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「デイリーポータルZ」、ノジマ傘下でどうなる? どうする? 編集長・林雄司さんに聞く

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/02/17
「デイリーポータルZ」、ノジマ傘下でどうなる? どうする? 編集長・林雄司さんに聞く: ニフティのブランド活動をしています © ITmedia NEWS 提供 ニフティのブランド活動をしています

 「『デイリーポータルZ』はどうなるのか」――1月31日、ネットに心配の声があふれた。同日、富士通が子会社ニフティの個人向け事業をノジマに売却すると発表。ニフティの“看板”とも言える人気サイト・デイリーポータルZ(DPZ)の今後に注目が集まった。

 デイリーポータルZは今後どうなるのか。昨春からのニフティをめぐる一連の動きの中で、何を考え、どう動いてきたのか。編集長の林雄司さんに聞いた。

●「この先どうなるのかな?」と不安に

――いろいろありましたね……。

 そうですね。去年の4月末にニフティの上場廃止が決まって。その時点で親会社の富士通は、ニフティのコンシューマー部門とエンタープライズ部門を分けて、コンシューマーは売るかもしれない、と発表していました。その時は「そうなんだなあ」と。

 僕、社内の持ち株会に入ってたんです。すごい持ってたんですよ、株。IT企業の社員が自社株持ってるともうかるって言うじゃないですか。デイリーポータルがブレイクしたら、株価も上がるなと思って。

 最初にまとめて100万円分ぐらい買ってて、その後、給料から天引きで継続的に買ってて、いつの間にか5000株ぐらい持ってたんです。TOB(株式公開買い付け)で富士通に株を売って、700万円ぐらいで売れて得しました。

――そうでしたか。うらやましいです。でも、「ニフティの親会社が変わったら、デイリーポータルはどうなるんだろう」と、不安になったりしませんでした?

 しましたしました。この先どうなるのかな? と……。どうなるか分からないので、とりあえず今できることは全部やっておこうと前向きな気持ちになって。今は、割とお金を使ってサイト運営できる恵まれた環境にあるので、その間にできることを全部やろうと。特に海外出展とか積極的になりました。

 「ヘボコン」(技術力が低い人限定のロボットコンテスト)をアメリカでやったり、オーストリアで開かれた「アルス・エレクトロニカ」に出展したり、中国の「メイカーフェア」に出展したりとか。海外出張とか、予算があるうちにやっておこうと。

 でも、ヘボコンで僕がアメリカに行った費用は自腹です。ニフティ株を売った利益で、ただの旅行として付いて行きました。ついでに鳩のマスクを売ってる会社に行ったりとか。

 後で後悔しないようにしたくて。「あの時は予算があって、会社も放置してくれてたから、やっときゃよかったな」って後悔するなって思ったので。多少無理しても海外に行ったり。

――以前は、会社から「お金をもうけろ」と言われる、と悲しんでいらっしゃいましたが、今は「お金が使える恵まれた環境」なんですね。

 5年ぐらい前まではもうけろとか言われてましたが、ここ数年は恵まれている感じで、「いいのかな?」と不安になるぐらいです。予算申請も、言った通りの金額が認められたりとか……。「どうせ減らされるから」と思ってちょっと多めで出してみたら、「多めで通っちゃった!」とかあって。

――ちなみに今、デイリーポータルはもうかっているんですか?

 サイトの収益から制作費は出てます。サイトに広告を出したいという引き合いがすごく多くて、広告収益で制作費はまかなえているという。人件費を入れたら赤字ですが、そんなサービス、ニフティいっぱいあるので。

 3年ぐらい前、所属がコーポレートコミュニケーション室(広報室)からブランドデザイン部に変わって。「デイリーポータルはニフティのブランド活動の一環です」、ということで、収まりが良くなった気がします。

