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「ゆるすぎて意味がない」の声も…AKB48選抜総選挙、厳戒態勢アピールも実態は“ザル警備”との指摘

サイゾー のロゴ サイゾー 2014/06/08 Cyzo

 AKB48選抜総選挙の開票イベントが7日、東京・味の素スタジアムで開催され、雨の中詰めかけた約7万人のファンが結果に一喜一憂した。選挙結果はAKB48の渡辺麻友(20)が、速報2位からの逆転で初のトップを獲得。一方、昨年1位で下馬評では二連覇確実といわれていたHKT48の指原莉乃(21)は2位に陥落し、舞台裏で悔し涙を流した。また、乃木坂46からAKB48への“交換留学生”として初参戦した生駒里奈(18)が14位に入り、いきなりの選抜メンバー入り。SKE48、NMB48、HKT48といった地方グループの勢いが目立ち、姉妹グループと兼任のないAKBメンバーで選抜入りしたのは6人しかおらず“過半数割れ”する事態になった。

 先月、メンバーの川栄李奈(19)や入山杏奈(18)らが握手会で男に切りつけられる事件が発生し、厳重警備がしかれていたことから開票イベントは混乱が予期されたが、特に目立ったトラブルもなく無事に終了。だが、今までとは違ったさまざまな“異変”が散見され、やはり襲撃事件が与えた影響は大きかったようだ。

 会場では入場前に金属探知機チェックと荷物検査が行われ、ファン全員に実施された。すでに劇場公演では同じチェックが行われているが、これほどの大イベントでは初めてのこと。金属探知機は劇場で使われたゲート式ではなく手持ちタイプ122台が用意され、合計106人の警備員がチェックに当たった。

 当日は大雨。いくら事前に告知があったとはいえ、万単位のファンをチェックすれば尋常ではない時間が必要になり、混乱が生まれるのではないかと心配された。会場入り口では「ピー、ピー」という金属探知機の警報が絶え間なく鳴り響き、チェックに引っかかる人が続出。問題なく通過できる人の方が少ないくらいだったようだ。

 ところが、なぜか入場はスムーズに進行。開演時間が45分遅れてしまったものの、雨の中、これだけの人数の観客をさばいたことを考えれば十分に合格点といえる。だが、なぜ金属探知機チェックに引っかかる人が多かったのに入場スピードが早かったのか。

「チェックのレベルが警備員によってバラつきがあり、金属探知機が反応しているのに入場者を通してしまう人も多かった。探知機が鳴っても入場者が『ベルトのせいです』と言ったら、それを鵜呑みにしてしまう。ガムやタバコの銀紙、服の金具などでも反応してしまうため、いちいち鳴らなくなるまでチェックしていたらキリがないという感じでした。また、手荷物検査もカバンを開けただけで中まで調べずに終わらせるような担当者が少なくなかった。それが結果的に入場のスムーズさにつながったわけですが、これでは『厳重警備はパフォーマンス』といわれても仕方ない。握手会と違って“接触イベント”ではないわけですから、ここまで大げさな見せかけだけの警備をする必要があったのか」(アイドルライター)

 ネット上でも参加者から「金属探知機、めっちゃビービー鳴ってるのに全スルーww」「味スタ入場ゲートの荷物検査と金属探知機ゆるゆるなんだけど、こんなのでいいの?」「カバンに入れてた袋の中身は全く調べられなかった」「ザル警備過ぎて意味を感じない」などといった声が上がっており、とても“厳重”とはいえない状況だったようだ。8日にも味の素スタジアムで大島優子(25)の卒業セレモニーが開催されるが、こちらも同じレベルの警備になるのだろうか。

 一部では、今回の厳戒態勢はAKBの収入基盤である握手会を早期に再開するため、警備に問題がないことを警察や世間にアピールする目的があったと指摘されている。今回の総選挙で3位に入ったAKB48・NMB48兼任の柏木由紀(22)は、順位発表後に「ふれあいの場所をなくしたくない」などと握手会の存続・再開を訴えたが、これも運営側の意向を汲んだものだった可能性がある。グループの生命線にかかわる問題とはいえ、この焦りがチグハグな警備につながってしまったのかもしれない。

 厳重といいながら実質は“ザル”だった警備の影響があったものの、入場進行の速さは協力的なファンの意識の高さも手伝った。ファンがイベント進行をサポートしたともいえるが、入場者全員に無償で配布されたレインコートが帰り道のコンビニや駅、自販機のゴミ箱などにポイ捨てされる事態が続出。せっかくの“美談”が台無しになってしまったと残念がられている。また、所轄の調布署が周辺警備のために50人の警察官を動員したことで「こんなイベントに税金を使うな」「他にやることはないのか」といった批判も生まれているようだ。

 肝心の選挙結果でも襲撃事件の影響が色濃く見られた。会場のファンやテレビ中継を見ていた視聴者を最も驚かせたのが、襲撃事件で被害者となった川栄と入山の大躍進。昨年25位で今年の速報では45位と低迷していた川栄だが、最終結果は16位で初の選抜メンバー入りが決定。入山も昨年30位、速報で77位と危機的状況だったが、同じく20位にまでジャンプアップした。二人は欠席が発表されていたが、川栄は順位発表に合わせてサプライズ登場。治療中の入山も“電話出演”し、喜びの声をファンに届けた。良くも悪くも当事者である二人は間違いなく、襲撃事件の影響を最も受けたといえるだろう。

 また、AKB48の小嶋陽菜(26)は襲撃事件によって大事な決断を下した。小嶋は恒例のスロースターターぶりで速報17位だったが、最終結果では8位にアップして安定の選抜入り。順位発表後卒業がウワサされている小嶋は「私、小嶋陽菜はここで卒業発表をしよう…」と切り出してファンは息をのんだが、続けて「と思いましたが、しませ~ん」と茶目っ気たっぷりに継続宣言した。だが「今回の選挙は思い出を作るために出たので、卒業を発表しようと本当は決めていた」といい、その気持ちが変わった経緯として「先日、いろいろなことが起きた。それを受けて私はもうちょっとここにいて、私にできることをやろうと思いました」と、襲撃事件が背景にあったことを示唆している。

「小嶋は『私の卒業発表はみんなが笑顔になれる時にしたい』とも語りましたが、意地悪な見方をすれば、いまの状況で脱退すると注目度が低いうえに“卒業ビジネス”が打ちづらいという裏事情もある。とはいえ、不安を抱える後輩たちにしてみれば事態が好転するまで彼女が残ってくれるのは心強いでしょう」(前同)

 総選挙で9位にランクインしたAKB48グループ総監督の高橋みなみ(23)は順位発表後のスピーチで、襲撃事件が起きた瞬間に「あぁ、AKB終わっちゃった」と思ったと正直に告白している。終わることはなかったものの、その余波は非常に大きなものになったようだ。(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

※イメージ画像:『AKB48総選挙公式ガイドブック2014』講談社

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