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“3200×1800”14型IGZO液晶のUltrabook――「FMV LIFEBOOK UH90/L(WU1/L)」速攻レビュー

2014/09/19

第4世代Core i7、8Gバイトメモリ、SSDが選べる直販モデルに迫る

3200×1800ドットという驚異的な高解像度の14型ワイド液晶ディスプレイを備えるUltrabook「FMV LIFEBOOK UH90/L」が富士通から登場した。CPUにHaswellこと第4世代Coreを採用しているのも見逃せない。2013年6月28日の発売を前に試作機を入手したので、早速各部をみていこう。

※今回レビューする試作機は、細部のデザインや仕様が製品版と異なる場合があります。

富士通のハイエンドUltrabook「FMV LIFEBOOK UH90/L」は2色を用意


こちらはスパークリングブラック。天面と底面はブラック、パームレストはシルバーのカラーとなっている


こちらはサテンレッド。天面と底面だけでなく、パームレストもレッドで統一されている


今回試用したのは、このLIFEBOOK UH90/LをベースにしたWeb直販限定モデル「LIFEBOOK WU1/L」だ。同社直販サイト「富士通 WEB MART」のみで取り扱うカスタムメイドモデルで、用途や予算に応じて仕様を選択できる。

UH90/LとWU1/Lの主な違いは下表にまとめた。

店頭モデル「UH90/L」と直販モデル「WU1/L」の違い ※赤字はWeb限定仕様
製品名UH90/LWU1/L
OSWindows 8Windows 8 Pro、Windows 8
CPUCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)
グラフィックスCPU統合(HD 4400)
メモリ4Gバイト(4Gバイト×1/DDR3L-1600)8Gバイト(8Gバイト×1/DDR3L-1600)、4Gバイト(4Gバイト×1/DDR3L-1600)
ストレージ500Gバイト ハイブリッドHDD (5400rpm HDD+NANDフラッシュメモリ内蔵)256GバイトSSD、128GバイトSSD、500Gバイト ハイブリッドHDD (5400rpm HDD+NANDフラッシュメモリ内蔵)
ディスプレイ14型ワイド液晶(3200×1600ドット/IGZO)
無線通信IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS
Office 2013Office Home and Business 2013なし、Office Home and Business 2013
拡張ユニットポートリプリケータ
価格実売価格19万円強直販価格16万4800円(最低価格)~※
※15%クーポン適用で14万80円から購入できる


直販モデルのWU1/Lは第4世代Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、8Gバイトメモリ(8Gバイト×1/DDR3L-1600/交換不可)、128Gバイト/256GバイトSSD、Office Home and Business 2013の有無、専用ポートリプリケータ(4基のUSB 3.0、有線LAN、DisplayPort出力、DVI-D出力、アナログRGB出力を搭載)の追加などが選択でき、全体にハイスペックな構成にまとめられるのが魅力だ。

一方、店頭モデルのUH90/Lは、第4世代Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、4Gバイトメモリ(4Gバイト×1/DDR3L-1600/交換不可)、500Gバイト/5400rpmのハイブリッドHDD(NANDフラッシュメモリ搭載)を採用する。大抵の用途で不満の出ない仕様といえるが、超高解像度のUltrabookをバリバリ使いたいならば、WU1/Lで8GバイトメモリとSSDを組み合わせた構成を検討すべきだろう。


圧倒的な高解像度を14型ワイド液晶で実現したIGZO液晶パネル

14型ワイド液晶ディスプレイは、3200×1800ドットと非常に高い解像度を備えたIGZO液晶パネルだ。液晶ディスプレイ左右のフレーム幅(端から表示領域まで)は、約11ミリと狭額縁に仕上がっている

それでは最大の特徴であるディスプレイを見ていこう。持ち運びを意識したUltrabookとして大きめの14型ワイド画面は、3200×1800ドットの“超”高解像度を誇るIGZO液晶パネル。4K2K(4000×2000ドット前後)とまではいかないが、単体の27型ワイド液晶ディスプレイでも2560×1440ドット程度の製品が多い現時点では、非常に高い解像度だ。これをノートPCの14型ワイド画面に収めているのだから驚かされる。

液晶の画素密度は約262ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、ノートPCでは突出した高精細表示だ。画素密度の高いノートPCとして注目されている東芝の「dynabook KIRA V832」は約221ppi(13.3型2560×1440ドット)、Appleの「13インチMacBook Retinaディスプレイモデル」は約227ppi(13.3型2560×1600ドット)、「15インチMacBook Retinaディスプレイモデル」は約220ppi(15.4型2880×1800ドット)、そして日本で発売されていないGoogleの「Chromebook Pixel」でも約239ppi(12.85型2560×1700ドット)となっており、表示の細かさでこれらを大きく上回る。