 でも、報道で、ニフティ売却先の具体的な社名が出てきたりした去年の暮れぐらいから、「こんな恵まれた環境は終わる」感を強く感じててて。

――報道が出るたび、「デイリーはどうなるんだろう」と心配に思っていたんですね。

 はい。でも、心配しても結果は変わらないので。

 「デイリーポータルをなくさないでほしい」という声が大きければ、きっとなくせないと思ったんです。だから、たくさんの人に「なくなったら困る」と思ってもらえるようにしようと。人気があるのになくしてしまうと、「あいつ、デイリーポータルをなくしたな」と悪者になってしまう。みんな悪者にはなりたくないので、なくせなくなるだろうと。

 記事を面白くしたり、イベントをたくさんしたりして。その一つとして、「Webメデイアびっくりセール」というのを企画しました。これまで、デイリーのライターを集めたイベントはやっていたんですが、それをもっと大きくして、デイリーだけじゃなくて、いろんなメディアと一緒にやってしまおうと。「オモコロ」とか「ロケットニュース」とかが参加するのですが。

 競い合っているサイトも集まって一緒にイベントをやりたいな、という表向きの気持ちと、「デイリーポータルがなくなると、こういう楽しいイベントもなくなるから、なくなったら困るな」って、オモコロの読者とか、デイリーを読んでない人にも思ってもらいたいなと……。

 新しいアプリも開発中です。記事が読めるリーダーアプリで、オモコロとか、デイリー以外の記事も出ちゃう。頭の悪いスマートニュース、バカが見るスマートニュースみたいになればいいなと。レコメンド機能とかなくて、ただ記事が並んでいるだけですが。

 おもしろ記事を送ってもらう「新人賞」もやります。イベントでよそのサイトを取り込みつつ、新人賞で人も集めて。今はデイリーのブランド活動をしている感じですね。いろんなところに痕跡を残したいなと。

 3月にアメリカのテキサスで開かれるイベント「South by Southwest」(SXSW)にも行きます。呼ばれてもないけど……。何もしないでいるのは怖いので、目立つことをしたくて。顔が大きくなる箱とか持って行って、「SXSWでも受けました!」って言いたい。やめにくくなるように。

――でも、デイリー、なくならないですよね? ニフティの広報担当者もノジマの広報も、そう言っていました。

 そうなんですよね。社内でもはっきり「続きます」って言われました。何で俺こんな不安がっているんだろう。そんなに焦らなくていいかな、とちょっと思ったんですけど。

 でも、ずっとそういう気持ちでいる気がするな。「いつやめろって言われるか分からない。景気が悪くなったら絶対、『いらん』って言うよな」って……。

 俺、なんでこんなにずっと焦ってるんだろうな?

 デイリーは不幸な育ち方をしているので。「やめろやめろ」といわれて育っているので、ちょっと優しくされても、すぐには信じない癖がついているんでしょうね。「本心はどう思ってるんだか」みたいな。「いつまでもこんなことが続くわけがない」という気持ちはずっとあるんですよね。

 だから、何が起きてもいいように、読者の支持を得るようなことだけをしようと思って。それさえあれば、この会社で「やめなさい」と言われて放り出されても、どっかに行けるかもしれないし、自分で食べていけるかもしれないし。上司に嫌われても、読者には嫌われないように。

――デイリーポータルZを守りたいと思っているんですね。

 はい。たぶん、僕、これ以外の仕事だとすごい能力低いと思ってるんですよ。ほかの仕事をやらしたら、とんでもなく仕事できないので、これがなくなったら困るぞ、偉そうにできないので。僕の保身のために。この仕事はあってほしいなと。

 ちょっとまじめに言うと、デイリーポータル的な考え方を伝えたいなという気持ちがあるんですよね。

 どんな考え方かというと……去年の暮れに、GoogleとかFacebookが、1年の振り返り動画を作るので、まねして作ってみたんです。「サイトがなくならないといいな」って思いながら。

 ナレーションは英語なんですけど(笑)。このナレーションに書いたことが、伝えたいことですね。当たり前のことを観察したりとか、当たり前のことを疑ったりとか。うまくやる方法を探すサイトなのかなと思っていて。

