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『嘘の戦争』草なぎ剛の“底知れない”演技! ノベライズ担当者が魅力を考察

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/02/07 株式会社サイゾー
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 草なぎ剛主演ドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系)が面白いと評判だ。1月31日に放送された第4話は主要8地区13.5%(ビデオリサーチ調べ)の視聴率を記録し、第1話から堅調な推移を見せている。巧妙に練られた脚本、サスペンス映画のような緊張感、そして草なぎ剛を筆頭とした役者陣の熱演に、画面に釘付けになってしまう視聴者も多いだろう。  本作は、幼いころに無理心中に見せかけて家族を殺された一ノ瀬浩一(本名:千葉陽一)が、事件の関係者たちに“詐欺師”として復讐を果たしていくストーリー。何が嘘で何が本当なのか、誰が味方で誰が敵なのか。1話ごとに緊張感が高まる本作の魅力について、全10話のノベライズを手掛けた相田冬二氏に話を聞いた。 「草なぎ剛さん演じる一ノ瀬浩一のキャラクターが強烈ですが、それと同じくらい、周りを取り囲むキャラクターたちが魅力的です。浩一は、決して共感しやすい人物像ではありません。一方、復讐される側の二科興三(市村正親)、その息子たち(藤木直人、安田顕)、浩一に利用されてしまう二科楓(山本美月)や、詐欺師仲間の十倉ハルカ(水原希子)などは、どの人物も弱さやズルさもっていて、人間として理解できる要素が多分にあるキャラクターたちです。彼らの騙し騙される姿が本作の面白さのひとつで、それは人が本能的に見たいものなのかもしれません。騙される人というのは、人生に変化を期待している人のことです。お金であったり、色恋であったり、自分がほしいものに出会ってしまったとき、人はそこにある“嘘”が見えなくなるときがあります。それは誰にでも起こりうることで、だからこそ共感してしまう視聴者が少なくないのでは。“復讐”というテーマを掲げると、どうしても勧善懲悪のお話になりやすいですが、そういった単純さはまったくない。視聴者も復讐される側の立場になりうるんじゃないか、そう思って見てしまうところも面白さのひとつでしょう」  一ノ瀬浩一を演じる草なぎ剛の演技にも、驚くべき点があると話す。 「彼はもはや屈指の演技派なので、浩一のような難しい役柄も彼ならハマるんじゃないかと期待していましたが、想像以上の演技でした。“復讐もの”の前作『銭の戦争』もかなりエキサイティングなキャラクターでしたが、今回はさらに激しい。というのも、いい意味で本作の演技には把握しやすい奥行きがなく、人間的な弱さが感じられない。0か100かの極端な芝居を見せています。そこまでやって初めて成立する超人的なキャラクターで、結果、草なぎ剛という俳優がもともと持っている底知れなさ、不可解さも浮き彫りになっています」  相田氏はノベライズを行いながら、一ノ瀬浩一という人物のことが最後まで掴み取れなかったという。 「ほかのキャラクターには、なぜ、こんな行動をしたのか、なぜ、こんなことを言ったのか、それが明瞭に分かる人物造形がされています。でも、彼だけはよく分からない。繊細な部分もあるし、タフな部分もあるし、コミュニケーション能力もある。ただ、本当の意味での“人間性”が希薄。浩一は人を騙さないと生きていけない。そうすることでしか自分を救えない切なさを感じました。草なぎさんが今後、どのように浩一のキャラクターを作り上げていくのかも、見どころのひとつとなるでしょう」  今夜放送の第5話では、浩一が楓を利用し復讐のラスボス・興三に会いに行く様が描かれる。ますます高まる緊張感の中、草なぎ剛はどんな演技を披露するのだろうか。(石井達也)

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