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「何となく旅行したい」――人工知能が気分を推察、旅行プランを提案 gooが新サービス

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/03/27
「何となく旅行したい」――人工知能が気分を推察、旅行プランを提案 gooが新サービス: 画像:ITmedia © ITmedia NEWS 提供 画像:ITmedia

 「のんびりしたい」「癒されたい」――旅行先や目的がはっきりしていないユーザーの気分を人工知能(AI)技術で推察し、旅行プランを提案するサービスを、NTTレゾナントが3月27日に発表した。NTTグループのAI技術「corevo」を活用する。9月をめどに、同社の旅行比較サイト「goo旅行」などに導入し、無料で提供する予定。

 メッセンジャーアプリのようなチャット画面に、ユーザーが「のんびりしたい」「癒されたい」など、あいまいな旅行目的を書き込むと、AIが「瀬戸内海 直島アートを巡る旅」「のんびり京都を巡る旅」などの選択肢を提示。ユーザーが提案されたプランを選んだり、「珍しいものが見たい」などと追加要望を書き込んだりするうちに、旅行プランが出来上がっていくという。

 AIは、同社のQ&Aサービス「教えて!goo」の旅行に関する質問・回答データ、「gooブログ」の旅行体験記事、「goo旅行」の観光地情報、「goo地図」の地域情報などをあらかじめ学習。これらのデータから文章を組み立て、あいまいな質問に対してもニーズに合いそうな旅行プランの提案を目指す。「旅行先について調べる手間が省ける上に、ブログなどのソーシャル情報も活用することで、話題のレストランやホテルなどを旅程に盛り込める」(同社)という。

 NTTレゾナントは昨年9月に「教えて!goo」内で、ユーザーの恋愛相談にAIが回答するサービスをスタート。3月時点までまでに約4000人が利用したという。新サービスは、この恋愛相談の技術に加え、学習させるデータベースの量を増やすことで「一人ひとりの要望が異なる旅行ジャンルでも、きめ細かい回答を目指す」(同社)としている。

 サイトは旅行先候補をタップで選べるようにするなど、スマートフォンやタブレットで見やすいレイアウトを検討する。AIが提案する旅行先は日本国内のみ。

 同社の若井昌宏社長は、(1)ユーザーの好みに合ったサービスを提供する「もっとフィット。」、(2)ユーザーの意図を察し、本人が自覚していないことも把握してアイデアを提案する「もっと知ってる。」、(3)スマホやタブレットなどさまざまなデバイスでサービスを利用できる「もっと近くへ。」を、gooの目標として掲げる。それらを支える技術として、同社がこれまで培った検索ナビゲーション技術や、自然言語処理技術を活用するという。

●「私たちはオタクだと思う」

 「私たちはオタクだと思う」――NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久さんはそう話す。今年でオープン20周年を迎えるgoo。「ネットが大好きで、ギークな私たちが渇望したものを起点に、gooは進化してきた」と鈴木さんは振り返る。

 鈴木さんによれば、gooが「ロボット型検索エンジン」を導入したのは1997年3月27日。「Googleが検索エンジンを導入する1年前のことだった。アクセスが爆発的に伸び、ユーザーの皆さんがgooを受け入れてくれたと感じ、体が震えたことを覚えている」。

 その後も、gooは98年にネット辞書、2000年にQ&Aサービス、03年に日本語の表記ゆれに対応したサジェスト機能――と、世界各国の企業に先駆けた機能を送り出してきたという。「いまでは世界中で当たり前になった機能も、日本のユーザーが必要としていたものを妥協せずに求めた結果、生まれたものだった」。

 「米国企業が追随し、私たちの機能を凌駕していったが、それでよいと思っている。日本から発信したものが世界を変えるなら構わない」(鈴木さん)

 だが「まだ満たされない部分もある。既成の世界基準が日本人に合わないなら、私たちが作るしかない」(鈴木さん)とも。「日本人に『OK,Google』や『Hey,Alexa』とは言わせたくない。『ねえねえ』だったり、『もしもし』だったり、日本人にフィットした形を目指したい」。

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