 「太く短い人生と細く長い人生、どちらがいいか」ってよく言いますけど、太くて長い人生が一番いいに決まってるじゃないですか。太くて長いみたいな選択肢を見せたいなと思っていて。ズルしてもうまいことやるとか、オルタナティブな選択肢があるんだぞと示して、みんなが悩んでいることとか、たいへんだと思っていることが、実はそんなでもないということを伝えたいなということを……年取ったからかな? そういうのを思いますね。

 デイリーの記事でいうと例えば、「飲み会はもうチャットでよくないですか」とか、新しい方法や便利な方法を考えたり。地味な仮装の「地味な仮装160人のハロウィンパーティ」とか。「なんだ、服装だけでこんなにそれっぽく見えたりするんだ。人は見た目なんだな」って。

――確かに、チャットの飲み会なら人見知りでも気楽そうだし、ウェーイ系のハロウィンは苦手でも、地味な仮装でいいならやってみたいと思えます。「常識」や「当たり前」に息苦しさを感じた時、デイリーを見ると「こんな方法があるのか」とか「これでいいのか!」って思えるかもしれません。

 そういう意味で、このサイトがあってもいいのではと思うんですよね。「そのやり方以外にも、何かあるんじゃないの?」みたいなことを提案するメディアとして。

 以前、結婚相談所の記事広告の依頼があって、断ったんですよ。「結婚しなきゃいけない」という結婚相談所の考えって、人を苦しめてる原因の1つだなと。デイリーは「結婚しなくていいんだぞ」と言うサイトなので、結婚相談所は合わないなと。

 ライフネット生命のタイアップ記事がデイリーにはまったのは、「大手の保険じゃなくてこういうのでもいいんだぞ」というメッセージがあったからだと思います。(大手の)日本生命だと、サイトのメッセージと違いすぎるのでデイリーと合わない。

 世の中の当たり前だと思っていることが実は虚構というか、ただの決めごとなので、もっと気楽に、別の方法、いろんな方法があるんだよというのを、伝えたい。そういうのを伝えるメディアとして続けたくて。それで、みんなが「あったほうがいいと」思ってくれるとありがたいなと。

――記事の作り方もそうですよね。誰もが同意するかは別にして、個々のライターが「好き」「面白い」と思っていることを尊重する。

 その人がそれを面白いと思っているなら仕方ないと思う。ページビュー(PV)が多いのがいい記事だと考えちゃうと、それは「結婚したほうがいい」という価値観にちょっと近づいちゃいますからね。

――デイリーポータルに載ってる記事は、「役に立つ」記事ではないですよね。でも、「なくなったら困る」って思ってほしいと。

 実用的な記事とかも全然ないんですよね。しかも「読者の言うことを聞かない」っていう基本方針があって。読者が知らない面白いことを見せたいので。読者の言うことは、読者の知ってることだから。リクエストを聞くことはしません。

 それでいて、「なくなったら困るって思ってもらいたいんだよな……。読者が想像もしなかった変なのを見せて、「どう? 面白いでしょ?」って言いたいですよね。

 「POPEYE」とか、昔の雑誌って、わりとそういう感じじゃないですかね。「かっこいいもの」とかいう大枠のニーズには応えていると思うんですけど。

――記事が受けるかどうか、PVが稼げるかも気にするんですか?

 毎回考えます。サイトとして、会社に数字を自慢したいので、あまりに受けない記事が続くと、「誰か受けそうな記事書いて」って言いますね。会社が俺を雇っている理由は、サイトが人気あるっていうことなので、それを保つためには、数字もある程度確保しておかないといけないので。

――保身ですね。

 保身ですね。

 保身といえば、東日本大震災の後に「僕らにできることは、サイトを更新し続けることしかないので、更新を続けます」って書いたことがたまにほめられるんですけど、あれも保身で。ほかサイトは1週間ぐらい休んだりしてたんですけど、休んだら、会社が「デイリーなくてもいいじゃん」って気づくかもしれない、それはいかんいかんと思って、保身でああ書きました。

 でも、後で、「読んでいる人の中に被災した人がいた」と気づいて、それは大変だったなって。読者の方も、不幸になったり、被害にあったりしているんだなと。保身だけ考えてたのはよくないと思いましたね。

