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「VAIO Duo 13」徹底検証――Ultrabook“世界最長”スタミナ、Haswell“世界初対応”Connected StandbyでPCの限界突破へ

2014/09/19

Haswellの採用とともに全面強化されたスライダーハイブリッドPC

スライダーハイブリッドPCの13.3型モデル「VAIO Duo 13」。店頭モデルは実売価格19万円前後、直販モデルは直販価格15万2800円からだ。VAIOノートのラインアップでは、フラッグシップモデルとなる

ソニーが「スライダーハイブリッドPC」と名付けた独自の画面スライド型コンバーチブルPC、「VAIO Duo」が早くも飛躍的な進化を遂げた。

2013年夏商戦に向けて登場したこの13.3型モデル「VAIO Duo 13」は、2012年10月から数度のマイナーチェンジを経て販売中の11.6型モデル「VAIO Duo 11」を全面的にグレードアップした上位機となる。この夏のVAIOノートでは、フラッグシップに位置するモデルだ。

VAIO Duo 11で脚光を浴びた「タブレットモード」と「キーボードモード」をワンアクションで切り替えられる「Surf Slider」デザインをよりスマートに実装しつつ、本体の大きさと重さはほぼそのまま、画面のみを大型化するとともに、タブレットとペンの使いやすさも改良してきた。

さらに、Haswellの開発コード名で知られる「第4世代Coreプロセッサー」のUシリーズと、それに最適化した省電力技術を採用することで、Ultrabookで世界最長となる公称約18時間のバッテリー駆動を実現し(2013年6月10日時点、ソニー調べ)、特に上位CPU搭載の構成では高いパフォーマンスを発揮できるのが大きな特徴だ。第4世代Core搭載PCとして、世界で初めてWindows 8のConnected Standbyに対応しているのも目を引く(ソニー調べ)。

今回は6月29日の発売を前に、店頭販売向けの標準仕様モデル「SVD13219CJW・B」と、ソニーストアで販売されるVAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)「SVD1321A1J」の最高スペック構成を入手できた。店頭モデルを中心に、性能、使い勝手、バッテリー駆動時間などを検証していこう。

大画面化してもフットプリントと重量はほとんど変わらず

ボディのサイズは330(幅)×210(奥行き)×9.2~19.5(高さ)ミリ、重量は約1.325キロだ。VAIO Duo 11は319.9(幅)×199(奥行き)×17.85(高さ)ミリ、約1.305キロなので、重量はわずか20グラムしか増えていない。横幅は10.1ミリ、奥行きは11ミリ、厚さは1.65ミリほど増えただけで、画面サイズの差ほどフットプリントは広がっておらず、並べてみてもサイズ感は同じようなものだ。

ディスプレイを11.6型ワイドから13.3型ワイドに大型化しつつ、後述するバッテリー駆動時間の大幅な延長も果たしているとはとても思えない。このコンパクトな設計には驚かされる。

新モデルのVAIO Duo 13(左)と従来モデルのVAIO Duo 11(右)。単なる画面サイズ違いのバリエーションモデルではなく、完全に新しく設計し直しており、スライドボディを継承しつつ、より進化させている


新モデルのVAIO Duo 13(左)と従来モデルのVAIO Duo 11(右)。画面を11.6型ワイドから13.3型ワイドに大型化し、バッテリー容量を増やしながら、大きさや重さはほとんど変わらず、全面的に仕様を強化しているのだから驚きだ。ヒンジのデザインがかなり小さくなっているのが分かる


試しに13.1型モバイルノートPC「VAIO Z」(SVZ13119FJB/2012年夏モデル)とも見比べてみた。VAIO Zは330(幅)×210(奥行き)×16.65(高さ)ミリで約1.17キロだ。フットプリントはVAIO Duo 13とまったく同じだが、より薄型軽量を優先した作りとなっている。

一方、VAIO Duo 13はタッチパネルとペン入力に対応し、変形機構や各種センサー類、長時間駆動の大容量バッテリーなどを備えているため、VAIO Zより少し厚いものの、最薄部はスリムだ。