画素密度が高いということは、それだけ精細な表示が可能ということ。目視でドットの粒々が見えにくくなり、斜めの線はよりシャープに、曲線はより滑らかに描画できることを意味する。実際は15インチMacBook Retinaの約220ppi表示でも目視でドットを感じないほど精細だが、WU1/Lの約262ppiという数字はノートPCよりも目の近くで画面を見るタブレット「iPad Retinaディスプレイモデル」の約264ppi(9.7型2048×1536ドット)とほぼ同じだ。つまり、現状のノートPCではオーバースペックなほどの高精細表示を実現している。

高画素密度ディスプレイを搭載したノートPC比較
製品名FMV LIFEBOOK UH90/L(WU1/L)dynabook KIRA V83213インチMacBook Retinaディスプレイモデル15インチMacBook RetinaディスプレイモデルChromebook Pixel (日本未発売)
メーカー富士通東芝AppleAppleGoogle
画素密度約262ppi約221ppi約227ppi約220ppi約239ppi
画面サイズ14型ワイド13.3型ワイド13.3型ワイド15.4型ワイド12.85型ワイド
画面アスペクト比16:916:916:1016:103:2
解像度3200×1800ドット2560×1440ドット2560×1600ドット2880×1800ドット2560×1700ドット


試しに、約112ppi(14型1366×768ドット)の従来機である(今回のモデルチェンジでUH90/Lの下位機という位置付けになった)「LIFEBOOK UH75/K」と並べてデスクに置き、2つの画面を見比べてみたが、その差は明らかだ。UH75/Kはドットがはっきり分かり、色温度が高め(やや青っぽい)なのに対して、WU1/Lはドットがまったく見えず、アイコンや文字が滑らかに表示でき、色味も自然な印象を受ける。色域も広がっており、表示の美しさは誰もが体感できるだろう。

左がWU1/L、右がUH75/Kの表示。同じ14型ワイド液晶パネルだが、解像度は大きく異なる


試しに1366×768ドットの画像を等倍表示してみた。WU1/LはUH75/Kの約5.49倍もの高解像度だ。実際に同じ画像を表示すると、ここまで解像度の差があることに改めて驚かされる


今度は1920×1080ドット(フルHD)の画像を等倍表示した。WU1/LはフルHDの約2.77倍もの高解像度だ。フルHDの画像を等倍表示しても、これだけのスペースが余るので、高画素の写真やHD動画、電子書籍の閲覧、コンテンツの編集ではアドバンテージがある。なお、UH75/KはフルHDの画像を半分程度しか表示できていない


初期状態のアイコン表示をデジタルカメラで接写し、ほぼ同じサイズに拡大した画像。左がWU1/L、右がUH75/Kの表示だ。WU1/Lはアイコンの表示サイズがUH75/Kより小さいため、拡大したにもかかわらず、細部まで緻密に描かれ、文字の描画も整っている


視野角は広く、斜めから見ても色が崩れにくい。表面には指の滑りをよくするコーティングを施している

また、UH75/Kが採用しているTN方式の液晶パネルに比べて視野角は大きく向上しており、左右や上下の斜めから見ても色味が崩れにくくなった(ただし、IPS方式の液晶パネルに比べて、斜めから見ると少し白っぽく見える傾向にある)。

 なお、ディスプレイの表面はマルチタッチに対応する静電容量式タッチパネルを備えた光沢仕様で、ユーザーの姿や照明はかなりはっきり映り込む。

 タッチ操作がしやすいように、指の滑りをよくする「スーパーグライドコーティング」や、指で押した際に傾きにくいヒンジ設計を採用しているのもポイントだ。

高すぎる画素密度を使いやすくする独自ユーティリティを用意

ディスプレイのスペックは圧巻だが、画素密度が高いほどいいかと問われると、必ずしもそうとはいえない。Windows 8のスタート画面はタイルと文字が適切な大きさで美しく表示されるが、デスクトップは等倍表示だとアイコンや文字が小さすぎて見づらくなり、細かなポインタ操作なども難しくなってしまう。