――ともかく、親会社が変わっても、デイリーは変わらないんですね。安心しました。

 そもそも、ニフティの親会社が富士通だった時から、富士通の影響はそんなに受けてなくて。富士通から言われてやる仕事はなかったので、親会社が変わっても、関係ないっちゃないですよね。

 親会社がノジマになって、そんなに変わらないと思うんですけど。オフィスもそのままで、社内の事業もとりあえずは全部継続されるらしいです。ただ、文化が少し違うのかなと、気になりますけどね。ノジマ側もすごく気を遣ってるんじゃないかなと。ニフティのカラーを壊さないようにと。

――親会社が変わると決まった日、ITmedia NEWSの取材に対してニフティの広報が「デイリーポータルZも基本的にそのまま残したい」とコメントしていましたが、このコメントは林さんに相談なく出たそうで、林さんは、「デイリーポータルは会社のものだと感じた」と、ちょっと怒っていらっしゃったようですね。

 全然僕、聞いてなかったんですよ。広報から確認がなかったので。でもちゃんと和解しました。「勝手にコメント出してすみません」って。僕も「一言言ってほしかったけど、いいです」と。そこは、わだかまりなく。

 勘違いしてたんですけど、デイリーって会社のものなんですよね(笑)。会社員として雇われてて、会社で作ってる物なので、会社の物ですよね。「なんで俺に聞かないんだよ?」っていうのも、勘違いした発言ですよね。うん、勘違いしているなとは思ったんですよ。ただ、一言言ってほしいなというのは、ちゃんと言いました。

――「デイリーポータルを会社でやってる」感じは、あまり持っていないんですか?

 はい。「俺のもの」みたいな。編集権は編集部にあるので、僕はディレクションの権利を持っている。でも、プロデューサーは会社で。そこを勘違いしてたなと。ずっとこの仕事してるからかな。ずっと、1日の仕事が全部このサイトのことなので。

 自分で創刊して、14年間ずっと編集長やってるからかな。公私混同が激しいんですよね。ワークライフバランスのライフはないですね。ほぼワーク。自腹でアメリカに行っても、そこで記事3本ぐらい書いてるし。

――デイリーポータルそのものの存在が、会社の中でのオルタナティブですよね。普通の会社で、もうからない変わったサイトはなかなか存続できない。

 そうですよね。ニフティってもともとパソコン通信の会社で。「電車フォーラム」とか「鉄道フォーラム」とかを通じて、ちょっと困った人たちに場を与えてしまった会社なので。デイリーみたいなのを認めざるをえないところがあるんじゃないかなと思うんですよね。

――デイリーポータルのメルマガには、「株主が変わっても、これまで通り、会社が望むことと自分ができることとの折り合いつけてサイトを運営していくつもり」と書かれていました。

 そうですね。例えば、会社が「イメージをよくしてくれ、ブランドを打ち出せ」と言うのであれば、それは俺ができることと合っているので「そうします」と言えます。でも、「月間1億円もうけなさい」と言われたら、俺ができることと違うので「できません、他の人に頼んで下さい」って言う。そういう折り合いをつけるというイメージですね。「朝9時に会社に来なさい」ってい言われても、僕ができることと違うので……バランスが取れるところみつけてやっていこうと。

――これまで、できないことを「できない」と会社に言っても、大丈夫だったのですか?

 できないことまでは言われてないですが、たまに「もうちょっともうけろ」って言われて。そのときは「無理」とは言わず、「はい、分かりました」って言ってやらないとか、そういう態度で来ましたね。

 そう言えるために必要なのは、読者の数だったり支持だったり声だったりするので。会社の偉い人に怒られたりしても、そんなに真剣に聞かないんですけど、読者に何か言われたらすごい気にしますね。イベントに来てくれた読者がつまんなそうにしていたりすると、そっちの方がダメージが大きい。本質的に良くないことなので。

 前、デイリーの書類の不備が会社の別の部署に指摘されたんですけど、全然まじめに聞いてなくて。「どうでもいいなー」と思っちゃって、そういう会議でずっとふざけてたんですよね。マンガみたいな会議だなって。

――そこでふざけるのは、保身としては良くないのでは?

