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“商品ファースト”でチャレンジをしていく ドコモ森氏に聞く、2017年の端末戦略

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/03/06 12:32
“商品ファースト”でチャレンジをしていく ドコモ森氏に聞く、2017年の端末戦略: ライカと共同開発したデュアルカメラを搭載した「HUAWEI P10」 © ITmedia Mobile 提供 ライカと共同開発したデュアルカメラを搭載した「HUAWEI P10」

 2月27日〜3月2日にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congess 2017」の会期中に、NTTドコモの執行役員でプロダクト部長の森健一氏にインタビューさせていただく機会を得た。MVNO市場が徐々に拡大するなど、変化を迎えた日本のスマートフォン市場でのドコモの端末戦略について伺った。

●Huaweiのスマホをドコモから出したい気持ちはある

―― iPhoneとXperiaが圧倒的な人気を示していることもあり、ドコモのラインアップが以前より少なくなってきたように感じますが、その傾向は今度も続くのでしょうか?

森氏 端末の買い替えサイクルが長くなってきたこともあり、従来は半年ごとに新機種を出していたメーカーさんが1年ごとになったり、例えば、ハイエンドとミドルレンジを半年おきに順番に出すという選択をしているメーカーさんもいます。そういう意味で、年間に発売する端末の数は減っているかもしれませんが、お客さまに選んでいただけるバリエーションは減らしていないつもりです。

―― 例えば、今回のMWCに際して発表した「HUAWEI P10」が注目を集めたHuaweiは、以前は、ドコモからスマートフォンをリリースしていました。今後、Huaweiのスマホを取り扱う可能性はありますか?

森氏 Huaweiさんとはずっとコミュニケーションを続けていますし、スマートフォン以外の製品では協業しています。ここ最近、Huaweiのスマートフォンが随分進化していることも知っておりますし、機会があれば、ドコモから出したいという気持ちはあります。

―― 今回、ファーウェイ・ジャパンの端末責任者の方にもインタビューする機会がありましたが、Huawei側も同じような気持ちがあるようですよ。

森氏 一緒にいいものが作れたら、と思っております。

●「MONO」は「安かろう悪かろう」ではない

―― 端末メーカーのブランドを冠したスマートフォンが人気を集める一方、2016年12月にドコモのオリジナルブランドとして発売した「MONO」が好評と聞きますが、売れ行きはどうですか?

森氏 非常に良い評価をいただいていて、売れ行きも好調です。ただし、発売直後は、予想を大きく上回る反響があり、端末の製造が間に合わず、品薄状態になってしまいました。現在は、すぐに購入いただける在庫がありますので、数字にも結果が現れてくると思います。

―― MONOがヒットした理由は、どう分析されていますか?

森氏 MONOは、シンプルなんだけど、決して「安かろう悪かろう」ではなく、上質で使いやすいスマートフォンにすることを目指しました。加えて、低価格であることも受けたのではないかと思います。ケータイからのマイグレーションで、初めてスマホを購入される方に人気がありますが、わりと満遍なく、幅広い世代に売れています。

―― こうしたドコモ独自ブランドの製品は、今後も増やしていく計画でしょうか?

森氏 増やすかどうかは別として、MONOは非常にうまくいっているので、これ1台で終わりというわけではなく、次のチャレンジもしたいと考えております。

―― MONO第2弾というか、シンプルで低価格のモデルという認識でよいでしょうか?

森氏 はい、そうですね。

●PREMIUM 4Gの最高速度は1Gbpsに達する見通し

―― 昨今、MVNOのユーザーが徐々に増えつつあります。MVNOの多くは「ドコモ回線で使える」ということをセールスポイントに掲げています。NTTドコモの利用料は、MVNOよりも割高ですが、それでもなお、ドコモの契約でドコモの端末を使うメリットは、どこにあるのでしょうか?

森氏 いろいろな考え方はあると思いますが、スマートフォンは買っておしまいではなく、使い続けるものです。例えば、購入後に、使い方が分からないとか、故障したりといったケースも出てくると思います。ドコモの端末であれば、ドコモショップであったり、コールセンターであったり、補償サービスであったり、万が一のときに頼れるコンタクトポイントがそろっています。これは大きなメリットだと認識しています。

―― 性能面でのメリットはありますか?

森氏 われわれが現在5Gを目指して、ネットワーク面での技術開発も進めています。ドコモの最新機種であれば、多くの周波数に対応し、いち早く高速通信を利用していただけます。また、そうしたハイエンドの機種にも、時期によってはさまざまな割引施策が適用されるようにしています。最先端の製品をお手頃価格で使える。これもドコモと契約いただくメリットだと思います。

―― PREMIUM 4Gでは、最大682Mbpsを実現していますが、今回のMWCで発表されたソニーモバイルの「Xperia XZ Premium」は、最大1Gbpsに対応することが発表されました。こうした端末も、ドコモならいち早く使えると考えておいてよいですか?

森氏 ドコモとしては、今のところ、2020年に5Gの商用サービスを開始することを目指しています。しかし、現在のPREMIUM 4G(LTE)も速度もさらに向上させる計画です。5Gが始まる以前に、どこかのタイミングで、PREMIUM 4Gの最高速度は1Gbpsに達する見通しです。

―― 森様は、初めてMWCに来られたとのことですが、他社の展示などをご覧になった印象などをお聞かせいただきたいです。

森氏 いろいろなパートナーさんとの打ち合わせがあるので、じっくりと見て回る時間はないのですが、打ち合わせの合間に見たり、パートナーさんの新しいソリューションなどを見せていただいたりして、いろいろなものが高速通信でダイレクトにつながる時代が近づいていることを実感しました。

 これは個人的なインプレッションですが、スマートフォンを始めとする端末がPCのように高性能になり、クラウドの処理能力も高くなり、以前ならその中間に介在していたものが要らなくなってきたという印象です。今後は、ダイレクトにつながる利便性を生かした、新しいサービス、新しい商品も出てくるでしょうし、われわれも企画していきたいと思います。

●今後もケータイは発売していく

―― MWCの出展する端末メーカーの中には、例えば「Oppo」など、世界市場で急成長しながら、まだ日本に上陸していないメーカーもたくさんあります。従来は、そうしたメーカーが日本のSIMフリー市場に参入するというケースがいくつかありました。ドコモがそうした新興メーカーと協業する可能性はありませんか?

森氏 あくまでも“商品ファースト”だと思っています。すごく勢いのあるメーカーで、日本のお客さまに魅力を感じてもらえる製品を作っているのであれば、積極的に検討していきたいと思っておます。現在、協業している端末メーカーだけでなく、新しい端末メーカーの製品を発売する可能性もなくはありません。

―― スマホ全盛の時代になりましたが、MWCのNokiaのブースでは、フィーチャーフォンの名機と呼ばれる「Nokia 3310」の復刻版が人気を集めました。ドコモの契約者の中には、まだケータイを使っている人も多いと思いますが、このノキアの試みはどう思われますか?

森氏 そういうチャレンジも面白いなぁと思いました。ドコモとしては、OSはLinuxベースに変わりましたが、今後もケータイは発売していきます。また、スマホとは異なる、いろいろなニーズがある市場だと認識しているので、新しいチャレンジもしていきたいです。

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