そこでWU1/Lでは、初期状態の文字サイズ(dpiスケーリング)を150%拡大に設定している。これでも標準的なノートPCに比べてアイコンや文字のサイズはかなり小さいほうだが、情報量の多い表示を好むユーザーにとっては満足度が高いだろう。

ただし、利用するソフトウェアによってはこうしたdpiスケーリングにうまく対応できず、メニュー内にビットマップで埋め込まれた文字が非常に小さく表示されたり、レイアウトが崩れるなどの問題も生じる。この辺りはWindowsの高画素密度サポートの限界で、Retinaディスプレイ上でのMac OS Xほど最適化が進んでいない部分だ。

Windows 8のスタート画面は5列表示で滑らかに表示される(画像=左)。デスクトップ表示は文字やアイコンがかなり小さく表示され、非常に高解像度の液晶パネルであることを実感する(画像=右)


富士通独自の「DPI変更ユーティリティ」は、3つの拡大モードを手軽に選択できる ※正規版はUIデザインを変更する可能性あり

しかし、Windows上で高画素密度ディスプレイを扱いやすくする富士通独自の工夫もみられる。それが6月下旬以降にダウンロード提供する予定の専用アプリケーション「DPI変更ユーティリティ」だ。

高画素密度ディスプレイでは、ユーザーの視力や好み、あるいは利用するソフトウェアの対応状況などから、dpiスケーリングの設定を変更したほうが使いやすい場合も多いため、拡大率の違う3つのモードを手軽に選べるようになっている(設定変更を反映するにはWindowsのログオンをやり直す必要がある)。

初期状態の「データ表示モード」はExcelなどで情報量の多い表示が行える小さめの150%表示、タッチ操作向きの「タッチ最適モード」は大きめの200%表示、そして液晶本来の文字サイズとなる「オリジナルモード」は非常に小さく細かい100%表示だ。

ちなみに200%のタッチ最適モードは、1600×900ドット表示の14型ワイド液晶と同じようなアイコン/文字サイズになり、それを高精細な表示で利用できる。100%表示はさすがにアイコンや文字が小さすぎて使い続けるのが困難に感じたが、目を近づけると、非常に小さな文字も確かに描画されており、その気になれば読めてしまうことに感心する。

つまり、3200×1800ドットという超高解像度であっても、画面サイズは14型ワイドなので、通常はアイコンや文字を拡大表示して使うことになり、フルHD以上の高解像度ディスプレイを備えた競合機種に比べて、実用上の作業領域が飛躍的に向上するわけではない(有利なことは確かだが)。近くで凝視してもドットを感じないほど高精細な表示が、14型ワイド画面で堪能できるというのが大きなメリットになる。

富士通はこのほかにも、高解像度を生かし、複数のウィンドウを整列表示できるソフトウェアもダウンロード提供する予定だ。

「タッチ最適モード」は200%表示(画像=左)、初期設定の「データ表示モード」は150%表示(画像=中央)、「オリジナルモード」は100%表示(画像=右)となる。アイコンと文字、そしてWebブラウザで同じページの開いた場合の表示領域は大きく異なる。オリジナルモードでは3200×1800ドットの超高解像度を最大限に生かせるが、実際は表示が小さすぎて常用できないと感じるユーザーがほとんどだろう。上の画像をクリックすると等倍表示となるので、3200×1800ドットという非常に高い解像度と、これが14型ワイド画面に高密度で表示されることをイメージしていただきたい


200%表示の「タッチ最適モード」(画像=左)、150%表示の「データ表示モード」(画像=中央)、100%表示の「オリジナルモード」(画像=右)で、アイコンを接写した様子。拡大率が大きいと、アイコンと文字が大きく表示されて見やすくなり、クリック(もしくはタッチ)するのも容易になるが、非常に小さい100%表示でもアイコンと文字がしっかり描画できている

 


IGZO液晶パネルはバッテリー駆動時間にも貢献

この液晶パネルはIGZO技術を採用しており、消費電力が低いという特徴も持つ。IGZOとはIn(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素)で構成される透明な酸化物半導体だ。詳しい説明は割愛するが、従来型のアモルファスシリコンによる薄膜トランジスタ(TFT)と比較して、IGZOによるTFTは小型化が可能で、バックライト光の透過率を上げられるうえ、静止画表示で液晶の駆動電力を抑える特性もあり、同じサイズと解像度の液晶パネルより省電力化が図れる。

