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『貴族探偵』フジ月9最低視聴率更新か…嵐&武井咲&豪華俳優陣で放送事故的惨事

サイゾー のロゴ サイゾー 2017/05/01
© Cyzo 提供

 毎クールのように低視聴率が話題になるフジテレビの月曜夜9時台の連続ドラマ枠「月9」。その今クール作である『貴族探偵』の第2話が平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、第1話の11.8%から大幅ダウンしたことが話題を呼んでいる。

【詳細画像はこちら】 http://biz-journal.jp/2017/5/post_18949.html

 そんな崖っぷちに追い込まれた状況のなか、1日には第3話が放送された。

 女子高生の垂水遥(橋本環奈)は、結婚を約束した交際相手で高校教師の浜村康介(内野謙太)が殺人容疑で逮捕されてしまう。垂水はなんとか事件の真相を解明して浜村の疑惑を晴らしたいと願い、探偵の高徳愛香(武井咲)のもとを訪れる。さっそく2人は犯行現場へ行くが、そこにはなぜか貴族探偵(相葉雅紀)と、その召使いの佐藤(滝藤賢一)、田中(中山美穂)、山本(松重豊)の姿が――。

 高徳は神奈川県警刑事の鼻形雷雨(生瀬勝久)と一緒に改めて事件の調査を進める一方、貴族探偵も召使いたちに推理をさせる。ついに高徳は被害者女性の夫が真犯人であると確信し、警察や貴族探偵、事件関係者らが一同に会した場で自身の推理を披露するが、貴族探偵の召使いは、被害者女性が殺害直前に訪問したとされる美容院の店員が犯人であると主張し、その店員は自供するというのが、第2話のストーリーだ。

 今回まず気になったのは、被害者女性の“生首”がやたらと画面に出てくる点だ。遺体は両腕と頭部が切断された状態で見つかるのだが、劇中では、切断された腕と首が入ったダンボール箱がしっかり画面に映されるわ、被害者女性の夫は生首をベッドに置いてキスするは、犯人である美容院店員は生首をバッグに入れて持ち歩くは(結構重いぞ)、さらにアリバイづくりのためにマネキンの上にちょこんと生首を乗せて髪の毛をイジるわ、もう終始“生首ゴロンゴロン”状態だ。ゴールデンタイムにこんなに登場人物たちが生首をいじり倒して(しかも結構リアルだ)、波紋を呼んでしまわないかが心配だ。

●おもしろみは皆無

 そして肝心のドラマの出来なのだが、第2話で前週より視聴率が3%以上も大幅ダウンしてしまったことがすべてを物語っているとおり、かなり厳しいといえるのではないか。

 推理モノであるにもかかわらず、幹となる推理部分があまりにもお粗末で、サスペンス的なおもしろみは皆無。かといって、それ以外の登場人物たちの掛け合いなどの見どころがあるのかといえば、それもなし。キャストだけは派手だが、ただの置物化してしまっており、大いなる無駄遣い感満載なのも残念だ。なんといっても、主役である相葉の存在感がゼロに近く、ドラマの要素としてまったく機能していない。第1話では高徳の師匠である喜多見切子(井川遥)と貴族探偵の間に因縁めいた過去(というか特別な関係?)があることが匂わされていたが、それもどこかに置き去りにされてしまっていて、物語に重層感もなく、あまりに単調だ。

 そう、一言で言ってしまうと、なにひとつおもしろくないのだ。このドラマのユニークな設定としては、「貴族探偵だけど自身では推理をせず、召使いに推理をさせることで事件を解決する」という点だが、視聴者としては第1話だけで飽きてしまい、毎回貴族探偵が言う決めゼリフ「推理などという雑事は、使用人に任せておけばいいんですよ」も、相葉クンの“言わされてます感”丸出しで、視ていて気の毒になるくらいだ。

 実は私個人的には、第1話は冒頭からエンディングに至るまで意味ありげにやたらと“ボルチーニ”に関する話題が出てきたり、密室劇でスパイスの効いたセリフの掛け合いがあったり、鼻形を演じる生瀬がやりたい放題だったり、井川の長回しのアップがかわいかったりと、結構楽しめたのだが、もう第2話からはそうした魅力が一気に剥げ落ち、ただの“推理的要素がまるでない推理ドラマ”という代物になってしまった。

 前クール作では“フジ月9史上最低視聴率”を更新してしまったが、『貴族探偵』もさらにその記録を更新してしまう気がしてならない。嵐の相葉や武井、さらにはこれだけの豪華キャストを起用したにもかかわらず、もしそんな事態になったとしたら、関係者の皆さんはさぞ大変なんだろうなあと心配してしまう次第である。

(文=米倉奈津子/ライター)

※画像は武井咲

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