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『校閲ガール』が教えてくれた“地味に深い”仕事の意義 夢と現実に向き合った最終話を振り返る

Real Sound のロゴ Real Sound 2016/12/08 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 昨夜、ついに最終回を迎えた『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)。そんな中、早くも『校閲ガール』ロスに陥っている視聴者も少なくない。SNSでは「校閲ガール終わっちゃった〜寂しい」「すでにえっちゃんロス」などの声が上がっている。最終話の平均視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークし、全10話通しての平均視聴率は2桁超えを記録した。  そんな好成績を収めた同ドラマは、ファッション誌編集者を目指し、憧れの出版社に入社したものの、校閲部に配属された河野悦子(石原さとみ)が、地味な仕事にも真っ向から立ち向かっていく模様を描いたお仕事ドラマ。昨日放送された第10話は、理想と現実の狭間でどう折り合いをつけ、仕事を“選択”していくのか、その意義を考えさせられる内容であった。  ずっと憧れていた雑誌「Lassy」の編集長・亀井さやか(芳本美代子)から、巻頭特集の企画書を書いてプレゼンするように言われた悦子。一方で、本郷の最新作が盗作だと訴える告発文が、編集部に送り付けられる事件が発生した。プレゼンの準備を投げ捨て、悦子は盗作疑惑の対応を優先。校閲部の面々と折原幸人(菅田将暉)は協力して、本郷の盗作疑惑を晴らすために奔走する。が、どうやら本郷には心当たりがあるよう。  一人で動き出した本郷を尾行する悦子らは、本郷とその旧友の会話を耳にする。「順風満帆なお前の人生に、何かしらの汚点を残してやりたくなったんだ」と、告発文を送りつけた犯人でもあった友人が、本郷に放った言葉。この言葉が深く胸に突き刺さる。「隣の芝生は青い」のだ。個人差はあれ、誰しも悩み苦しんでいるのだが、それに気づけない。表面的な“幸せそうな部分”しか目につかないのだ。  さらに、「夢を叶えられる人間はお前みたいに才能と運のあるごく一部の人間だけだ」。この言葉に共感した視聴者は少なくないはずだ。夢を叶えるのは難しい。なりたい自分になることすら困難なのである。多くの人は自らの夢と折り合いをつけ、生きるために違う仕事を選択する。しかし、その選択も決して間違いではないのだと、本作は教えてくれる。  終盤、幸人が執筆した本の一部が抜粋されていた。「たとえどんな気持ちでいようと、どんな仕事をしていようと、目の前にある仕事に全力で取り組むことが、ともすれば平凡な繰り返しになってしまう毎日を意味のあるかけがいのない毎日に変える方法だと(中略)夢を叶えていても、叶えていなくても、今の仕事に誇りを持って世の中を支えてくれている全ての地味にスゴイ人たちに……」。きっと、この言葉は多くの人の心に響いたことだろう。  仕事の大切さを教えてくれる同ドラマを、もう来週から観られないと思うと寂しさがこみ上げる。『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』は働く大人たちの背中を押してくれる、“地味に深い”お仕事ドラマであった。(朝陽空)

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