一般に高画素密度の液晶パネルは消費電力が高いため、モバイルノートPCのバッテリー駆動時間を短くする原因になるが、WU1/Lの場合はIGZO液晶パネルの採用によって、3200×1800ドット表示の14型ワイド液晶を搭載していながら、公称で約11~11.1時間(JEITA測定法1.0による)のバッテリー駆動時間を確保している。約1時間で80%の充電が可能な急速充電をサポートしているのもありがたい(約2時間でフル充電)。バッテリーは着脱できない構造で、容量45ワットアワーのリチウムポリマーバッテリーを内蔵している。

なお、付属のACアダプタはスティック形状で軽量のものが新たに付属するというが、今回入手した試作機のACアダプタは従来機と同じものだったため、評価できなかった。

キーボードとタッチパッドは十分なサイズを確保

6列仕様のアイソレーションキーボードと、左右ボタン一体型の大きなタッチパッドを採用する

キーボードは標準的な6列仕様のアイソレーションデザインを採用。キーピッチは約19(横)×18(縦)ミリと縦方向がわずかに短いが、入力ミスを誘うほどの違和感はない。ボディの薄さを追求したため、キーストロークが約1ミリと浅いのは仕方ないところだ。

もっとも、主要なキーのキートップは約14.5(横)×14.5(縦)ミリ、最上段のキーは約13(横)×9(縦)ミリ、カーソルキーは約14.5(横)×10.5(縦)ミリと十分な大きさを確保している。また、変則的なキーピッチのキーは見当たらず、カーソルキーを少し下げて配置するなど、全体的なキーレイアウトが自然なので、総じて入力しやすい。パームレストの長さもカーソルキーまでが約87ミリ、その他のキーまでが約96ミリと広く、ゆったりと扱える。ただし、試作機では強めに入力した際、キーボードが少したわむのが感じられた。

FMV独自の工夫も健在だ。キートップの側面を別の色で着色して視認性を高めつつ、デザインにもこだわった「サイドカラードキー」、指がフィットするようにキートップ中央をわずかにくぼませた「球面シリンドリカル」を引き続き採用する。

キートップ側面を別の色で着色した「サイドカラードキー」は健在だ

今回入手したスパークリングブラックの試作機は、キーボードのカラーがブラック、サイドカラーがホワイトとなっており、遠目にはキーボードバックライトが光っているように浮き上がって見える。ただし、実際にキーボードバックライトが内蔵されているわけではないので、暗所でキー刻印を光らせることはできない。

タッチパッドは左右のボタンを一体化しており、サイズは約110(横)×71(縦)ミリと大きい。表面は指の滑りがよく、複数の指を置いてのマルチタッチ操作も快適だ。しかし、ディスプレイの文字サイズ拡大率を変更した場合、ポインタの移動速度も調整しないと、小さなアイコンをうまく選択できないなど、操作しづらいこともあるだろう。

左がWU1/L、右がUH75/Kのキーボード。WU1/Lは縦方向のキーピッチがわずかに短いものの、パームレストとタッチパッドをUH75/Kより広く確保している

 


デザイン、剛性、薄さ、軽さに妥協しない新開発ボディ

新開発のボディは、底面を含めて360度見た目にこだわった「オムニデザイン」を採用している。

今回試用したスパークリングブラックのボディは、マグネシウム合金の天面と底面に細かいラメを入れつつも、光沢は抑えた黒だ。天板は左上の端が欠けたような外観になっているが、これはFMVのフラッグシップモデルを示す新しいデザインという。オムニデザインをうたうだけあって、底面に余計な凹凸やネジ穴はなく、見栄えがよい。天面と底面はサラッとした手触りでなかなかの質感だが、表面が黒いため、やや指紋が目立つ。

シルバーのパームレスト面はアルミニウムを採用しており、ヘアライン加工で金属の質感を際立たせている。さらに、ボタンやキーボードの外周にはダイヤモンドカット加工を施し、前面の左右に配置されたステレオスピーカー部に微細な穴を開けるなど、一見シンプルながら細部に至るまで配慮したデザインだ。

スパークリングブラックのボディは、外側がラメ入りのブラック、内側がシルバーのツートーンカラーになっている


天面は左上の端が欠けたようなデザインになっている(写真=左)。パームレスト面にはヘアライン加工が施してあり、前面のスピーカーには微細な穴が開けられている(写真=中央)。ボタンやキーボードの外周には、光の反射が美しいダイヤモンドカット加工を施した(写真=右)