13.3型のVAIO Duo 13(左)と13.1型のVAIO Z(右)。画面サイズはわずかにVAIO Zのほうが小さいが、フットプリントは同じだ。厚さはVAIO Zのほうが最厚部で2.85ミリ薄いが、VAIO Duo 13は先端が細くなっている


VAIO Duo 13、VAIO Duo 11、VAIO Zの比較
製品名画面サイズタッチパネル奥行き高さ公称重量実測重量バッテリー駆動時間
VAIO Duo 13 (SVD13219CJW・B)13.3型ワイド搭載330ミリ210ミリ9.2~19.5ミリ約1.325キロ1.301キロ約18時間
VAIO Duo 11 (SVD11239CJB)11.6型ワイド搭載319.9ミリ199ミリ17.85ミリ約1.305キロ1.286キロ約7時間
VAIO Z (SVZ13119FJB)13.1型ワイド330ミリ210ミリ16.65ミリ約1.17キロ1.165キロ約9.5時間

 


より洗練されたシャープなボディデザイン

デザインはより直線的な形状でシャープになった。ガラスで覆われたディスプレイ面(閉じた際には天面となる)は、完全なフラットになり、底面は横位置の状態で手前が薄くなるよう傾斜がつき、さらに手前側と両端を強く絞り込むことで、見た目にも手で握った際にも薄く感じるよう作り込まれている。キーボードの左右にも直線的なラインが斜めに走っており、洗練された印象だ。

底面にカメラや音量調整ボタン、NFCなどを配置しているところが普通のノートPCと違うが、底面から見た場合には「タブレット」や「スレート」というイメージはほとんどなく、クラムシェル型ノートPCのフォルムを思わせる。

その一方で、フラットな画面側から見れば、紛れもなくタブレットの外観だ。今回入手したのはホワイトのモデルだが、白いフレームが非常に美しい。狭額縁のデザインも、タブレットというよりは大きなデジタルフォトフレームのようでもある。

ガラスで覆われたディスプレイ面はフラットに仕上がっており、手前が薄く、奥が厚くなるよう傾斜がつけられている


タブレットモードで画面側から見ると、13.3型フルHD液晶搭載のタブレットそのものだ(写真=左)。底面はクラムシェル型ノートPCを思わせるが、ネジが1本も露出していない美しい外観や、カメラ、NFC、音量調整ボタンの搭載などが、通常のノートPCと異なる(写真=右)


ディスプレイを開いてキーボードモードにした状態(写真=左)。キーボード左右に斜めに走る直線と傾斜がシャープさを強調している(写真=右)。パームレストのVAIOロゴにはダイヤモンドカットを施した

小型化しても剛性は確保した新スライド機構

VAIO Duo最大の特徴といえば、独自のSurf Sliderデザインだ。

ワンアクションでタブレットスタイル(タブレッドモード)とノートPCスタイル(キーボードモード)を手軽に切り替えながら使えるため、タッチに最適化されたWindows 8のスタート画面にも、キーボードとポインティングデバイスの操作に適したデスクトップ画面にも、素早く対応できる。ほかの変形機構を備えたコンバーチブル型PCに比べて、モードチェンジにかかる労力と時間が少ないのがメリットだ。

ディスプレイを閉じたタブレットモードの状態から、ディスプレイ部の奥にそっと指をかけて、上方向に持ち上げると、ディスプレイ部が後方にスライドしながらフワッと立ち上がり、キーボードが使えるキーボードモードとなる。キーボードモードの状態で、ディスプレイ上部から斜め下(画面の角度と同じ角度)に軽く押せば、スチャッと閉じてタブレットスタイルに早変わりする仕組みだ。





Surf Sliderの機構が大きく進化しているのは見逃せない。VAIO Duo 11は画面の両脇にスライド機構を内蔵していたため、ディスプレイのフレームが太くなり、横幅も11型クラスのモバイルノートPCとしては長めだったが、VAIO Duo 13はディスプレイ部の背面中央にコンパクトなヒンジを配置しただけで済んでいる。メカメカしいカッコよさを残しつつ、より進化した印象だ。開閉のスムーズな動きは、小型化したからといって失われていない。大画面化と変形機構の小型化を両立している点は高く評価できる。



