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「ねえ、これ読んで」「また?」なぜ幼児は同じ話を何度も聞きたがるのか

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2017/06/22 17:00 石原亜香利
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自分の子どもや親戚の子どもなど、幼児に絵本を読んであげる機会は男女共にあるだろう。

そんなとき、ふと気になるのが、何度も同じ絵本を読んでほしいとせがんでくることだ。そもそも、なぜ幼児は何度も同じ絵本を読んでほしいのか、子どもの発達に詳しい教授にその理由を聞いてみた。

幼児は仮説検証で楽しんでいた

今回話を聞いたのは、東京学芸大学 幼児教育学講座を担当する岩立京子教授だ。幼児はなぜ同じ話を何度も聞きたがるのか。

「大人は話の筋を一度理解してしまえば新鮮味が薄れてしまいますが、幼児は楽しみ方が違うので、毎回、毎回、少しずつ新鮮味があるのです。

幼児が話を聞きたいときは受け身で聞いているのではなく、話の筋を予測し、積極的に想像しながら聞きます。まずは、その『予測や仮説どおりであることが確認されたこと』が、楽しいのです。いわば、幼児の仮説検証です」

大人が応えてくれること自体・読み方のバリエーションの変化も楽しい

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「また、自分が要望すれば、それに大人が応えてくれる。そうしたコミュニケーションができるのも嬉しいので、何度も話を聞きたがります。大人も、幼児が面白がるように読もうとすれば、読み方に少しはバリエーションが加わったりもするので、その点も多少は新鮮味があるのでしょう」

幼児は大人とは異なる、ある意味、高度な楽しみ方をしているようだ。

幼児は大人よりはるかに繰り返しに強かった

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ところで、大人からすれば、何度も同じ話を聞きたがる幼児に対して、「また?」「飽きないの?」と疑問に思う。幼児は飽きることはないのだろうか。

「幼児も飽きます。なぜなら、幼児も新しいものに出会い、楽しむ対象を広げていくからです。でも、自分の好きなものに対しては、大人よりも『繰り返し』にはるかに強いです。

一般的に大人は内容を理解することを楽しむし、忙しいので、理解すれば別の本を読みたくなります。一方、幼児は自分の興味や関心を持ったことに対しては、仕事や時間に左右されずに自由に遊び、楽しむことができます。

もっとも、大人でも時間に余裕のある人は、愛読書を繰り返し読み、その都度、違う解釈、違う楽しみ方をするかもしれませんが」

遊びの達人とも言うべき幼児。「ねえ、これ読んで?」が再三繰り返されたら、大人も違う角度から楽しんでみよう。

(石原亜香利)

取材協力

岩立 京子教授

東京学芸大学幼児教育学講座 教授、東京学芸大学附属幼稚園長。長年、保育や教育の研究をしてきており、文部科学省など教育行政への関わり、NHKの子育て番組への出演や新聞、雑誌への記事掲載など多方面に活躍している。

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