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「AbemaTVの先行投資やめない」 増収減益のサイバーエージェント、新事業に手応え

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/07/27
「AbemaTVの先行投資やめない」 増収減益のサイバーエージェント、新事業に手応え: サイバーエージェントの藤田晋社長 © ITmedia NEWS 提供 サイバーエージェントの藤田晋社長

 「AbemaTVは確かな手応えを感じてきた。18年度も引き続き先行投資する」――サイバーエージェントの藤田晋社長は7月27日、2017年4月〜6月期の連結決算を発表した。売上高は895億円(前年同期比17.3%増)、営業利益は65億円(前年同期は83億円)と、増収減益だった。広告事業とゲーム事業が売り上げを後押ししたが、動画配信サービス「AbemaTV」への投資が減益の要因となった。

 しかし、同社は「2017年度に200億円投資する」と宣言していたAbemaTVへの積極投資を今後も続ける姿勢だ。

 「18年度の投資額はまだ決めていないが、売り上げもコストも大きくする。ただ、400億円、500億円と赤字を拡大させるわけではない」(藤田社長)

 AbemaTVは、16年4月11日の開局から1年3カ月で1900万ダウンロードを突破。2017年5月7日に配信したライブ番組「亀田興毅に勝ったら1000万円」は、サービス史上最多となる1420万アクセスを集め、サーバがダウンするほどだった。「将棋チャンネル」では、若手のホープ藤井聡太四段を特集。藤井四段の公式戦30連勝がかかった竜王戦決勝トーナメントは1242万アクセスを記録するなど話題になった。

 「月間アクティブユーザーも着実に増えており(5月時点で943万人を記録)、確かな手応えを感じている。今後は、朝起きてテレビや新聞を見るように、AbemaTVを見る習慣をつけてもらうことが課題だ」(藤田社長)

 この課題に、どう立ち向かうか。藤田社長は「習慣作りにはニュースが大切。テレビ局と組むなどして報道体制を強化している。コンテンツ以外では通信環境も重要。10月からデータ通信量を節約する機能を設けるなど、視聴しやすい環境を整えていく」と説明する。

 Cygamesなどが属するゲーム事業は、売上高334億円(前年同期比9.2%増)、営業利益68億円(同17.1%減)。「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」などのタイトルが堅調で、今後もかなりの開発期間と費用をかけたという「プリンセスコネクト!Re:Dive」「LOST ORDER」などの新規タイトルがリリースを控えている。

 広告事業は、スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告が順調で、売上高510億円(同18.6%増)、営業利益41億円(同10.3%増)となった。

 7〜9月期もAbemaTVの投資が営業利益に響く可能性もあるが、藤田社長は「広告中心のビジネスモデルで成功するかは、一種の賭けでもある。だが、200億円の赤字を許容できる体制はできている。これは他社でまねできない」と自信を見せる。

 広告収入以外でも、有料のプレミアムプランで利用できるタイムシフト(録画)機能「Abemaビデオ」のMAU(月間アクティブユーザー)3万人を目指すなど、月額課金収入を見込む。

 「DAU(日間アクティブユーザー)1000万人の“マスメディア”を目指す」(藤田社長)方針は変わらない。

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