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“か~ぼん”といっしょ! 第1話「出会い頭のWindows 8」

2014/09/20 02:13

Core i5で容量128GバイトSSDの"お手軽"構成と本気で付き合ってみる

Core i5-3317Uと容量128GバイトのSSDを搭載して“12万4110円”のThinkPad X1 Carbon「3443-4LJ」と本気でお付き合いをすることになった

 発表当初、開発試作機と"試しに"付き合ったことがある「ThinkPad X1 Carbon」は、店頭出荷モデルの上位構成で、CPUがCore i7-3667U(1.8GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHz、TDP 17ワット)を搭載してデータストレージが容量256GバイトのSSD、そして、システムメモリがDDR3を4Gバイトの「ハイパフォーマンスパッケージ」だった。実売価格を16万1805円。うーん、ThinkPad Classicシリーズとしては、上位構成でもだいぶ安くなったといえるかもしれないが、光学ドライブを持たず、システムメモリが4Gバイトで増設もできないUltrabookとしては、競合と比べても安くはない。

 諸々の借金と家族の生活費や学費やらでキュウキュウしている五十目前男にも購入できるThinkPad X1 Carbonはないものか。レノボ・ショップでユーザーに用意する"パッケージ"と呼ぶ構成例で、最も購入しやすいのは、Core i5-3317U(1.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.6GHz)を搭載して、データストレージが容量128GバイトのSSD、システムメモリの容量は4Gバイトという「エントリーパッケージ」だ。こちらの実売価格は12万4110円。

 最廉価の構成とはいっても、Core i7-3667Uを搭載するハイパフォーマンスパッケージとの違いは、CPUとデータストレージの容量のみで、そのほかの仕様は共通する。参考までに、評価用のエントリーパッケージ構成で測定したベンチマークテストの結果と、ハイパフォーマンスパッケージで測定したベンチマークテスト(正し、こちらは量産試作機なので参考値扱いだ)を並べると、CPUの動作クロックが違うだけに、スコアも明らかに異なるが、それでも、第2世代Coreプロセッサーファミリーを搭載するThinkPad X1 Hybridと比べて高い値をエントリーパッケージでも出している。

 データストレージの容量の少なさを克服できるのであれば、価格差4万円を節約しても薄くて軽くて、解像度1600×900ドットの14型ワイド液晶ディスプレイが利用できるエントリーパッケージを選ぶのは、十分に妥当な選択肢だ。ただ、ほかのThinkPad Classicシリーズと違って、途中で増設するのは困難なので、そのあたりの"覚悟"はしておきたい。


お手軽に購入できるThinkPad X1 Carbon(3443-4LJ)の構成をデバイスマネージャーで確認する

使い始めで"いきなり"Windows 8を入れてみる

ほら、日本マイクロソフトもそういっていることですし。なお、レノボ・ジャパンでは、購入したWindows 7モデルを対象にして、さらに安い価格のアップグレードサービスを提供している

 お手軽価格のThinkPad X1 Carbonと出会った2012年の秋は、Windows 8が登場したときでもあった。となれば、モノは試しでWindows 8を導入してみたくなる。すでに、ThinkPad ClassicのラインアップでもWindows 8導入モデルを発表しているが、もちろん、既存のThinkPad X1 CarbonにもWindows 8を導入できる。

 日本マイクロソフトは、既存OSからの乗り換え導入でWindows 8 Proのダウンロード価格を2013年1月31日までの期間限定で3300円に設定している。タッチパネルを内蔵しないクラムシェルタイプのノートPCやUltrabookで、Windows 8を入れる意味はあるのかないのか。その検証も含めて、これからお付き合いを始めるThinkPad X1 CarbonにWindows 8 Proを導入してみた。

 Windows 8 Proのダウンロードインストールは、日本マイクロソフトの特設Webページから行える。すでに、Windows 8のプレビュー版を紹介する連載「お先に失礼! Windows 8」で紹介しているように、Windows 7からのアップグレードでは、すでに設定している内容をWindows 8のアップグレード後に引き継ぐことができる。

 使い始めてまだそれほど時間が経っていないThinkPad X1 Carbonには、最低限必要なテキストエディタと画像編集アプリケーション(Adobe Photoshop Elements 10にPremiere Elements 10) 、コミュニケーション用のSkype、Twitterクライアント、そして、Office 2013のプレビュー版ぐらいしかはいっていない。それに加えて、オンラインストレージサービス(Sky DriveにSugarSync、そして、Google Drive。なぜか、Dropboxは利用していないのだな)を利用しており、そのクライアントツール(SugarSyncとGoogle Drive)も導入している。OSやハードウェアプラットフォームを問わずに複数のデバイスを運用しているユーザーにとって、オンラインストレージサービスが、"そのまますぐに"引き継げるのかも、OSの移行において注目しておきたいポイントだ。

