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『サヨナラ、えなりくん』放送事故か…えなりがまゆゆの顔撫で撫で、食べ物を人にかける

サイゾー のロゴ サイゾー 2017/04/30
© Cyzo 提供

 AKB48・渡辺麻友主演の連続テレビドラマ『サヨナラ、えなりくん』(テレビ朝日系)の第1話が、4月30日深夜に放送された。 主人公の桐山さおり(渡辺)は、多彩な恋愛遍歴を持つ25歳・独身で、現在は“純愛”を求めて婚活に励んでいるが、いつも出会うのは裏の顔を持つ男性ばかり。そんな彼らにヒドい仕打ちを受けるたびに、さおりは特殊能力を発揮するという設定だ。

【詳細画像はこちら】 http://biz-journal.jp/2017/5/post_18927.html

 第1話では、さおりは婚活パーティーでイケメン社長・下野倉保(石垣佑磨)と出会い交際を開始するも、純愛を目指すさおりは「手をつなぐのは3回目のデート、肩を組むのは7回目のデート」というルールを下野倉にのませる。しかし、下野倉はデートのたびに「お互いの指先をちょこっとだけ触れる」や「ハイタッチ」などの行為を要求してくるが、さおりは戸惑いつつもその要求を受け入れる。また、いつもデートがきっちり2時間制であることを、馴染みのバーの店長で友人の村ちゃん(池田成志)から怪しまれるが、さおりは下野倉の「仕事が忙しいから」という説明を真に受けている。

 そしてついに下野倉の自宅でデートする日、待ち合わせ場所である村ちゃんのバーに下野倉が現れると、前日会った際には解れていた下野倉のジャケット袖のボタンが、4つ色違いの糸で縫われており、さおりは下野倉を詰問する。すると突然、下野倉のバッグから大きな振動音がしたため、さおりがそのバッグを取り上げると、中からけたたましく鳴るたくさんのスマートフォンが出てきて、ディスプレイには複数の女性の名前が――。

 さおりは下野倉をロープで縛り付け、下野倉にごま塩をふりかけ、背中を叩きながら「えなり! 出てこい!」と何度も唱えると、下野倉に取り憑いていた「えなり」(えなりかずき)が登場。今度はえなりにごま塩をふりかけると、えなりがその場から去っていくところまでが、第1話で放送された。

●ただただ気になるドラマだ

 このドラマは30分モノだが、えなりが登場する最後の数分間以外、つまりスタートから約20分が経過するまでは、何も起こらず、何一つ見どころがない。つまり「えなり登場」までの長いフリといえる。それゆえ、えなりが登場するシーンでは、約20分間もずっとつまならい展開を我慢させられていたこともあり、結構笑えてしまうのが悔しい。“地中海風のえなり”が「ボンジョーレ! アモーレ!」と登場すると、えなりはさおりの顔を手で“撫で撫で“しながら、「たとえ何股かけていたとしても、目の前にいる時は、君が一番なんだぜ~」と甘く語りかける。すると、さおりは「男を惑わすえなりの魂よ、彼方への去れ!」と告げると、えなりはフツーに歩きながら「また会おう、アモーレ」と言って店から出ていく。キレッキレで怒鳴り散らす渡辺の演技は、まったく意味がわからないのだが、思わず笑ってしまう(何せ、ちょうどこのシーンが放送されているのは日曜深夜1時なわけで、もう正常な判断などできない状態なんだけどね)。

 また、エンディングで、取り憑いていたえなりが離れた下野倉とは結局別れたと、さおりが村ちゃんに話すシーンもシュールだ。

「結局、下野倉さんって、“えなり込み”の下野倉さんだったの。まあ、しょせん“えなりの力で”」と言うさおりに、村ちゃんは「だったら、いいんじゃないの? えなり、憑いてて」と疑問を呈す。するとさおりは、「私は、えなりの憑いていない、清廉潔白な男性がいいの」と反論すると、村ちゃんは「いないと思うぞ、えなりくんの憑いていない男なんて」と諭す。これを受け、さおりは「そう言っていると、そういう男しか寄ってこないの。この世には、えなりの憑いていない男だっているの」と断言する。

 もう、2人とも何を言っているのか、わけがわからない。結局さおりはえなりが好きなのか、嫌いなのか、支離滅裂だ。

 ちゃんとお勤めをしている世の社会人たちにとって、週の仕事始めである月曜朝を数時間後に控えたこの時間帯。真っ当な社会人であれば、まずこんなドラマなんぞ視ている人はいないだろうし、テレ朝もそんな真っ当な社会人がこのドラマを視ることなど、まったく想定していないだろう。ゆえに、ドラマの出来をああだこうだ言っても、意味がない。こんなまったく支離滅裂なドラマをこんな時間に放送すること自体、まったく支離滅裂な行為なのだが、テレ朝がどんな意図でこのドラマを放送しているのか、ただただ気になる。えなりも込みで。

 そして蛇足だが、AKB内でトップクラスの人気を誇る正統派アイドル・渡辺の顔を、えなりが“撫で撫で”したこと、さらに食べ物を人間にかけまくるという、このご時世ではかなり勇気のいる演出も気になる。“えなりがまゆゆの顔を撫で撫で”も含めて、放送事故的とも批判されかねないシーンを放送してしまい、大丈夫なのだろう。ドラマとして面白いかどうかは、まったくよくわからないのだが、とにかく気になるドラマであることは確かだ。私は好きだよ、『サヨナラ、えなりくん』。こんなドラマ、もっとあってもいいと思う。

(文=米倉奈津子/ライター)

※画像は渡辺麻友

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