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「IIJmio」の純増が鈍化 勝社長は“サブブランド”の影響を認める

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/08/08
昼のMVNOは全て0〜1Mbps台に 「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線6月編): 【その他の画像】 © ITmedia Mobile 提供 【その他の画像】

 IIJ(インターネットイニシアティブ)が8月8日、2017年度第1四半期の決算を発表した。

 法人と個人を含めたモバイルサービスの回線数は194.3万になり、200万回線が見えてきた。個人向けIIJmioモバイルが96.6万回線、法人向けIIJモバイルが93.1万回線だった。IIJmioモバイルは2016年度第4四半期の95.1万回線から1.4万の純増にとどまった。2016年度は1Qごとに4〜6万回線の純増だったことを考えると、今回は伸びが鈍化している。ただし「端末込みの販売が増えている」(勝栄二郎社長)影響もあり、モバイルサービスの粗利と営業利益は増加している。

 純増が鈍化した要因について勝氏は「キャリアのサブブランド(Y!mobileやUQ mobile)の伸び」を挙げる。「キャリアのサブブランドが出てきて、CMや販売に非常に力を入れている」とその影響力を認める。サブブランド、特にY!mobileは大手キャリアからの流入も多いが、その影響で、IIJをはじめとするMVNOへの流入が減っていることも読み取れる。また、MVNOからサブブランド(Y!mobileやUQ mobile)への流入も増えているのかもしれない。

 ただ、今回の結果が「ずっと続くとは思っていない」と勝氏はみる。「われわれの強みの1つは販路の多様化で、いろいろなところで販売している。また(通信の)品質でも差別化できている。さらに、キャンペーンにも力を入れている。長い目で見ると、一時的なものだと思っている」(同氏)

 勝氏はIIJmioの品質の良さを訴えるが、実際のところ、12時台の通信速度はIIJmioをはじめとする多くのMVNOが苦戦している。一方、Y!mobileはソフトバンク回線をそのまま使っているので品質面で有利だし、UQ mobileも混雑時にしっかりと速度が出ている。現状、品質面ではサブブランドが優位に立っているのは明らかだ。販路についてもY!mobileは全国にショップを構えており、UQ mobileも店舗拡大に努めている。サブブランド以外のMVNOにとっては不利な状況が続いており、何らかの対策を立てる必要がありそうだ。

 さらに、最近は大手キャリアも料金面で新たな施策を展開している。2017年6月には、NTTドコモが月額1500円を半永続的に割り引く「docomo with」を開始した。また7月にはKDDIも通信費が安価になる「auピタットプラン」「auフラットプラン」の提供を開始した。第1四半期の業績に影響を及ぼした可能性があるのはdocomo withだが、auの新料金プランが第2四半期以降に影響を及ぼす可能性もゼロではない。

 ただ、新プランの影響は軽微なものだと勝氏は考えているようだ。「いろいろなキャリアがいろいろなプランを出しているが、例えば一部ユーザー向けに、特定の条件を優遇する、全般的なユーザー向けでないと感じている。IIJとしては、従来の品質を守るのが大事だと思う」(勝氏)

 一方、法人向けIIJモバイルは2016年度第4四半期の85.8万回線から7.3万の純増となり、各四半期で約10万の純増だった2016年度よりはややペースが落ちているが、好調を維持している。監視カメラやデジタルサイネージなどのM2M案件に加え、「IoT関係の新たな取り組みも増えている」(勝氏)という。

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