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“2.5次元俳優”がドラマ界に新風を巻き起こす! 松田凌、宮崎秋人ら『男水!』キャストの魅力

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/02/06 株式会社サイゾー
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 今シーズンの深夜ドラマは、『クズの本懐』や『ラブホの上野さん』など、今までバイプレイヤーとして活躍してきた若手俳優たちが主演を務めるものが目立つ。また、ドラマと同時期にアニメが放送されたり、ネットで有料先行配信されたりと、新しいスタイルのドラマが次々に放送されている印象だ。 参考:本郷奏多、“見下し系”男子役で人気急上昇! 2.5次元俳優として重宝される理由は?  その中でも一際異彩を放つのが、日本テレビで放送されている『男水!』。今まで地上波ではほとんど見る事がなかった若手俳優たちが、こぞって出演している。いわゆる“2.5次元俳優”といわれる彼らが一堂に会したことは、ドラマ界にとって新しい波だと言えるのではないだろうか。そんな男祭りのドラマ『男水!』の魅力について考察したい。 ■2.5次元の世界とは

 『男水!』は、白泉社・花とゆめ『花LaLaonline』で大人気連載中の木内たつやの同名コミックを原作とした青春ドラマ。競泳にかける男子高校生たちの熱いドラマが、都大会に向けて動きだす模様を描く。

 かつて幼少の頃に同じ道を志した秀平(松田凌)、大樹(宮崎秋人)、礼央(安西慎太郎)の3人は、水泳の名門龍峰高校の推薦テストをきっかけに仲違いになってしまった。秀平、大樹は、都立東ヶ丘高校に入学し、廃部寸前の弱小男子水泳部に在籍する。一方で、龍峰高校の新エースとなった礼央。そんな秀平、大樹、礼央、そして彼らがかつて憧れていた選手であり、現・東ヶ丘高校水泳部のコーチ川崎を軸に、イケメンだらけの青春劇が始まる。  今回の出演俳優たちは、アニメやゲームを原作とした舞台、“2.5次元ミュージカル”を中心に活躍している。主人公の松田凌は『仮面ライダー鎧武/ガイム』に出演した後、恋愛アドベンチャーゲームを原作とした『薄桜鬼』シリーズでミュージカルデビュー。その後、『Messiah メサイア』など数々の舞台で頭角を現している。宮崎秋人もまた『薄桜鬼』や、舞台『弱虫ペダル』などで活躍。ほかに安西慎太郎、廣瀬智紀、赤澤燈、佐藤永、小澤廉、黒羽麻璃央、池岡亮介など、舞台俳優ファンにとってはオールスター的なキャスティングである。だが、一般的な視聴者にとっては顔と名前が一致する人がどれぐらいいるのだろうか。そもそも2.5次元俳優とはいったい何か知らない人も少なくないはず。  2.5次元とは、2次元の漫画やアニメ、ゲームと、3次元の舞台の間を形成する世界のことで、主に2次元キャラの世界を舞台化した時に使われる言葉。2次元から飛び出した作品なだけに、俳優たちはその世界観を壊さないためにも若くてイケメン揃い。代表的なのはミュージカル『テニスの王子様』や舞台『美少女戦士セーラームーン』、『弱虫ペダル』など女性人気の高い原作で、個性的なキャラクターが多い傾向だ。俳優先行で見るスターシステムの舞台とは違い、そのキャラクターやストーリーなど、作品自体にもともとファンが付いているのも、特徴のひとつだろう。  だが、ワタナベエンターテインメントに所属する男性若手俳優により構成される集団D-BOYSが知名度を上げてきた頃には、スターシステム的な要素も増えている印象だ。D-BOYSには、かつて城田優がメンバーとして在籍しており、今は『男水!』にも出演している宮崎や池岡のほか、瀬戸康史などが所属している。  もちろん、イケメンたちはかねてより舞台俳優として活躍していて、振り返れば、SMAPだって『聖闘士星矢』の舞台をやっていたので、こうした試み自体は決して新しいものではない。ではなぜ今、2.5次元俳優が新しいジャンルとされているのか。それは、2014年3月にホリプロやエイベックスなどの7社が「日本2.5次元ミュージカル協会」を設立し、ブランド化したことが大きいのではないだろうか。  そして、ファンたちがこの男性版宝塚のような独特な世界観に目を向け、文化を育んできた。今回の『男水!』に2.5次元俳優が集い、地上波に挑戦することは、ファンにとっても興味深いところだろう。 ■ただひたすら美しい男たちを堪能するドラマ、それが『男水!』

 ドラマ『男水!』は、物語の大半がプールシーンで、イケメンたちが裸でひたすら泳ぐ姿を美しく見せている。ときには音楽が重ねられることもあり、イメージビデオのように美男子たちが光輝く。

 さらに凄いのが、徹底して女性キャラクターを排除しているところ。男子たちが活躍する水泳ものといえば『ウォーターボーイズ』が代表的だが、青春ドラマとあって女子との恋愛模様も描かれていた。しかし、『男水!』ではメインキャストに女性の名前はない。唯一出てくるのはクラスメイトの女子(エキストラ)だけで、マネージャーですら乙女な男子だ。この徹底ぶりは、前代未聞といえるのではないだろうか。ほかのドラマとの差別化という意味でも、意欲的な取り組みといえよう。  先日放送された第3話は、臨時としてやって来た過去インターハイ優勝の鬼コーチ川崎(廣瀬智紀)から「本気で泳げないなら出て行け!」と水泳部を追い出された大樹が、仲間の激励で再び水泳と向き合うという話だった。仲良しだった3人組の間に亀裂が生じた要因も明らかになり、いよいよ本格的に物語が動きだした。それぞれの役者の個性も色濃く出てきて、いっそうキャラクターに愛着が湧いてくるタイミングだ。  今のドラマ界や映画界は実力のある若手俳優が多いものの、目立つ役柄へのキャスティングは一部の俳優に偏りがちだ。そんな中、今回の2.5次元俳優たちの活躍は、ドラマ界に新たな風を巻き起こすのではないだろうか。5月には『男水!』の舞台化も決まっており、目の前で実物として見ることも可能だ。2.5次元の世界への入口としても、本作はうってつけである。 (文=本 手)

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