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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『帝一の國』『笑う招き猫』

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/04/28 株式会社サイゾー
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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。 参考:「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ReLIFE リライフ』『グレートウォール』 ■『帝一の國』

 小学生の頃、児童会長としてテッペンを勝ち取り、月に1度全校生徒の前で“お話”をしていました。が、なんの権力もありませんでした。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚がオススメする作品は、『帝一の國』。

 本作は、集英社『ジャンプSQ.』で2010年から2016年まで連載された古屋兎丸による同名人気コミックを、菅田将暉主演で実写化したコメディ・エンターテイメント。大きな野心を持つ男・赤場帝一(菅田将暉)が、命がけの“生徒会選挙”に奮闘する模様を描く。全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生たちが通う、日本一の超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持ち、海帝でトップ=生徒会長を務めたものには、将来の内閣入りが確約されているという。そんな海帝に首席入学を果たした帝一の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。その夢を実現するためには、海帝高校の生徒会長になることが絶対条件であるため、誰よりも早く動き始め、野望への第一歩を踏み出す。しかし、待ち受けていたものは、想像を絶する罠と試練、友情と裏切りだった……。  「生徒会長に、僕は、なるッ! 絶対! どんなことをしてでも、なってやるッ!!」。まさにバトルロワイアル。命がけの生徒会選挙なのです。生徒会長になるためにはどんな苦労も厭わない。汚いことにだって手を染める。生徒会長というポジションだけを見据えて、ただただひたむきに突き進んでいきます。その盲目さ、異様なまでの執着は実に滑稽であると同時に、なんとも愛おしい。泥臭く這いずり回る帝一たちを見ていると、自然と笑みがこぼれてくるから不思議です。でもやっぱりとてつもなく奇妙でした。どこか浮世離れしていて一種のファンタジーのようなものに見えてきます。  海軍兵学校が前身ということで、その名残を感じずにはいられません。挨拶や返事、お辞儀がこれでもかというほどキレッキレです。それだけではありません。コメディと謳っているだけあって“笑い”もまた、キレ味抜群なのです。特に帝一と帝一の父・赤場譲介(吉田鋼太郎)のやり取りは秀逸です。真面目かつ本気だからこそ面白い。シリアスさと笑いの塩梅が絶妙なのです。  そして、中高一貫の“男子校”ということで終始おとこ臭いのも、この作品の特徴のひとつ。女性は帝一の彼女・白鳥美美子(永野芽郁)のほか、帝一の妹と母親くらいしか出てこないという徹底っぷりです。かつ、美美子と帝一の恋人らしいシーンはほとんどありません。むしろ、美美子よりも榊原光明(志尊淳)が帝一の彼女なのでは? と疑ってしまうほどイチャイチャしています。光明の可愛さと帝一への愛の深さはそんじょそこらの女子をはるかに超えているから余計に……。  ほかにも、少女漫画の王子様ばりの爽やかさを誇る大鷹弾(竹内涼真)、彼がまた素敵なんです。多くの人が彼に恋に落ちること間違いなしです。唯一と言っていいほどの好青年で、誰よりも人望が厚く、成績も優秀、おまけに運動神経抜群で、美男子というハイスペックイケメンぶり。唯一“貧乏”という欠点がありますが、それすらも兄弟想いで家庭的な男としてプラス要素にしてしまいます。まさに完璧王子、王道まっしぐらの正統派です。弾が登場するたびに、椎名軽穂による少女漫画『君に届け』の風早くんが頭を過ぎるほど、現実離れした爽やかイケメン。共感を呼ばないはずがないのです。  物語、登場人物、キャストなど魅力的な要素がたくさん詰まった『帝一の國』。でも何より一番私の心を躍らせたのは“世界観”でした。ひと昔前の日本を彷彿させる古風さに目を奪われます。上品なのに派手な色遣い、カラフルで個性的なファッション、だだっ広い畳の間と縁側など、洗練された“レトロ感”に惚れ惚れします。いい意味で、実写なのに現実感が欠けているのです。一種の美術作品を見ているような感覚に似ています。独特な世界観ゆえに物語に吸い込まれていき、気づいたら没頭していました。  長々と語ってきましたが、最後に一言言わせてください。正しい、間違いではなく、ただひたすら野心のために命をかけて突っ走る帝一は、とてつもなくバカバカしい! でも、最高に愛らしい! ■『笑う招き猫』

 今週のしいたけ占いで、「“自分大好きパワー”が奇跡の展開をもたらしていく」とアドバイスを受けました。そんなリアルサウンド映画部に福を呼びたい招き猫・大和田がオススメする作品は、『笑う招き猫』。

 本作は山本幸久の同名小説を、『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』の飯塚健監督が実写映画化したもの。若手漫才コンビ“アカコとヒトミ”がお笑いの世界で奮闘し、固く結ばれた女の友情のもと、挫折しながらも夢を追いかける姿を描く。ヒトミを清水富美加、アカコを松井玲奈が演じ、漫才コンビに初挑戦しています。 「私、もう辞める!」予告映像の冒頭でも放たれる言葉ですが、この作品に登場する多くの人が、何かをやめていきます。そしてその背景に必ずあるのが、“意地を張る”という気持ちです。ヒトミが母親から「つまんない意地なんか張って、良いことないよ」と言われるシーンを観て、もしかしたら演じた清水さん自身にも響いた言葉だったのかなと感じました。続けていたことをやめるというのは、勇気が必要です。作品中では、アカコとヒトミ、その周りの人々が互いに支え合い、皆それぞれに何かをやめて、自分の気持ちに素直な道を選ぶという決断をしていきます。清水さんにとっては、この作品が、彼女の決断のきっかけに多少なりともなったのではないかと感じました。  かつて『マジすか学園』で血まみれの顔で笑みを浮かべ、「怒ってる?」が口癖のゲキカラ役を演じた松井さんを観た時は、衝撃的でした。特に彼女が激しい感情を演じる表情と声から、本気でその役にぶつかっていることが伝わりました。今作では、雨に打たれる中、アカコとヒトミが本音をぶつけ合うシーンで、当時と同じように振り切った芝居で強い感情を見せてくれています。  Mrs. GREEN APPLEが書き下ろしたエンディング曲も、作品で描かれていた登場人物たちの“本当の幸せ”を綴った1曲で、必聴です。 (リアルサウンド編集部)

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