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『逃げ恥』が教えてくれる“人を愛すること”の難しさ ズシリと重い波乱の第8話

Real Sound のロゴ Real Sound 2016/11/29 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 若い世代を中心に絶大な人気を誇っているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。雇用関係を結び、見せかけの夫婦となったみくり(新垣結衣)と平匡(星野源)が、徐々に愛情を抱きハグとキスを交わす仲になっていくムズキュン展開が盛り上がりを見せてきた。しかし、11月29日放送の8話は、自己実現と人を愛する難しさを浮き彫りにした、ズシリと重厚感のある回となった。  女性経験がないという自信のなさから平匡は、“男女関係になってもいい”と発言したみくりを拒否してしまう。これまで自尊感情の低い平匡との心の距離を慎重に近づけてきたみくりも、今回は同じ屋根の下では回復するのが難しいほどに傷つき、母親のケガを言い訳に実家へと逃げ出すのだった。  そんなみくりを待っていたのは、母親の「無償の愛なんてない。愛し続ける努力が必要」だという言葉だった。ノーテンキでラブラブに見えた両親も、敬い合って夫婦関係を継続しているのだと知る。「運命の人なんていない。運命の人にするの」という言葉が胸に響く。  みくりが傷ついたのは、平匡が自分を守ることで精一杯になってしまったため。しかし一方で、みくりもまた平匡の心のドアの開き具合を見失うほど、自分の感情におぼれてしまったとも言えるのだ。  自分らしく生きていく上で、自我は欠かせないもの。しかし、人を愛するというのは、自分と同じくらい相手の自我にも配慮する努力が必要なのだ。就職をしても終身雇用は崩壊し、結婚をしても3組に1組が離婚している現代。私たちはどこかで「何者かになること」「なりたい自分になる」を重視しすぎて、相手を尊重するコミュニケーションが軽薄になってしまっていないかと考えさせられた。 「自意識とかエゴとかそういうものを捨て去ることは本当に難しい。でもなるべく、少なくありたい。どうしたらそうなれるのかわからないけど、そうありたい」と、ドラマの展開を見据えていたかのような言葉を綴っているのは、みくりの伯母・土屋百合を演じる石田ゆり子だ。上記は、石田のInstagramでの発言から一部抜粋である。  希望する仕事をバリバリとこなし「なりたい自分」を実現するために奮闘する百合は、現代女性の象徴のような存在。仕事はデキるのに恋愛や結婚に苦労する姿は、キャリア志向の女性たちにとって“あるある”だ。同じく独身で、“ゆり子”と名前も近い石田が清々しく演じている姿が回を重ねるごとに印象深い。役柄を通じて、石田自身に親しみを覚えている視聴者も多いようだ。  石田がInstagramを開設したのは、今年10月に入ってから。わずか1ヶ月足らずでフォロワー数が43.7万に達し、フォロワー数急上昇ランキングの女性芸能人部門で1位にもなった。 ドラマのオフショットに並んで話題を呼んでいるのが、愛するペットたちに囲まれたプライベートショットだ。ゴールデンレトリバーの雪と、ビスク、ハニオ、タビの猫3匹に「おかーさん」と呼ばれ(?)る生活を送っている。  ときにはイタズラをしたり、睡眠を邪魔されたりと思い通りにならない4匹の家族。また、ときにはエクササイズをする姿を披露したり、「疲れ気味」と弱音をつぶやく日もある。クールビューティーなイメージがあった石田だが、地道な努力と丁寧なコミュニケーションを重ねて、愛と幸せを手にしているように見える。  ラブコメディならではの笑いやトキメキも満載でありながら、自分らしく生きていくヒントを見つけられるのが『逃げ恥』の魅力。ドラマで気づきをもらったら、石田の生き方から勇気をもらう。そんな楽しみ方もオススメだ。(佐藤結衣)

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