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いいことなしの歩きスマホ。ハワイでは罰金の対象にも

cafeglobe のロゴ cafeglobe 2017/09/03 cafeglobe編集部
いいことなしの歩きスマホ。ハワイでは罰金の対象にも © cafeglobe 提供 いいことなしの歩きスマホ。ハワイでは罰金の対象にも

街を歩くとよく目にする「歩きスマホ」。でも、ちょっと立ち止まって、その行動について考えたいニュースがいくつか目に留まりました。

8歳児の体重を支える頚椎

まずは、スマホを使っている姿勢での首への負担。「The Atlantic」によると、アメリカでの研究で頚椎への負担の度合いが明らかになりました。

ふつうの姿勢では頭の重量の5キロほどを支える頚椎。首の前傾の角度が15度になると負荷は約12キロに、30度では約18キロ、45度では約22キロと増えてゆき、60度では約27キロになるそうです。

27キロといえば、なんと8歳児ひとり分。8歳児を首だけで支えているなんて信じられません。想像しただけでも、デコルテのしわが増えそうです。

健康面への影響と対応策

そんな負担があるなら、健康面への影響も当然気になります。

スマホ利用からくる頚椎(けいつい)の痛みなどの症状は、英語で「text neck」と呼ばれます。日本語の「スマホ首」と同じ。「ワシントン・ポスト紙」によると、頚椎の損傷や変形の原因となり、ときには手術も必要になることもあるそうです。

首への負担は、「アメリカ物理療法学会(American Physical Therapy Association)」のトム・ディアンジェリス氏によると、手の指を甲側にそらせて、そのまま1時間ほど押さえているのと同じなのだそう。そんな不自然な負荷が体にいいはずはありません。

「TODAY」では、上に挙げた研究に関わったハンスラージ医師による、スマホ首への対応策が挙げられていました。

・目の高さにデバイスを持ってこなくてもよい。首を曲げないで、視線を落として目だけで下を見るようにする。

・首の関節が固まらないように、ときどき頭を左右に動かしたり、両肩を両耳に近づけるように動かす。

・開いたドアの枠を利用。枠をつかんで両手を伸ばし、胸を前方に押しだすようにすると、良い姿勢に必要な筋肉をストレッチして鍛えることができる。

「TODAY」より翻訳引用

注意力も歩行速度も落ちる

「NPR」には、テキサスA&M大学で行われた歩きスマホの実験結果がありました。歩きスマホでは、まず歩行速度がぐっと遅くなります。といってもまわりにより気を配っているわけではなく、注意散漫になります。また、まっすぐにではなく、酔っているときのように左右によろよろと歩く傾向があることもわかりました。

実験者にとって意外だったのは、実験では道の段差につまづく被験者がいなかったこと。でも、段差を認知して対応するのにずっと時間がかかっているわけで、実際の状況で、信号が赤になりつつある横断歩道や車の動きにすばやく応じることができるのかどうかという疑問が残りました。

同記事には、オハイオ州立大学のナサー教授の実験結果も示されており、スマホを使っている歩行者が対向車の来る方向に歩いてしまう確率は48パーセントも高まるそうです。歩きスマホでマルチタスクできているような気になるけれど、注意度や安全性は思っている以上に影響を受けていました。

歩きスマホで罰金も

7月末に、ホノルル市が歩きスマホに対して罰金を徴収すると発表しました。わたしが現在住んでいるアメリカの州では、運転中の規則はありますが歩行中のスマホ使用についてのルールはまだありません。ホノルルの規則は、アメリカの他の都市における歩行中のスマホ使用について影響を与えそうです。

サクサク行動する大人女性としては、悪い姿勢やよろよろ歩きはNG。スマホを、いつ、どう使うかは使い手の判断によるからこそ、安全で美しい使い方をしたいものです。

[The Atlantic,NPR1,NPR2,Washington Post,TODAY]

photo by Shutterstock

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