 なお、レノボ・ジャパンは、Windows 7を導入したモデルをWindows 8にアップグレードする場合の手順や注意事項をまとめたWebページを用意している。ThinkPad X1 CarbonをはじめとするThinkPadシリーズをまとめたWebページでも記載しているように、Windows 8へのアップグレード作業は保証対象外となることをユーザー側も十分留意しておきたい。レノボ・ジャパンは、Windows 8へのアップグレードを行う前に、最新バージョンのBIOSやドライバを適用しておくように指示している。また、ThinkPad X1 Carbonのドライバやユーティリティを集めたWebページには、Windows 8対応のとWindows 8対応のの最新バージョンも用意している。

レノボ・ジャパンが用意するサポート用WebページにはWindows 8アップグレードに関する説明をまとめたリンクを用意している。まずは、ここの記載をチェックしておこう(写真=左)。サポート用Webページにあるダウンロードリンクには(写真=中央)、モデルごとに最新のドライバやユーティリティを登録している。Windows 8対応の最新バージョンもここから入手できる(写真=右)

 


再起動したらWindows 8 Proになっていた……ぐらい気軽で手軽

 と、諸々準備をした上で、日本マイクロソフトのWebページからWindows 8 Proのアップグレードを行ってみよう。何かトラブルが起きたら、それだけでネタになるぜー……。しかし、これが、あっさりと、そう、実にあっさりと作業、いや、作業というほどのこともなく、単に手順が進んでいく。Windows 8 ProのアップグレードWebページから「実行」アイコンをクリックすると、あとは、互換性のチェックから、互換性のないソフトウェアのアンインストール、Windows 7の環境から引き継ぐ設定の選択を経て、Windows 8 Proの購入フォームで「注文」をクリックすれば、後は、支払い処理に伴う「請求先住所」と「支払い情報」を入力する。

 レノボ・ジャパンのWebページにあるWindows 8へのアップグレード作業の説明では、互換性の問題があるため、USB 3.0関連ユーティリティやBluetooth関連ユーティリティをアンインストールするように警告しているが、互換性のチェックでこれらのソフトウェアをピックアップする。このあと、OSのインストール処理の途中で、ここでピックアップしたソフトウェアのリストを表示するので、ここで、アンインストールアイコンをクリックすればいい。

 請求先住所の入力で、「こんなに細かく入力しなければならないのか?」と、少しばかり抵抗を感じながらも、支払い情報に進むと、クレジットカード払いかPaypal利用かを選択できる。どちらを選んでも、それぞれの支払い処理フローを経てからプロダクトキーを表示するとともに、請求先住所で入力したメールアドレスにも注目内容の確認とプロダクトキーを送ってくる。このあと、ようやくWindows 8 Proの"本隊"をダウンロードする。

日本マイクロソフトの専用Webページからダウンロードを開始すると(写真=左)、PCに導入しているソフトウェアの互換性をチェックし(写真=中央)、問題のあるソフトウェアをピックアップしてリストにする(写真=右)


引き継ぐ設定を指定して(写真=左)、注文したら(写真=中央)、うぉっと、ちょっと面倒だな(写真=右)


 ダウンロードが終わって更新プログラムのチェックとライセンスの承認が済むと、ダウンロードまでにチェックして「互換性に問題のある」ソフトウェアをピックアップしてアンインストールを行う。ここで、PCの再起動が必要になるが、再起動後に中断したところからインストール作業を行うか聞いてくるので、問題ない。あとは、Windows 8 Proのインストール手順と同じ過程を経て、ThinkPad X1 CarbonはめでたくWindows 8 Proモデルとなった。

 導入していたアプリケーションは、すでに設定した環境どおりにすぐ利用できる。Webブラウザの履歴もそのままだ。無線LANもセキュリティコードを残したままで、そのまま接続する。オンラインストレージサービスもアカウント、クライアントはそのままで再利用できた。PCを再起動したらWindows 8 Proマシンになっちゃったー、というぐらいお手軽なアップグレードだ。

Windows 8 Pro“本隊”のダウンロードは、およそ30分程度だった(写真=左)。ライセンスの承認が終わると、互換性のチェックで問題のあったソフトウェアにリストを表示する。ここはユーザーが1つ1つ手作業でクリックしてアンインストールする(写真=右)


これで、インストール作業が始まる。導入後に再起動すると、アプリケーションも無線LANの設定もこれまでと同じように“使い続ける”ことができる


 「タッチパネルを搭載しないThinkPad X1 CarbonにWindows 8 Proをいれて、かえって面倒なことにならないの?」というアドバイスも周囲から数多く寄せられているけれど、なんのなんの、大丈夫。「Windowsキー+Cキーと、Windowsキー+Xキーで、とりあえずなんとかなるよ」というセリフで次回に続くのであった。

「ねぇねぇ、使い始めたばかりだったら、クリーンインストールすればよかったんじゃないの?」

「どっきぃぃぃぃぃっ」

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