もちろん、スマートになっても強度の面ではVAIO Duo 11と同等の基準を満たすという。本体の落下、ディスプレイ表面のひっかき(スクラッチ)、ディスプレイを開いた状態でヒンジ部に負荷がかかるように押したり、ねじったりするなど、過酷な品質試験をクリアしており、その様子は
動画(YouTube)でも紹介されている。

また、材質は底面にカーボン、ディスプレイ表面に強化ガラス、パームレストとディスプレイ部のヒンジにアルミニウム、ディスプレイの背面に高剛性の樹脂を採用しており、長野・安曇野市の同社工場で生産されるMade in Japanモデルとなっている。

ディスプレイの開閉試験(写真=左)。ディスプレイ表面のスクラッチ試験(写真=中央)。落下試験(写真=右)


ヒンジ部のねじり試験

Ultrabookで世界最長のバッテリー、スリープからの瞬間復帰も

ソニーが公開したVAIO Duo 13の内部構造写真。キーボード部の下に大型のバッテリーを内蔵している。前面と側面を絞り込んだデザインなので、パーツが実装されているのは少し内側からになる

本体内蔵のバッテリーは着脱できない仕組みだ。バッテリー容量は50ワットアワーと、13型クラスの薄型軽量モバイルPCではかなり大きい。これに低消費電力の第4世代Core(Uシリーズ)、ディスプレイやメモリなどシステム全体での省電力化も相まって、公称のバッテリー駆動時間は約18時間(VOMモデルでは約18~18.5時間、構成によって変化)と非常に長くなった。バッテリーの充電時間は約2.5時間だ。

JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)によるメーカー公称値ではあるが、この約18時間というバッテリー駆動時間は、Ultrabookとして世界最長を誇る(2013年6月10日時点、ソニー調べ)。

VAIO Duo 11の店頭モデル(SVD11239CJB)は標準バッテリーで約7時間駆動、オプションのシートバッテリーを装着しても約14時間駆動なので、VAIO Duo 13は拡張バッテリーを増設したVAIO Duo 11より公称値で4時間も長い駆動時間を実現した形だ。まさに驚異的なスタミナといえる。標準バッテリーで非常に長く動作できるようになったため、シートバッテリーのオプションは用意されていない。

持ち運ぶのが苦にならない小さめのACアダプタが付属。VAIO Pro 11/13と同じものだ

ACアダプタは、同時発表された「VAIO Pro 11」および「VAIO Pro 13」と同じものが付属する。実測でのサイズは39(幅)×105(奥行き)×27(高さ)ミリ、重量は241グラム(本体のみ196グラム、電源ケーブル45グラム)だ。

薄型軽量モバイルPCとしてACアダプタは特別小さくないものの、9ミリほど張り出すDCケーブルの接合部が短辺側についているため、ケーブルを畳んだときに収まりがよい点と、スマートフォンなどを充電できるUSBポートがついている点が特徴だ。出力仕様は45ワット(10.5ボルト/3.8アンペア)、USBポートからは5ワット(出力5ボルト/1アンペア)の出力が可能だ。

このACアダプタのUSBポートを給電に利用し、直接取り付けて使える無線LANルータ「VGP-WAR100」(直販価格3980円)もオプションで用意されている。本体には有線LANポートがないので、有線LANしかないホテルなどで利用する際にあると便利なアイテムだ。

ACアダプタにはUSB充電機能があり、ここに接続して使う小型無線LANルータ(VGP-WAR100)をオプションで用意。スティック型ACアダプタのような細長い形で、合体したまま持ち運べる。VGP-WAR100の側面には「WPS」ボタンも搭載。無線LANの接続台数は5台以下が推奨されている


VAIO Duo 13は、VAIO Pro 11/13以上にモバイルでのユーザー体験をタブレットに近づけることを目標に開発されているが、その点において、ロングバッテリーとともに大きな魅力となるのが、スリープ状態からの瞬間復帰だ。電源ボタンを押してから復帰までの時間はわずか「0.3秒」をうたう。高速すぎて正確な計測はできないが、評価機を使う限り、この数字に見合うだけの快適さは間違いなく感じられる。

