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「Super ATOK ULTIAS」は、本当にスーパーでウルトラなのか? ビジネス文書で試してみた

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2014/05/29 ITMedia

 「スマートフォンをビジネスに使う」といわれると、とても高度なことをするかのように思えるかもしれません。でも実際には、スマホでメモを取るだけでも立派なビジネス活用の1つといえます。

 ――と、この手の書き出しで始まる記事は、次に「それでは、『仕事で使えるオススメのメモアプリ5選』をお届けします」というような展開になりがちですが、今回はその一歩手前の文字入力(と日本語変換)について考えてみます。

 題して「“スマホ史上最高レベル”と自称する日本語入力システムATOKの最新版『Super ATOK ULTIAS(すーぱー えいとっく うるてぃあす)』は、本当にスーパーでウルトラなのか? ビジネス文書で試してみた」。

●Super ATOK ULTIASとは?

 Super ATOK ULTIASは、富士通とジャストシステムが“スマホでいかに日本語を入力しやすくするか”を考えて作り上げた新しいATOK。ソフトウエアだけでなく、それを使うハードウエアと組み合わせたときに、どこまで便利にできるかを考えているところがひと味違います。

 例えば、地図アプリを使っているのであれば変換候補は地名優先、連絡帳アプリなら人名優先、メールアプリなら話し言葉優先など、目的に応じて辞書が切り替わります。

 ハードウエア面では、認識精度を上げてタッチミスや意図しない挙動を減らした「プレミアムサクサクタッチパネル」を組み合わせ、日本語変換の効率を最大限に高めています。

 スマホの場合、PCのキーボード入力と比べると、どうしても打ち間違いが発生しがちです。その結果、「予測変換に頼る」ことになりますが、ここで大切なのが予測精度。急いで全文を打つことなく、ある程度の入力で間違いのない文章が予測されるものが“使える”日本語変換ツールだというのは過言でしょうか?

 筆者は普段、iPhoneとAndroid端末を使っています。iPhoneで残念なのは漢字かな変換のカスタマイズができないこと。その視点からもSuper ATOK ULTIASの効果をチェックしていきます。

●ビジネス文章の打ちやすさは? まずは基本的な入力から

 ビジネス文章の特徴は、定型的であり、かつ絶対にミスをしてはならないもの。主に「メールアプリ」が対象となるでしょう。急いで打つことよりも、正確に打つことが重要です。

 さっそく「いつもお世話になっております」から始まるビジネスメールを書いてみました。Super ATOK ULTIASの学習内容をクリアして、まっさらな状態です。

 「い」「いつ」「いつも」と打っていくと予測がどんどん絞られていきます。初期状態では「いつもお」と入力した段階で目的の文章が出てきました。ビジネスで使うテンプレート文言には強いですね。

 2回目以降は、学習機能によって「い」だけで出てきました。これなら間違えようがないですね。

 「間違えて覚えさせてしまった単語は残り続けてしまうの?」という不安もあるかもしれません。もしも「学習してほしくない言葉」が候補に出てきた場合は、その候補を長押しすることで学習結果から削除できます。

 ビジネスメールによっては、英単語を添える場合もあります。「競合企業」の横にカッコ書きで「Competitor」と書くつもりが、「Competiter」だったら……。本人が恥ずかしいだけでなく、相手からの信頼度そのものが下がってしまうかもしれません。

 Super ATOK ULTIASには、読みから正しい英単語に変換する機能があります。「コンペティター」とカタカナで打てば、正しいスペルで変換候補に表示します。

 カタカナ語だけではなく、日本語から英単語も変換もできます。例えば「感謝する」と入力すると「appreciate」が候補に出るなど、ちょっと文字数が多く、スペルミスをしがちな英単語でも問題ありません。

