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「ネロネロじじいとクエクエばばあを自負してます」──mstdn.jpのぬるかる父母、インタビューの反響について語る

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/05/15
「ネロネロじじいとクエクエばばあを自負してます」──mstdn.jpのぬるかる父母、インタビューの反響について語る: 画像:ITmedia © ITmedia NEWS 提供 画像:ITmedia

 マストドンの国内ユーザーが多く集まるインスタンス「mstdn.jp」の管理人、ぬるかるさんに敢行したインタビューは、おかげさまで非常に多くの方に読んでいただけた。計1万3000字、7ページにも及ぶ長編でありながら、最後まで目を通された割合も多くうれしい限りだ。

 今回はインタビュー当日の裏話を紹介しつつ、記事が公開されてからの反応をあらためてご両親に聞いてみたので、ここに記しておきたい(やっと「マストドンつまみ食い日記」に書くときが来た……!)。

●ご両親登場は想定外

 インタビュー記事に寄せられた反響の中で目立っていたのは、話題の張本人である、ぬるかるさんもさることながら、インタビューに突如登場した「ぬるかる父」「ぬるかる母」の存在だ。何せ、冒頭からぬるかるさんの倍以上発言しているのである。今見ても奇妙な記事である。

 マストドン内で見かけた、記事に対する感想トゥートの中に、「筆者の方は、いつこの構成に決めたのだろうか」というものがある(ありがとうございます)。

 「ふふふ、『インタビューにご両親を含めたら面白いのではないか……?』と練りに練られた企画なのだ」と、“敏腕編集者”ぶりたかったのだが、実はインタビューを依頼した当初、ご両親が同席する予定はなかった。

 ぬるかるさんが当時(といっても1カ月前の話だが……)大学院生で「平日は忙しい」と聞いていたため、「なるべく負担が少ない場所にこちらからお伺いします」とお願いしていたところ、ちょうど週末に帰省するという自宅に招いてくれた。

 お邪魔してからも、ぬるかるさんの部屋でmstdn.jpが動いていた自宅サーバの写真を撮りつつ、話を順に聞いていくつもりだった。ところがしばらくすると、ご両親が「まぁ、お茶でもどうぞ」とリビングに招いてくださったのだ。

 地元で評判というクリーム大判焼きをおいしくいただいていると、ご両親の横にすっと座るぬるかるさん。筆者はこのとき、「これ、完全に家庭訪問の先生だ……!」としみじみしたのを覚えている。

 そのまま話を聞いていると、親子ともに非常に仲がいいのが伝わってくる。関わりはあるが、干渉はしすぎない。ちょうどいい距離感を保っているのだ。「インタビューにご両親を登場させるべきだ」と思い立ったのはこのとき。あとは記事の通りである。

 後日、公開された記事を見てご両親は何を思ったのだろうか?

●“ネロネロじじい”と“クエクエばばあ”を自負しておりました

 インタビュー記事には、「(マストドンや息子への)理解が素晴らしい」「両親に全部持っていかれた感がすごい」「本人すごいが両親も同じくらいすごい」「サーバの温度管理まで見てくれる親御さんうらやましい」「ちょっと感動してしまった」と、ご両親に対する反応が非常に多かった。そこで今回、再度お話をお伺いすることにした。

(発言は、ぬるかる父となっているが、ぬるかる母の意向も含まれている)

──記事への反響を見てどんな感想を持ちましたか?

ぬるかる父 正直、ネットニュースはYahoo!ニュースぐらいしか見ていなかったので、“おい”や“めい”から「ニュース見たよすごいね!」と連絡が入ってびっくりしました。評判もよく、高齢になる妻の母にも(記事を)コピーして見せたところ、大変喜んでくれました。

──5月に入り、息子さんが正式にドワンゴへ入社しましたね。これまでを振り返ってどうですか?

ぬるかる父 今まで彼がやってきたことを考えれば、なるようになったかという感じです。小学生の頃から「プログラミングがしたい」と、C++やC#、JavaScriptなどの本を欲しがり、本屋に行くと1〜2万円では足りない事もしばしばでした。

 中学2年生からは「情報オリンピック」に挑戦し、夏の合宿にも高校2年生まで参加していました。高校3年生のときに応用情報技術者試験を、大学に入ってからはネットワークスペシャリストを1回で取りました。セキュリティ・キャンプに参加していました。

 (情報オリンピック:情報オリンピック日本委員会が主導するプログラミング競技会)

 (セキュリティ・キャンプ:経済産業省などが主導する、学生を対象とした情報セキュリティ分野の人材育成・発掘イベント)

──ご両親が挑戦するように仕向けたのですか?

ぬるかる父 全て自分で見つけて、自分で申し込んでいます。親は見ているだけでした。私は息子が小さい頃から「早く寝ろ」と、妻は「ご飯ができたからご飯を食べろ」とばかり言っていたので、ネロネロじじいとクエクエばばあを自負しておりました。

──親世代ではなかなか考えられなかったかもしれない「エンジニアが実力で注目を集め、正規の就職活動を経ずに就職したこと」についてどう思いますか?

ぬるかる父 ドワンゴさんの事は以前から知っていましたし、素晴らしい会社だと思っていましたので大変感謝しております。

 以前、息子に「好きなことは趣味くらいにしておいたほうがいいのではないか」と言ったところ、「やりたくもない仕事をするくらいなら、挫折してでも好きな事をやりたい」と言っていたのを思い出します。

 息子は中学受験以外まともに入試を受けていません。大学も夏休み前、急に「筑波大学のAC入試を受ける」と言われ、そのまま合格してしまったのでセンター試験も受けていません。大学院もまた夏前に「学群長推薦がもらえそうなので」と言ってそのまま合格、今回も大学院の入学式をサボった揚げ句、こんな事になりました。

 でも、全て自分で決めて切り開いて来たことなので頼もしく思っています。mstdn.jpが騒動になり始めた頃、妻に「何か大変なことになりそうだから、心の準備(覚悟)はしておけ、ネットとTwitterでチェックはしておくけど本人から連絡が入るまでそのまま見守ることにしよう」と話しました。

 親ができる事は黙って見守る事だけだと、つくづく感じたこの1カ月でした。

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