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【ガチ】火星に数週間で行ける無限エンジン「EMドライブ」の開発に中国が成功か!? 中国の“NASA超え”が現実的に!

TOCANA のロゴ TOCANA 2017/09/14 株式会社サイゾー

 無限ワープエンジン「EMドライブ」。NASAをはじめ世界中の宇宙開発機関が喉から手が出るほど欲しがっている夢のエンジンであるが、「運動の第3法則(ニュートンの第3法則、作用・反作用の法則)」を破ることから、多くの科学者からは実現が疑問視されている。しかし、この度、遂に“中国”がNASAに先駆けEMドライブを完成させたとのニュースが舞い込んできた!

■中国が無限エンジンの開発に成功か

「Yahoo News」英国版(9月12日付)によると、中国のプロパガンダチャンネルがEMドライブのプロトタイプの製作に成功したと報じているという。動画では、開発者と思しき「中国空間技術研究院(CAST)」のChen Yue氏と、試作されたEMドライブらしきものがハッキリと映っている。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/09/post_14462.html】

 そもそも「EMドライブ」とは何なのか、簡単に説明しておこう。EMドライブは、2000年に英・航空宇宙エンジニアのロジャー・ショーヤー氏が提唱した新たな宇宙船の推進システムであり、「電磁駆動」に基づき、密閉された円錐状のコーン型容器の中でマイクロ波を反射させることで、推力を生むものだ。

 これが実現化すればわずか4時間で地球から月まで行くことができ、火星までは約70日、そして、これまでの技術では数千年かかるといわれていた太陽から4.2光年離れているアルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)までもわずか100年で到着することができると言われている。

 従来のロケットエンジンなどの推進方法とは異なり、噴射剤なしで推力を得ることができる一方、先述したように、「運動の第3法則」を破るため、科学的な裏づけが難しい技術となっている。

 そういうわけで、中国がEMドライブの開発に本当に成功したとしたら、科学界を震撼させる大事件というわけだ。宇宙開発競争においても、ロシアはもとより、米国をも凌ぐ、圧倒的なアドバンテージを得ることになる。火星への有人飛行もあっという間に実現してしまうことだろう。

■多くの批判も、専門家「可能性はゼロではない」

 にわかに中国が宇宙開発のトップに躍り出る可能性が浮上したが、英紙「Daily Mail」(9月11日)によると、もとより、中国はEMドライブの開発に2010年から着手しており、昨年には「IBTimes UK」が、中国が地球の低軌道でEMドライブの実験を行い、宇宙ステーション「天宮2号」にも持ち込まれ継続的に実験が行われていると報じていたという。EMドライブにかける中国の並々ならぬ期待を考えると、今回の発表が真実味を帯びてくるように思われるが……。

 ただし、これまで世界中の研究者がEMドライブの存在を否定してきたことにも、相応の理由がある。実は、昨年12月にも、NASAが微力ながら同原理に基づいたEMドライブの開発に成功したとのニュースが報じられたのだが、本当に「電磁駆動」により推進力が発生したかは、かなり疑問だとして多くの批判にさらされたのだ。

© TOCANA 提供

 推進力システム開発の専門家ブライス・カッセンティ氏によると、実験において「全てのエラー要因を取り除くことは極めて難しい」ため、たとえば、「実験中に電流がドライブの中の部品を熱したことで、推進力のような力が発生した」可能性があり、NASAのEMドライブ実験にしても、“平凡な理由”で説明できるものだという。とはいえ、可能性は極めて薄いものの、ゼロとは言えないとして期待を滲ませている。

 真相が明らかになるのは、今後の追試次第であるが、より心配なのは、これほど過熱しているEMドライブの開発競争に我が国が取り残されていることだ。すでに、宇宙開発において後発の中国に圧倒的な差をつけられている今、何か大きなイノベーションが無い限り、今後その差はますます拡がっていくだろう。ここは是非とも、完全なEMドライブを我が国が世界に先駆けて開発し、“技術大国”の名誉を挽回してもらいたいものだが……。(編集部)

※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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