 本質的には、僕がクビにならない理由はサイトの人気なので。会議でまじめにやることじゃなく、イベントで読者をもてなすのが保身なんです。

――会社と折り合いがつかなくなれば、他の選択肢も考えているということですか?

 そうですね。でも、それは前から言ってて。今言うと、株主が変わるからそう考えている風にとらえられちゃいそうですけど、富士通が株主だったころも、ニフティが株式を公開したときも、会社ができないことを要求してきたら、ほかに移ったり、1人でやるとかしないとなと、ずっと思ってました。そのために、読者の支持みたいな、強い“盾”を持っておこうと。

 でも、「読者の言うことを聞かない」がサイトの基本方針なんですよね。いろいろ矛盾しているなぁ……。

 本音は、何としても続けたいですね。「できることと折り合いをつけてやっていく」って言いましたけど、本音はすごく、このまま続けたい。でも、「このまま何があっても続けたい」って書くと格好悪いので、「折り合いをつけて」という表現にはなっちゃいますけど。

 「デイリーをなくす」なんて誰も一言も言ってないので。何でこんなに暗くなったんだろう? でも、心配されるのは気持ちいいですね(笑)。

――もし今大金持ちになって、会社を辞めても悠々暮らせるようになったとしても、デイリーポータルは続けたいですか?

 続けますね(即答)。お金持ちになったら何やろうかなと考えてみたんですが、どこか旅行とかして、変わったものを見て、見るだけじゃつまんないからサイトに載せたり、珍しいものとかおかしなものを作っって、サイトに載せたり……そういう生活がいいなと思って。

 で、いろんな変わったものを載せるサイトを作って、1人だとなかなか更新できないから仲間募ったりして……そのサイト、見たことあるなと(笑)。

――何があっても、デイリーポータルを続けたいという気持ちが強いんですね。

 はい。

 去年、「水曜どうでしょう」チーフディレクターの藤村(忠寿)さんに、デイリーの記事を見てもらってコメントしてもらうイベントをやったんですが、すごい楽しくて。ライターも面白い人が面白いことしゃべってて、お客さんも楽しんでくれて「いいもん作ったなぁ、これなくなったらやだなぁ」と強く思いました。デイリーをやめろって言われても、頭おかしくなっちゃうんだろうな、病気になっちゃうだろうなと。

 だから、健康になってもっと長く続けなきゃと思って。今45歳で、体力の衰えを感じてて。2時間とかの打ち合わせとか取材して帰ってくると、すごい疲れちゃってたんですけど、これじゃだめだなと思ったんですよね。

 健康あっての楽しさかなと思って、最近ジョギングしてるんですよ。ジョギングして体力がついたらすごい元気になって、原稿がすごく書けるようになっちゃって。集中力が続くようになったのと、徹夜がつらくなくなって。前はちょっと飲んだだけで身体がだるくなってたけど、今は1時間ぐらいで酔いが冷めて、仕事できちゃうんですよ。

 ジョギングで体力ついて、書かなくていい時にわざわざ原稿書いたりしている。うっとうしいですよね、編集長がそんなんだと。イベントの前にも走るんですよ。頭の回転が良くなる気がして。

――改めて。ニフティの親会社がノジマに変わっても、デイリーはなくならないですよね。

 なくならないですね。僕の体力が続く限り。

 ただ僕、あと10年ぐらいで定年なんですよね……。デイリーは今15年目ですけど、デイリーをもう一度作ってここまで運営するより、定年までの方が短い。でも、サイトが僕の定年で終わるのも笑えますね。たぶん終わらなくて、誰かに引き継ぐんだと思いますが。

 ゆくゆくは「デイリーポータルZ」っていうグループホームにしたいなと思って。ライターみんなで住むのが楽しそうだなって。みんなでサイト更新しながら。ものすごい老人が、面白記事を書いてるんじゃないですかね。その記事、笑えないだろうなぁ。内容も地味になったりするんです。「花が咲きました」とか。

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