「高速復帰」ではなく「瞬間復帰」とうたっているのは、決して大げさではない。まさにスマートフォンやタブレットと同等のレスポンスだ。高速なレスポンスがウリのUltrabookでも、ここまで高速な製品はほかにないだろう。

第4世代CoreとWindows 8 Connected StandbyでPCを次のステージへ

基本システムは、第4世代Coreの中でもUltrabookや薄型ノートPC向けとされるUシリーズを採用する。第4世代Coreは新命令のAVX2(Advanced Vector Extensions 2)をサポートするとともに、内部構造を改良しているのが特徴だ。

ただし、この内部構造の改良はAVX2を前提としたものなので、AVX2対応ソフトウェアでは大幅な処理性能の向上が期待できる一方、AVX2非対応のソフトウェアでの高速化効果は小さい。また、CPU内蔵グラフィックスがDirectX 11.1に対応するとともに、内部構造にスケーラビリティを持たせてグレード分けしており、モデルによっては第3世代Core(開発コード名:Ivy Bridge)を大きく超える描画性能(主に3D描画性能)を持つ。

ソニーが公開したVAIO Duo 13のメインボード。CPUのダイとチップセットのダイを1つのパッケージに実装した第4世代Coreの採用により、非常に小さい基板となっている。メインボードの上に折り重なっているサブ基板には、無線LAN/Bluetooth共用のM.2(旧NGFF)カードが装着されている。このサブ基板の下に、オンボード実装のメモリがある

また、UシリーズはCPUパッケージに、CPUのダイとチップセットのダイをまとめて実装するため、従来の2チップ構成より、システムの省スペース化が容易になった。さらに、C8~C10というプロセッサの新たなアイドルステートに加えて、S0ix(S0i1/S0i3)というシステムレベルのアイドルステートをサポートしており、システム全体で大幅な省電力化が可能となっている。

もっとも、これらの機能を生かすにはCPUとチップセットだけでなく周辺パーツの制御も行う必要があり、どこまで省電力化できるかは部品の選定も含めたメーカーの作り込みによって左右される。世界最長約18時間というバッテリー駆動時間は、徹底した省電力まわりの作り込みによって、Haswellと周辺デバイスのポテンシャルを引き出した結果なのだ。

なお、S0ix(S0i1/S0i3)は、OSはアクティブ状態、ACPIで定義されているところのS0ステートでありながら、ハードウェアはスリープ状態(S3)に近い水準まで休ませるというアイドルステートだ。Windows 8のConnected Standby(実質スリープ中でもWindows 8のライブタイル更新やメールの受信、カレンダーの更新などが行える)を利用するため、必須の機能となる。

このVAIO Duo 13は、第4世代Core搭載モデルとして世界で初めて(ソニー調べ)、Windows 8のConnected Standbyをサポートしているのもポイントだ。VAIOが培ってきた省電力技術を最大限活用し、ソニーがインテルと協力しながら他社に先駆けて実装にこぎづけたという。Connected Standbyで動作できるのはWindowsストアアプリに限られるが、前述したスリープからの瞬間復帰も含め、PCが苦手としてきたスマートフォンやタブレットに近い操作感で使えるというのは、大きなアドバンテージといえる。

基本スペックも各部にこだわり

店頭モデル(SVD13219CJW・B)の基本スペックは、VAIO Pro 11/13とほぼ共通だ。CPUはCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)を搭載している。TDP(熱設計電力)が15ワットのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingによる4スレッドの同時実行が可能だ。Turbo Boost 2.0にも対応し、高負荷時には動作クロックが最大2.6GHzまで上昇する。

CPU-Zの情報表示。店頭モデルのCPUは、VAIO Pro 11/13と同じCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)を搭載する。TDP 15ワットのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingにより4スレッドの同時実行、Turbo Boost 2.0に対応し、高負荷時には動作クロックが2.6GHzまで上昇する