薄型ボディは剛性の確保にも注力している。天面と底面にマグネシウム合金、パームレスト面にアルミニウムを採用したほか、側面の継ぎ目をなくし、パームレスト面と底面をボックス型に重ね合わせて、ねじれやたわみに強い構造とした。また、電子部品の凹凸に合わせて底面の厚みを削り出すことで、最薄部で統一する場合と比較してボディの強度を高めている。

キーボード面と底面を箱型にしてカッチリと重ね合わせ、内部に余計な隙間を作らないよう設計するなど、強固な1枚板をイメージした「超圧縮ソリッドコア構造」を採用する

これらの技術によって、強固な1枚板をイメージした「超圧縮ソリッドコア構造」を実現。天板全面加圧試験で約200kgfをクリアする堅牢性を確保した。実際に触ってみても薄型ながら貧弱な印象はまったくない。片手でパームレストを握って持ち上げても、ボディのたわみが気になることはなかった。

本体サイズは329.9(幅)×229.9(奥行き)×9.2~15.5(高さ)ミリ、重量は約1.39キロだ。実測での重量は1.352キロと公称値よりわずかに軽かった。モバイルを想定したUltrabookとしては大きな14型ワイド液晶を搭載しながら、狭額縁設計とすることで、フットプリントを13.3型ノートPCに近いサイズまで小型化している。

また、UH75/Kにはないタッチパネル付きの高解像度ディスプレイを搭載したうえ、HDD搭載ノートPCとしては世界最薄(2013年5月10日現在、同社調べ)をうたう15.5ミリ厚のボディに仕上げている。UH75/Kからスペックアップを果たしつつ、より薄く、より軽く仕上げているのは見事だ。これには従来より実装面積が小さくて済む第4世代Core(Uシリーズ)の恩恵もあるのだろう。

左がWU1/L(幅329.9×奥行き229.9×高さ9.2~15.5ミリ、約1.39キロ)、右がUH75/K(幅327×奥行き225×高さ9.0~15.6ミリ、約1.44キロ)だ。WU1/LはUH75/Kより幅が2.9ミリ、奥行きが4.9ミリ長い一方、最厚部は0.1ミリ短く、重量は50グラム軽くなっている。UH75/Kにはないタッチパネル付き高解像度ディスプレイを搭載しながら、薄型化と軽量化を果たしているのは驚きだ。どちらも360度どこから見ても美しいデザインを保っている。なお、WU1/Lの底面は製品版と異なり、吸気口の形状が変更になるほか、ゴム足やポートリプリケータ用の端子、吸気口のメッシュが追加される予定だ

薄型ボディに特殊形状の有線LAN端子を搭載

通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 4.0+HSを標準装備。UH75/Kが搭載していたWiMAXは省かれた。

そのほか、有効100万画素のHD Webカメラ、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、指紋センサー、2基のUSB 3.0(うち1基は電源オフ充電機能付き)、HDMI出力(最大4096×2304ドットの外部映像出力に対応)、ステレオミニの音声入出力端子、ステレオスピーカー、デジタルマイクなどを備えている。過不足ないインタフェースの構成だが、欲をいえば、USBポートがあと1基欲しかった。

ユニークなのは有線LAN端子の形状だ。薄型のボディに有線LANを内蔵するため、端子は薄く折りたたまれた状態で収納してある。利用時は薄型の端子を引き出し、カバーを上部に持ち上げてケーブルを接続する仕組みだ。ボディの薄型化を優先したUltrabookでは、有線LAN端子が省かれることも多いが、こうした工夫により薄型化と有線LANの標準搭載を両立している点は特筆できる。

前面にステレオスピーカーと状態表示LEDを搭載(写真=左)。背面にインタフェースは用意しない(写真=右)


左側面に音声入出力、USB 3.0、排気口、盗難防止用ロック取り付け穴、ACアダプタ接続用のDC入力が並ぶ(写真=左)。右側面にSDXC対応のSDメモリーカードスロット、USB 3.0(電源オフ充電機能付き)、HDMI出力、有線LANを備えている(写真=右)


液晶ディスプレイの上部に有効100万画素のHD Webカメラを内蔵(写真=左)。液晶ディスプレイの下にはデジタルマイクを備えている。カーソルキーの手前には指紋センサーを配置(写真=中央)。有線LAN端子は折りたたまれて収納されており、引っ張り出してから、上面のカバーを持ち上げることで利用できるようになる(写真=右)


今回入手した試作機のデバイスマネージャ画面。CPUはCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、メモリは8Gバイト、ストレージは256GバイトSSDを搭載するハイスペックな構成だ。試作機なので、参考程度に見ていただきたい

