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タイのカラオケ嬢と恋愛した日本人駐在員の末路「ベッド写真をLINEで家族に送られて…」

SPA! のロゴ SPA! 2017/02/24 日刊SPA!

 ASEAN地域で最大の歓楽街であるバンコク。ゴーゴーバーをはじめ、マッサージパーラー、置き屋。ときに路上の飲み屋でさえもお金さえ払えば“行為”に及ぶことができるなど、現地女性との話題は尽きないものだ。

 タイ人女性にハマってしまう日本人男性も数多く存在し、現地在住者においてはスネに傷を持っていない男性を探すほうが難しいほど。また、最初は火遊びのつもりが、実際に付き合って恋人関係に発展するケースや愛人契約に至ることも珍しくない。

 もちろん、お互いが幸せになれれば言うことはない。だが、現地在住者として多くのカップルを見てきたが、その多くが残念な結末を迎えている。

 今回は、本気でタイのカラオケ嬢と付き合っていた日本人男性の例を紹介したい。

◆お持ち帰りOK! タイのカラオケシステムとは

 まずはタイのカラオケのシステムを簡単に説明すると、日本で言うキャバクラのようなもので、隣に指名した女性を付け、飲みながら遊ぶのが一般的。規模は大小あるが、日本人駐在員が行きつけのスクンビットエリア周辺では、100人以上の女性が待機する店舗も珍しくない。

 100人の女性から見つめられ、「指名して~」というラブラブ光線(ちょっと古い)を受けるのも最初こそ恥ずかしいが、慣れてしまうから不思議なもの。日本人居住区として有名なスクンビットエリアのカラオケは接待で使われることが多く、個室を用意する店がほとんど。

 家族がいる駐在員は当然お持ち帰りはせず、イチャイチャしながら終えるパターンが大半だが、店舗からすれば、お持ち帰り代(ペイバー)が見込めないため、通常の値段設定が高め。また、日本から出張で来た短期ビジネスマンは、ここぞとばかりに持ち帰ることが多いが、アテンドをする在住者にとってはそれもまた日常的な光景。

 一方で、世界的に有名なタニヤエリアのカラオケは、最初から“お持ち帰り”が前提で運営されている。そのため、最初の1時間は破格で飲むことができ、ペイバーが大きな収益となっている。

 このように、「駐在員のためのスクンビットエリア」、「観光客のためのタニヤエリア」と大まかに分類できる。ちなみにこの国で売春は違法だが、店外デートは恋愛の延長上として、そこに金銭のやりとりが発生しようが、店の管轄外という建前になっている。

◆ある日、カラオケ嬢が「お金はいらない」と言い出した…

 さて、ここからが本題だ。前述の男性Bさん(当時28歳)がカラオケ嬢と出会ったのは、スクンビット・ソイ31にある老舗店。駐在員も行きつけのカラオケであり、もはや今の日本にはないド派手なネオンライトが特徴。在籍嬢は100人を超え、出張者を連れていっても喜ぶハズレのない店として有名だ。客の9割以上が日本人ということもあり、日本語を話すカラオケ嬢も多く、コミュニケーションにおいても問題はない。

 Bさんもご多分に漏れず、タイに出張で来ているときに彼女Pちゃん(当時26歳)と出会った。会社の親睦会でカラオケ店に行き、Pちゃんを指名。その日の夜、彼女をお持ち帰りした。その後、晴れてタイ駐在となると、彼女を指名する回数も増え、お持ち帰りするサイクルができあがっていった。

 Pちゃんと連絡先を交換し、カラオケ以外の場所でも会う回数が増えた。デート代がかさむようになると、ある日、彼女の方から「これからはお金を払わなくていいよ」と告げられる。普通こういったケースの場合は、ずるずると月極契約(いわゆる愛人契約)に落ち着くことが定番だが、Bさんはその後、彼女に一切お金を払うことはなくなった。金銭のやりとりがなくなったことで、Bさんも真剣に彼女のことを考えるようになったという。

 ちなみに、Pちゃんは破格で受けられる短期の日本語学校に通っていたため、2人の会話は日本語だった。日本人客を相手にする大きなカラオケ店だと、英語以上に日本語を話すコが多く、結果的に日本人からの指名も多くなる。日本語を学ぶことが収入増に直結するため、必死で勉強するのは当然の流れだろう。

 本気でカラオケ嬢と付き合うといっても、どうしても拭い去れない不安は「彼女が他の男性に抱かれること」だ。しかし、Pちゃんは“お持ち帰りできないコ”として勤務していたため、そこに対しての嫉妬はなかったという。