●細かすぎて伝わらないところに「スーパー」で「ウルトラ」な工夫がある

 では、長文入力はどうでしょうか? Business Media 誠のプレスリリースを参考に、同じ文章をスマホで打ち直してみました。数字、英文字、カタカナ、地名、名前――さまざまな要素が入ったサンプルです。皆さんも、手元のスマホで入力してみてください。

アイティメディア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大槻利樹)は、4月2日、オンラインで提供する総合ビジネス誌「Business Media 誠(ビジネスメディアまこと、略称:誠、http://bizmakoto.jp/)」をオープンします。当社としては初めて、本格的にビジネスニュースを題材に扱うメディアとなります。

「アイティメディア」を一発予測、辞書の強力さは1単語目で分かる

 まず、最初の単語「アイティメディア」から驚かされます。「あいてぃめ」まで入力すると、予測変換に「アイティメディア」が出てきました。これはおかしいと思って辞書を初期化しても同じです。社名の辞書登録がかなり充実しています。

 ほかの会社名はどうかと入力してみたところ、「にっけいひ」「いんぷれ」「しょうえい」「まいなひ」などもきっちり予測変換。社名の間違いは先方に対して失礼なこと。

 アイティメディアの中の人に聞くと、「ITメディア」や「アイティ メディア」と書かれるのは、あまり気持ちのいいことではないそうです(わざわざ先方に指摘することもないとのことですが)。

「とうきょう」から地名を予測

 地名は正確さは言うに及ばず、時短にも効果を発揮します。「と」と打つだけで「東京都」は予測し、確定すれば予測変換候補に「千代田区」が出ます。「東京都千代田区」を入力するのにわずか3タップ。たまたま予測候補には千代田区と港区が存在しましたが、これは辞書を鍛えることで増えていくようです。

「としき」を探せ――辞書の差が出る登録人名の豊富さ

 一般的に人名の変換は難易度が高め。しかし、Super ATOK ULTIASならば、大槻社長のフルネームを入力するのがとても簡単でした。「利樹」は「としき」の予測変換候補の上位にあったので、すぐに探し出せました。

 ここで注目したいのは「としき」から変換できる候補の豊富さです。よほどのキラキラネームでない限り、ほとんどの人名に対応できそうな変換候補がズラッと並びます。さすがATOKというところですね。

数字が混ざっていても、とにかく打ってから考えられる

 筆者がPC版のATOKを手放せないのは、文字を入力したあとに文字種を変換できるからです。例えば「ぶしねっs」と入力しても、Ctrl-Pで英文字になり(Business)、さらにCtrlーOで半角文字(Business)になります。この機能により、入力モードが「かな」なのか「英文字」なのかを考えることなく、入力したあとに変換を考えるという使い方ができます。

 スマホ版ATOKでも同じようなことができます。Business Media 誠と入力するとき、かなモードのまま「きゆめつひしめめ」と入力し、右上の「カナ英数」をタップすると、フリック入力で英文字を入力したのと同じ「business」が候補に出てきます。これを知っておくと入力がはかどります。

●スマホはスペック比較から「何に使えるのか」で選ぶ時代

 予測変換に頼ると、スマホでも長文が楽に書けます。スマホの文字入力は、入力スピードや感覚が人それぞれに違うため、なかなか数値化できない部分ですが、そんなときには長文を打って比較してみましょう。

 ちなみに、普段、筆者が使っているARROWS NX F-01Fには、同じATOKエンジンを持つ「NX! Input」が搭載されています。ところが、同じ文章を入力して比較するとSuper ATOK ULTIASの予測辞書がかなりパワーアップされている印象を受けました。

 いまのところ、このSuper ATOK ULTIASを搭載するのは、NTTドコモの「ARROWS NX F-05F」のみ。できれば既存機種にもアップデートを願いたいところですが、ハードウエアのチューニングが必要なので、その予定はないそうです。同じARROWS NX使いとして、本当にうらやましい機能ばかりでした。

[宮田健,Business Media 誠]

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