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「週末映画館でこれ観よう!」 今週の編集部オススメ映画は『沈黙ーサイレンスー』

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/01/20 株式会社サイゾー
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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週金曜日にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ3人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。 ■『沈黙ーサイレンスー』  リアルサウンド映画部のロン毛担当・宮川がオススメする作品は、遠藤周作の歴史小説をマーティン・スコセッシ監督が映画化した『沈黙ーサイレンスー』。  スコセッシ監督の最新作であり、原作者が日本人、舞台が日本、キャストにも名だたる日本の俳優陣が集まっているということで、映画ファンはもちろん、すべての日本人が見るべき作品だと声高に訴えておきたい。昨年10月に行われた来日記者会見に続いて、1月17日に開催されたジャパン・プレミアのために再来日も果たしたスコセッシ監督。日本に対する思いもひとしおのことだろう。  アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソンらハリウッド俳優と、窪塚洋介や浅野忠信ら日本の実力派俳優たちが魅せる演技はただただ素晴らしいが、個人的に最も印象に残ったのは、先日インタビューもさせてもらった塚本晋也。監督としてはもちろんだが、役者としても世界レベルだということをまざまざと思い知らされた。  単純に歴史ものや宗教ものと見なして敬遠してしまう人も少なくないかもしれないが、描かれていのはもっと深いテーマ。上映時間2時間42分もあっという間で、鑑賞後にはなんとも言えない感情が押し寄せるはずだ。 ■『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』  映画部の二次元担当・泉がオススメするのは、男女交際の難しさをコミカルに描く『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』。二次元担当としては、『カードキャプターさくら』と『ルパン三世 カリオストロの城 (MX4D)』のリバイバル上映を推薦すべきなのかもしれないが、巷での流行を鑑み、今回はあえて本作を推したいと思う。  『フランシス・ハ』のグレタ・カーヴィック扮するマギーは、30歳になっても結婚の目処が立たないことから、せめてシングルマザーになろうと決意し、友人に精子提供をお願いしてしまうような少しこじれた主人公。ある日公園で偶然出会った大学教授のジョン(イーサン・ホーク)と恋に落ち、既婚者である彼の家庭を崩壊させてまで結婚にこじつけるのだが、実際に生活してみると理想の夫婦像とはかけはなれたものだった。ジョンに愛想をつかせたマギーは、誰も不幸にならないための前代未聞のプランを実行するのだが……。  見どころはなんといっても茶目っ気のあるキュートなヒロイン、マギーの斜め上をいく行動の数々。計画的なのか、行き当たりばったりなのか、自分の幸せを手にいれるため奔走する彼女の姿は、驚きや笑いとともに元気を与えてくれます。  理想の相手との結婚が本当に正解なのか、別れてしまった相手が実は最高のパートナーだったのではないか……etc。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『東京タラレバ娘』といった、結婚や恋愛の難しさを描いた作品が注目を集める昨今、この作品も恋愛に悩める方々に、新たな発見や考え方をもたらしてくれるでしょう。 ■『フィリップ・ガレル レトロスペクティヴ2017』  ベイスターズファン歴21年目・石井がオススメする特集上映は、「フィリップ・ガレル レトロスペクティヴ2017」。  背伸びをして“ヌーヴェル・ヴァーグ”をはじめとしたフランス映画を浴びるように観ていた時期に、一際惹かれたのがフィリップ・ガレル『秘密の子供』でした。ひとりの映画作家の苦しみと悲しみ、男と女、フランスの街並み。すべてが自分とは遠くはなれた世界であり、“物語”として理解もできていなかったのに、スクリーンに映し出された美しいモノクロ映像が今でも脳裏に焼き付いています。ガレルが描く“愛の痛み”、それはどの世代が観ても、何年経っても、色褪せない男と女の姿だからかもしれません。  たゆたゆようなガレルの作品世界に、ゆっくりと身をゆだね、耳をすまし、スクリーンの中に溶け込む。そんな週末を過ごすのはいかがでしょうか。デジタル上映が多くなる中で、『内なる傷痕』『秘密の子供』『愛の誕生』『夜風の匂い』『失われた恋人たちの革命』を35mmフィルムで観ることができるのも嬉しいところ。(リアルサウンド編集部)

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