メモリはLPDDR3(1600Mbps動作)を採用し、4Gバイトをオンボードで実装した。オンボード実装とはいえ、2組(128ビット)同時にアクセスし、転送速度を高速化するデュアルチャンネルに対応している。

ちなみにLPDDR3は、スマートフォンやタブレットが搭載しているLPDDR2の高速版だ。Ultrabookで採用例の多いDDR3Lよりコスト高になるが、消費電力が大幅に下がり、バッテリー駆動時間の延長に貢献する。Connected Standbyの対応や瞬間復帰の実現にも、LPDDR3の採用は必須だったという。

グラフィックス機能は、Core i5-4200Uに統合されたIntel HD Graphics 4400を利用する。GT1/GT2/GT3に大別される第4世代Coreの内蔵グラフィックスのうち、GT2グレードに該当するものだ。実行ユニット(Execution Unit)数は20基で、上位グラフィックス(GT3)が持つ40基の半分となるが、第3世代Core内蔵グラフィックスのIntel HD Graphics 4000(16基)より増えている。DirectX 11.1に対応しており、こちらの最大動作クロックは1.0GHzだ。

CPU-Zの情報表示で見たメモリ(画像=左)。メモリは4GバイトのLPDDR3をオンボードで実装し、デュアルチャンネルアクセスに対応している。GPU-Zで見たGPU内蔵グラフィックス(画像=右)。Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)は、グラフィックスコアのIntel HD Graphics 4400を内蔵する。DirectX 11.1に対応し、実行ユニットは20基、動作クロックは200MHzから1.0GHzまで可変する


データストレージは、128GバイトのSerial ATA 6Gbps SSDを搭載。今回入手した評価機は「Samsung MZNTD128HAGM」を内蔵していた。SSDモジュールは、VAIO Duo 11が採用するmSATAタイプではなく、VAIO Pro 11/13と同じM.2(旧NGFF)タイプを用いている。

ワイヤレス通信機能は、IEEE802.11a/b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0+HS、NFCを標準装備。無線LANとBluetoothのコンボカードもM.2(旧NGFF)タイプだ。VAIO Duo 11が対応するWiMAXは省かれている。

本体装備の端子類は、タブレットモードで持ちやすいよう背面にまとめられた。SDXC対応SDメモリーカード/PRO-HG対応メモリースティックデュオ共用スロットをはじめ、HDMI出力(1920×1080ドット出力対応)、2基のUSB 3.0(1基は電源オフ時の充電対応)、ヘッドフォン出力(ヘッドセット対応)が背面に並ぶ。そのほか、デュアルマイクやステレオスピーカーを内蔵し、照度、加速度、ジャイロ、地磁気といったタブレットに欠かせないセンサー類も装備する。

前面にインタフェース類は備えておらず、先端を薄く絞り込んでいる(写真=左)。背面にはSDXC対応SDメモリーカード/PRO-HG対応メモリースティックデュオ共用スロット、HDMI出力、2基のUSB 2.0、ヘッドフォン出力、ACアダプタ接続用のDC入力、排気口が並ぶ(写真=右)


左側面には電源ボタンと吸気口を備えている(写真=左)。右側面にはペンホルダーとペン立ての機構、吸気口がある(写真=右)


また、高感度撮影に強い"Exmor R for PC" CMOSセンサー搭載のカメラをディスプレイ上部と本体底面(つまりタブレットモードでの表と裏)に内蔵している。有効画素数は、表(画面側)が約207万画素、裏(底面部)が約799万画素と高画質にこだわった仕様だ。内蔵カメラを使った顔認識によるログオン機能も持つ。

本体底面(タブレットモードでは裏面)には、有効約799万画素のカメラ、ステレオスピーカー、NFC、音量ボタン、メンテナンス用アプリ「VAIO Care」を起動するASSISTボタンが配置されている


直販モデルではCore i7-4650Uも選択可能、cTDPによる性能アップも

VOMモデル(SVD1321A1J)は、購入時に基本スペックを選択することが可能だ。CPUにはVAIO Pro 11/13が選べるCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)に加えて、より高性能なCore i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)も選べる。単にCPUクロックが高いだけでなく、内蔵グラフィックスが実行ユニットを40基内蔵する上位版(GT3)の「Intel HD Graphics 5000」になることから、性能面にも注目だ(Intel HD Graphics 4400は20基)。