 


FMVの新世代Ultrabookは、まさに日本刀の切れ味か

最後になるが、WU1/LおよびUH90/Lの開発コンセプトは"KATANA"(刀)で、「機能と美しさの双方が備わった工芸品のような孤高の存在」を目指したという。具体的には、(1)日本製、(2)限界まで薄く、(3)強く、(4)肌身離さず、(5)カッコいい/美しい、といった要素を追求した。

実際に試作機を使ってみると、確かにディスプレイ、キーボード、ボディデザイン、端子の実装方法まで、あらゆる部分にこだわりが感じられ、プレミアムなUltrabookであることが伝わってくる。UH75/Kとの違いは下表にまとめたが、ディスプレイとCPUの世代交代によって、大幅に進化しているのは一目瞭然だ。

特に高精細で美しい3200×1800ドット表示の14型ワイド液晶と、持ち運びしやすい15.5ミリ厚、約1.39キロの薄型軽量ボディ、公称約11.1時間のバッテリー駆動時間を兼ね備えているのは素晴しい。この夏、13~14型クラスのモバイルノートPCを検討しているならば、必ずチェックしておきたい、新時代を感じさせるPCだ。

WU1/Lの価格は同社直販サイトのWEB MARTで16万4800円からだ。この製品だけの付加価値を考慮すると、決して高くはないだろう。さらに、モニターアンケートへの回答を条件に、価格が15%オフになる割引クーポンが提供されており、これを利用すれば14万80円から購入できる点に注目したい(2013年6月19日14時まで)。

なお、今回入手した試作機は内蔵基板が製品版と異なるため、ベンチマークテストなどの性能評価ができなかった。実際のパフォーマンスやバッテリー駆動時間といった評価は、製品版で改めて行う予定だ。

「LIFEBOOK WU1/L」(UH90/Lの直販モデル)と「LIFEBOOK WU1/K」(UH75/Kの直販モデル)の違い
製品名WU1/LWU1/K
OSWindows 8 Pro、Windows 8
CPUCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)Core i7-3687U(2.1GHz/最大3.3GHz)、Core i5-3337U(1.8GHz/最大2.7GHz)
チップセットIntel HM86 ExpressIntel HM76 Express
グラフィックスCPU統合(HD 4400)CPU統合(HD 4000)
メモリ8Gバイト(8Gバイト×1/DDR3L-1600)、4Gバイト(4Gバイト×1/DDR3L-1600)8Gバイト(8Gバイト×1/DDR3-1600)、4Gバイト(4Gバイト×1/DDR3-1600)
ストレージ256GバイトSSD、128GバイトSSD、500Gバイト ハイブリッドHDD (5400rpm HDD+NANDフラッシュメモリ内蔵)256GバイトSSD+キャッシュSSD、128GバイトSSD+キャッシュSSD、500GバイトHDD(5400rpm)+キャッシュSSD
画面サイズ14型ワイド
解像度3200×1800ドット1366×768ドット
タッチパネル静電容量式
キーボード約19(横)×18(縦)ミリピッチ、約1ミリストローク約19ミリピッチ、約1ミリストローク
ポインティングデバイスクリックボタン一体型タッチパッド
指紋センサー搭載
有線LAN1000BASE-T1000BASE-T(専用端子)
無線LANIEEE802.11a/b/g/nIEEE802.11b/g/n
WiMAXIEEE802.16e-2005
BluetoothBluetooth 4.0+HSBluetooth 4.0
メモリカードスロットSDXC対応SDメモリーカード
USBUSB 3.0×2USB 3.0×2、USB 2.0×1
HDMI4096×2304ドット出力1920×1080ドット出力
音声入出力ステレオミニ(入出力共用)ステレオミニ(出力のみ)
バッテリー容量45ワットアワー
バッテリー駆動時間約11~11.1時間約9.4~10.2時間
バッテリー充電時間約2時間
本体サイズ329.9(幅)×229.9(奥行き)×9.2~15.5(高さ)ミリ327(幅)×225(奥行き)×9.0~15.6(高さ)ミリ
重量約1.39キロ約1.44キロ
Office 2013Office Home and Business 2013、なし
拡張ユニットポートリプリケータ、なし
本体カラースパークリングブラック、サテンレッドスパークリングブラック、サテンレッド、サテンシルバー
Web直販価格16万4800円~12万800円~
クーポン適用価格14万80円~(15%オフ)9万5432円~(21%オフ)
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