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「経済的理由で通えない子のために」福岡で好評

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2014/05/10 毎日新聞
Photo: 講師に質問できる環境で無料の自習室を利用する中高生=福岡市中央区天神の「学術の森」で、関東晋慈撮影 © 毎日新聞 講師に質問できる環境で無料の自習室を利用する中高生=福岡市中央区天神の「学術の森」で、関東晋慈撮影

 ◇家庭教師派遣会社が昨年オープン

 福岡市中央区天神の複合商業施設の1室に、中高生が誰でも利用できる無料の自習室がある。講師が常駐し、質問に答えてくれることから、学習塾代わりに使えるとして好評だ。同市の家庭教師派遣会社「日本学術講師会」が「経済的理由で塾に通えない子供たちを支援をしたい」と開設したもので、社会貢献の一環として取り組んでいるという。

 多くの買い物客が行き交う土曜日の午後。約100平方メートルある自習室で、福岡県立早良高1年の男子生徒(15)が積極的に講師に質問をしていた。他に中高生が約10人。男子生徒は「授業で分からなかったところを放っておきたくない。毎週土曜に来て授業の復習や学校で出た課題をしている。分からないところをすぐに教えてもらえて助かる」と話した。

 自習室は「学術の森」と銘打って昨年11月にオープン。講師はアルバイトの大学生。日祝日を除く午前10時〜午後9時、親の同意文と学生証持参で登録すれば中高生の誰でも利用できる。現在、福岡市外の生徒も含め約30人が登録しているという。

 大学時代に同社を興した中村信二社長(50)は、社会貢献の一環として「ずっと無料の塾をやりたかった」と話す。長崎県雲仙・普賢岳の噴火(1990年〜)や東日本大震災では被災地に無料で家庭教師を派遣。地元福岡への貢献として念願だった無料の「学習塾」を実現した。

 賃貸料や講師のバイト料などの運営費は月約60万円。協賛企業の自動車学校など6社からそれぞれ毎月3万円の寄付を受ける。将来は協賛企業を12社、登録生徒数も500人に増やし、北九州、久留米両市にも開校することが目標という。

 中村さんは「営業は一切しない。中高生の学習環境整備に力を尽くしたい」と話している。自習室は予約不要。パソコンも利用できる。問い合わせは学術の森(0120・41・7337)。【関東晋慈】

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