メモリ容量は8Gバイト(オンボード)、SSD容量は256Gバイト/512Gバイトも選択できる。ただし、VAIO Pro 13で採用されている非常に高速なPCI Express SSDは選べず、すべてSerial ATA 6Gbps対応のSSDとなる。今回入手したVOMモデルに搭載されていた512GバイトSSDは「TOSHIBA THNSNH512GDNT」だった。

CPU-Zの情報表示(画像=左/中央)。VOMモデルでは、VAIO Pro 11/13では選べないCore i7-4650Uも選択できる。Core i5-4200Uと同じくTDP 15ワットのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingによる4スレッドの同時実行が可能。Turbo Boost 2.0に対応し、クロックは3.3GHzまで上昇する。メモリは8Gバイトまで搭載可能だ。GPU-Zの情報表示(画像=右)。Core i7-4650Uは、内蔵グラフィックスにIntel HD Graphics 5000を採用。開発段階で「GT3」と呼ばれていたものに相当し、演算処理を行う実行ユニットを40基内蔵する


ソニーが提供するVAIO Duo 13におけるTDP Up時の性能比較(3DMark Vantage)。Core i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)選択時は、Core i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz)+Radeon HD 7670M(ドック内蔵)を備えたVAIO Zのハイエンド構成を上回る性能が出るという

VAIO Duo 11と同様、cTDP(Configurable Thermal Design Power:設定可能な熱設計電力)を用いた熱設計が導入されているのもポイントだ。通常は15ワットのTDPだが、状況に応じて性能を重視したTDP Upや省電力を重視したTDP Downに対応する。

特に25ワットのTDPに対応できるTDP Upでは、Core i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)選択時に最大30%もの性能向上を実現し、Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)とCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)でも最大20%の性能向上を果たせるという(ソニーが実施した3DMark Vantageでのテスト結果による)。

このTDP Upの設定は、キーボードモードの初期状態で適用されるようになっており、同じCPUを搭載した他機種より高い性能が期待できる。

そのほか、au 4G LTE対応のモバイルデータ通信、GPS(LTEを選択すると搭載)、バックライトなしのキーボード、日本語配列(かな文字なし)キーボード、英字配列キーボードなどを選択可能だ。

ソニーが公開したVAIO Duo 13の内部構造写真。中央にスライド機構のヒンジを置く必要から、メインボード上のCPUから反対側のファンまで長いヒートパイプを通して冷却するユニークな設計となっている。au 4G LTE対応のモバイルデータ通信を選択した場合、ディスプレイの背面に通信モジュールが搭載される


純正アクセサリは前述したACアダプタ接続用の無線LANルータのほか、専用キャリングケース「VGP-CK2」(直販価格3980円)、専用液晶保護シート「VGP-FLS12」(同1980円)、HDMIをアナログRGBに変換できるケーブル「VGP-DA15」(同1980円)などを用意する。

専用キャリングケース「VGP-CK2」はペンを装着したまま収納できる(写真=左/中央)。ファスナーはL字型に大きく開く仕様だ。ポリウレタン製で、サイズは377(幅)×35(奥行き)×251(高さ)ミリ、重量は約328グラムとなっている。専用液晶保護シート「VGP-FLS12」は低反射処理に加えて、ペン入力がしやすい表面加工も施されている(写真=右)

 


豊富なペン入力対応アプリも用意

店頭モデルは64ビット版のWindows 8をプリインストール。オフィススイートのMicrosoft Office Home and Business 2013、フォトレタッチソフトのAdobe Photoshop Elements 11、映像コンテンツ管理・編集ソフトのPlayMemories Home for VAIO最新版などを備えている。

VOMモデルは64ビット版のWindows 8 ProやMicrosoft Office 2010のエディション、Adobe Acrobat XI Standard、Adobe Photoshop Lightroom 4、Adobe Photoshop & Premiere Elements 11、ATOK 2013、ウイルスバスター2013クラウドなどの有無が選択可能だ。

