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あまりにピュアだから? EXILE・ATSUSHIのツアー不参加理由を対談本からひも解く

サイゾー のロゴ サイゾー 2014/04/21 Cyzo

 今秋から始まる「EXILE TRIBE」の全国ドームツアーに参加しないこと表明した、EXILEのヴォーカル・ATSUSHI。公式Facebookでは、「EXILEを辞めるわけではない」としつつ、これまでグループを引っ張っていた立場ゆえに客観的にグループを見ることができず、「ステージの上から見る景色とは違い、ファンの皆さんと同じ目線で見ることで、いままで見えなかったもの、気づかなかったこと、新たなEXILEの可能性を発見することができるのではないか・・・」(原文ママ)と、決意を固めた経緯を語っている。

 これまで詐欺まがいの行為を働いていた自己啓発セミナーの代表者に傾倒したり、自叙伝『天音。』(幻冬舎)では歌手を目指すきっかけになった自身の恋愛を赤裸々に語ったり、ATSUSHIは、いかつい風貌からは想像できない純粋な心の持ち主として知られている。そんな彼がツアー不参加を決意するには、グループを客観的に見る以外にも何か理由があるのではないだろうか?

 その理由を、テレビ番組での対談をまとめた『SWITSHインタビュー 達人達 瀬戸内寂聴×EXILE ATSUSHI』(ぴあ)をヒントに、ひも解いてみたい。

 本書を読むと驚くのは、生き馬の目を抜くような芸能界に生きる人間にしてはあまりにピュアすぎるATSUSHIの言葉の数々。高校時代にクラスメイトから無視され学校に行かなくなったり、デビュー当時に親しい人を事故や病気で次々亡くしたりと、精神的に苦しい時期が何度も経験したからか、自身の活動の意味を「人が人にやさしくあってほしいと願いながら歌を歌って」いると話す。

「(いずれ歳をとって高音がでなくなっても)渋く静かに歌っていきたいなとは思っています。自分のためにすることって、やっぱり限界があるけれど、他人のためだったら、多少つらくてもできると思うんです」

「ファンの方々が喜んでくださるから、歌うことができる。それも結局、人のためにつながるのかなと思います」

と、ある種の使命感を持っていることがうかがえる。13年もの間、この使命感を拠りどころにEXILEを引っ張ってきたとしたら、確かに休息がほしくなるかもしれない。

 また瀬戸内に、EXILEとソロではまったく印象が異なると分析されると、「グループのときは、もう少し派手な……って言ったら変ですけど、エンターテインメント寄りの、みなさんに楽しんでもらえるものにしたいと思っているんです。でも、自分のソロとしては、ひとりの人に心で語りかけるような音楽をやっていきたいなと考えています」と、音楽の方向性を分けていると告白している。 現在、自身のソロツアーで全国を回っており、7月13日の大阪公演まで全力で走りぬけた後、秋から世界観がまったく異なるEXILEのツアーに参加するというのも、完璧主義のATSUSHIにとっては苦しいスケジュールなのかもしれない。

 もちろん、向上心あふれるATSUSHIのことなので、歌手としてもうひとつ上のステージに上がりたいという思いもあるだろう。瀬戸内に今の夢を聞かれると、「世界中の人と仲良くなりたい」「音楽で人の病気を治せたらいいな」と少年ような願望を臆面もなく答えている。確かに音楽には無限の可能性がある。“病気を治せる”ような歌い手になるのは決して簡単な道ではないが、サングラスの奥にキラキラと輝くような瞳を持っているATSUSHIなら、きっとその場所にたどり着けるのだろう。EXILEから離れたことによって、心身ともに充電したATSUSHIがどんな歌手になるのか、今から楽しみだ。(文=編集部)

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