 ちなみに、“お持ち帰りできない”というシステムにもカラクリがある。たとえば、生理のときだったり、いわゆる好みではない客が来たときなどは、お持ち帰りできないサインに変えることもあるそうだ。

 とはいえ、Bさんは自分が“お持ち帰りできないコ”と付き合えた理由をこのように振り返る。

「今考えると、僕以外にも複数のパトロンがいたと思いますよ。僕と付き合った理由は、当時僕も若かったですし、それが彼女にとってのステータスでしたから。オヤジばかりのなか、20代の日本人彼氏というのが貴重だったのだと思います」

 その後、Bさんはときに彼女と一緒に旅行に行き、カラオケ店のスタッフとの食事(そこでBさんが会計をすることも彼女のステータスになる)など、日本人同士での付き合いだけでは得られない世界を垣間見ることができ、貴重な経験をさせてもらったという。

 では、シンプルな疑問として、日本人男性の多くが「なぜこうも簡単にタイ人女性にハマってしまうのか?」という点だが、タイ人独特のどこか憎めないカワイイ愛嬌というのは、なかなか日本の女性にはないもので、そこに優しさが加わると、心に隙間がある“おじさん”がイチコロになるのも無理はない。

 また、日本に家族を置いてきた駐在員からすれば、開放感からハメを外してしまうのもある意味、納得がいく。ただ、最終的には金銭の関係だったということに気づき、正気を取り戻していくパターンがほとんどだが……。

◆タイ人女性の「嫉妬」が最大の問題

 さて、日本人がタイ人女性と付き合う上で、最も大きな悩みのひとつが彼女たちの“嫉妬”の深さだろう。それは、ときに大きな問題へと発展する……。

 Bさんが駐在生活にも慣れた頃。人脈が広がるにつれ、ゴルフや夜の会食など付き合いも多くなっていった。接待の場合、さすがに彼女のPちゃんがいる同じカラオケ店ばかりに行くこともできず、ときにはゴーゴーバーやマッサージパーラーといった風俗店にも通い出した。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1289459

 女の勘とも言うべきか……。彼女の中にも疑念が湧いていったという。LINEを返信しないとすぐに怒り出すなど、いわゆる“めんどくさい”状態になっていった。

 そんななか、久しぶりに彼女が勤めるカラオケ店にマレーシア本社の社長を連れ立っていった際、Bさんは社長が指名した胸の大きなカラオケ嬢に目が釘付けとなってしまい、ついには彼女の鉄槌がくだる。「なんであの子ばかりを見ているの!」とブチキレモードで、Bさんの頬に張り手を一発。すぐに頭に血が上ってしまうタイ人ならではの一幕だ。

 なんとも恐ろしい光景だが、Bさんは「周囲は裸で踊っている状態でしたから、誰も僕のことなんか気にしてませんでしたよ」と笑う。

 そんな怒り心頭の彼女と一緒にタクシーで帰ろうという場面。彼女は猫パンチをBさんに見舞いながら、ついには号泣。怒って、泣いて、という感情の起伏が実にタイ人らしさでもあるが、翌日から彼女の態度が徐々に変わっていった。

 まずは前述した、いわゆる月極契約を要求してきた。価格にして、1万5000バーツ。日本円で約4万5000円ほどだ。Bさんもその提案を受け入れ、恋人から金銭を授受する関係になった……。

 彼女は、別のパトロンを探そうとしているのか、行動がよそよそしくなった。ときにカラオケに予約を入れようとしても「今日は出社していない」と言われ、実際に行くと2人の関係を知っていた知人からは「お前の彼女、別の部屋で見たぞ」といったタレコミ情報や居留守なども増えた。

 ついにはBさんも、彼女との関係にメリットを感じなくなり、別れを切り出す。ありもしないミャンマー転勤を告げ、「今度帰ってきたら話そう」とLINEで伝えたまま、いわゆる自然消滅。その後、彼女から連絡はなかった。

 ただ、こういったすんなり別れられるのは、カラオケ嬢との関係では非常に稀。泥沼状態から最終的に手切れ金で解決するケースが大半だからだ。

 Pちゃんの方も本気になれば、Bさんの家まで押しかけることができたわけで、もしかすると彼女もキレイな別れ方を望んでいたのかもしれない。別れ方に納得のいかないタイ人の彼女が会社まで押しかけてくるといった出来事もタイでは珍しくない。