デジタイザスタイラスを活用できるソフトも充実している。新たに追加されたCamScannerを使えば、撮影した紙資料に自動で輪郭検出と台形補正をかけ、OCR技術で文字認識まで行える。また、手書きノートを作成・管理するNote Anytime for VAIO、ペン操作で画像を囲むだけで輪郭を自動検出して画像合成できるActive Clip、手書き文字入力システムのmazec-T for Windows、OneNote 2013、PowerPoint 2013、プレゼン中のスライドに手書きでメモを加えられるSlide Show add-inも用意している。

「CamScanner」は、補正機能で紙の資料をきれいに取り込めることに加えて、OCRの機能も持つ(画像=左)。デジタルノートアプリ「Note Anytime for VAIO」は、ペンでメモを取るのに最適だ(画像=中央)。画像キャプチャアプリ「Active Clip」は、撮影画像の輪郭をおおまかにペンでなぞることで、インテリジェントに輪郭が検出され、きれいに切り抜くことができる(画像=右)

ディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイスも進化

タッチパネル搭載の13.3型ワイド液晶ディスプレイは、広視野角のIPS方式を採用。通常、空気層となっている液晶パネルとガラスの間にクリアな樹脂を挟み空気層をなくすことで、コントラスト感とタッチ精度を高める「オプティコントラストパネル」はVAIO Duo 11譲りだが、表面ガラスをさらに薄型化して軽量化とタッチ精度を強化した。

またVAIO Pro 11/13と同様、広色域、高輝度、高解像度をうたう「トリルミナスディスプレイ for mobile」、超解像技術を含む映像高画質エンジン「X-Reality for mobile」、少ない電力でも明るく見えるようバックライトの光の向きを制御する「集光バックライト」といった独自の工夫を凝らしている(VAIO Pro 11/13ほど集光の度合いは強くない)。

「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用したIPS方式の13.3型フルHD液晶ディスプレイは高画質だ(写真=左)。ディスプレイの角度は約135度に固定される(写真=右)


タブレットモードの横位置(写真=左)はもちろん、縦位置(写真=中央)でも、キーボードモード(写真=右)でもタッチ操作は軽快だ


デジタイザスタイラスによる筆圧検知対応のペン入力機能は、VAIO Duo 11から進化している。タッチパネルとデジタイザの精度が向上したことに加えて、ペン自体が長くなって持ちやすくなった。

さらに、デジタイザスタイラスは本体側面のフックに装着して携帯でき、利用時は開閉可能なペンホルダーに立てておけるよう改善された。フックからペンを抜くと0.3秒でPCがスリープから高速復帰し、登録しておいたペンアプリが起動する「ペンウェイク機能」に対応する。

タブレットモードでのペン入力は、紙に近い感覚で使える(写真=左)。キーボードモードでもディスプレイが固定されるため、画面がふらつかずに、しっかり書ける(写真=右)


付属のペン(手前)は、VAIO Duo 11のペン(奥)より長くなり、より持ちやすくなった(写真=左)。VAIO Duo 11と同様、固さの違う2つのペン先(写真=中央)を用意し、単6形電池1本で駆動する(写真=右)


側面にペンホルダーと開閉するペン立ての機構を用意(写真=左)。ペンホルダーにペンを差したまま持ち運ぶことができ、ペンを抜くとスリープから瞬時に復帰する(写真=中央)。机上に置いて使う際は、ペンを立てておけるようになった(写真=右)


キーボードはバックライト付きで、6段配列のアイソレーションキーボードを採用する。公称のキーピッチは約19ミリ、キーストロークは約1.1ミリだが、縦のキーピッチが少し狭い。VAIO Duo 11は小型の光学式スティックを搭載していたが、VAIO Duo 13は小さいながらもキーボードの手前にタッチパッドを装備し、キーボードモードでの使い勝手を高めている。

VAIO Duo 11に比べて大きめのキーボードと、VAIO Duo 11では省かれていたタッチパッドを搭載する(写真=左)。キーボードバックライトも備えている(写真=右)


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