 噂が噂を呼び、仮に本社に知られてしまった場合、出世にも影響するため、手切れ金は払っておくのが無難。付き合っていた期間にもよるが、10~20万バーツ(約30~60万円)が一般的らしい。おじさんが若い女の子と蜜月を過ごせた代償としては高くない金額だけに、そこは仕方ないと受け入れるしかないだろう。

◆愛人契約のはずが「妻と娘にベッド写真を送られました」

 何事もなく別れることのできたBさんはまだいい。タイ人のカラオケ嬢にハマってしまったばかりに、人生まで狂わされてしまうパターンも……。

 Bさんの知人でもある社長Yさん。当時40代後半で、日本に奥さんと娘2人がいたが、カラオケで知り合ったタイ人女性を囲う形で付き合いが始まった。

 月々の金銭関係が発生しているため、彼女も“愛人”としてYさんと付き合うべきなのだが、なんと彼女はYさんに本気で恋をしてしまったという。Yさんがインドネシア出張の際、現地のカラオケ嬢とLINEでやりとりし、それが彼女にバレると、大喧嘩に発展。

 その日、Yさんが寝ている隙に、彼女はYさんのiPhoneをパソコンと同期させ、奥さんと娘のLINEの連絡先を盗んだ。そして、こともあろうか彼女と一緒にベッドに入っている2ショット写真を送りつける暴挙に出た!

 翌日、大パニックとなった家族を説得するべく、Yさんは緊急帰国。しかし、それだけで終わらないのが、いったん点火してしまったタイ人女性の性格だ。Yさんが家族の元に帰った嫉妬からか、なんと合鍵を使ってYさんの家に侵入し、ありとあらゆる器物を破損。

 Yさんが家に帰ると、ゴルフバッグやソファー、ベッドなどが見るも無残に切り裂かれ、グラスや皿が粉々となっていた。それでも怒りが収まらない彼女は、タイに戻ったYさんを車の鍵で切り刻んだのだ。Yさんは血まみれとなり、もはや手がつけられない状況から夜逃げを決行。なんとか彼女との関係を断ち切った。翌日、会社の日本人スタッフだけに、ひょっとすると彼女が現れるかもしれないことを伝え、最悪の事態にも備えた。Yさんは弁護士に依頼し対面することなく、法律的にも関係を終わらせた。ただし、その代償は大きく、奥さんが本社の上司にYさんの帰国を訴え、結果的に本社も事情を知ることとなった。Yさんは現在、海外にまったく関係のない部署で働いているという。

 しかし、久しぶりにBさんがYさんとタイで会うと「アイツ(彼女)はどうしているんだろうなぁ」とまったく懲りてない様子。そこで、Bさんが調べたところ、いつのまにか彼女と関係を戻していることが発覚。Bさんは「周囲は怒りまくりですよ。このままだと人生、根こそぎやられますね。なかなか人間の根本的な部分は治らないものです」と呆れるばかりだった。

◆タイ人女性の夢と現実

 多くのカラオケ嬢は地方からの出稼ぎだ。では、そんな彼女たちの大きな夢とは……。

 それは、若いうちに一生分を稼ぎ、地元に戻ってから豪邸を建て、穏やかに過ごすこと。そのため彼女らはローカルの安いところに住み、なかには毎月10万バーツほど(約30万円)を貯金しているコも少なくない。年間120万バーツを稼げば、5年で1800万円。田舎で家を購入することなど難しくないだろう。

 しかし、現実はそう甘くない。Bさんが言うにはこうだ。

「貯金どころか、ほとんどがドツボにハマって自滅するパターンが多いですよ。カラオケ嬢は見栄で生きていますから、車(日本車などは関税200%のため、カローラでも300万円はかかる)は当然のこととして、ブランド物や豪華な食事、そしてなかにはタイ人のヒモ彼氏に貢いでしまうコも。蓄えを残すことなんてできません。お客さんと知り合って、そのままめでたく結婚まで至るケースもあるらしいですが、そんなのは奇跡でしょうね」

 日本人男性が刹那的にタイ人女性を求めるのも悪くはないが、互いの距離感には要注意。家族や会社まで巻き込むことなど、考えただけでもおぞましい。くれぐれも深入りだけには気をつけてもらいたい。

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【ワダタケシ】

タイ在住のフリーエディター。タイのみならず、ASEANの日本人事情から政治経済、カルチャーまでを網羅する。

<取材・文・撮影/ワダタケシ>

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