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おぉ、“前”より速い!──Windows 8新機能「Hyper-V」で仮想マシン環境を構築

2014/09/19

「Hyper-V」を用いた仮想マシン環境を構成

「dynabook R632/W1UGK(PR6321UGMNKW)」(東芝ダイレクトWebオリジナルモデル)

 前回は「dynabook R632/W1UGK」のOSを64ビット版Windows 8(無印)から64ビット版Windows 8 Proへアップグレードした。

 さて、Proへ単にアップグレードしただけでは「Hyper-V」機能はまだ有効になっていない。Hyper-Vとはマイクロソフトが提供する仮想化環境の構築に用いる機能の1つ。これまではサーバOS(Windows Server)向けに提供されていたが、このたび、クライアントOSのWindows 8でも利用できるようになった。今回はWindows 8マシン上で別のOS(Windows 7)を仮想的に動作させる環境をHyper-Vで実践してみよう。

 有効化といっても手順は簡単だ。コントロールパネル(あるいはWin+X)→プログラムと機能→「Windowsの機能の有効化または無効化(Windowsの機能)」より「Hyper-V」の項目にチェックを入れるだけ。10秒ほどで第一弾の処理が終わり、PCを再起動すると追加処理を実施。再び再起動するとHyper-V機能が有効になる。作業時間は実質3分ほどだ。

Hyper-Vでの仮想マシン作成もウィザードに従って操作するだけ。メモリや仮想パーティションはあとで動的に拡張することもできるので、作成時は好みの適当な構成でも構わない。初期導入は簡単だ

 続いて「Hyper-Vマネージャー」を起動して仮想マシン環境を作成する。インストールメディアについて、今回は所持するWindows 7のISOイメージをあらかじめ本機にコピーしておく方法をとった(光学ドライブのあるマシンなら、メディアをそのままマウント/認識させて使うのでもよい。ちなみにXP Modeと異なり、ライセンスは別途必要である)。

 このISOイメージをHyper-V上の仮想DVDドライブへマウントし、仮想マシンを起動すると、仮想マシン環境へWindows 7の初期インストールが始まる。今回の本機+ISOイメージでの実施においては15分ほどで終了した。一応、8Gバイトメモリ+高速256GバイトSSDと、Ultrabookとしてはかなり高速志向な仕様にカスタマイズしたWebオリジナルモデルの本機 PR6321UGMNKWの効果といったところもあるだろう。なお、裏(別タスク)では普通にWindows 8 Proが動作しているので、インストール中はWindows 8側でWebサイトやTwitterなどのWebサービスで暇つぶしをしていればすぐ終わる感じである。

Virtual PCより速い? おぉ、あたかも普通のWindows 7マシンのように扱える

今回はWindows 7のインストールDVDメディアのISOイメージをあらかじめ用意して実施した。仮想マシンの仮想DVDドライブへマウントしてインストールを開始。こちらも画面の指示に従うだけだ

 Hyper-V/仮想環境からWindows 7起動時間は約11秒だった。こちらも意外と速くて驚くのである。同じく仮想Windows 7を起動したまま(Windows 8の)休止状態へ移行時間は約16秒、同じく休止状態からの復帰時間は約17秒だった。仮想環境上で動作する以上、通常と比べると機能の制約はいくつかあるのだが、本機においては、遊び用途ではさておき、業務で一時的にWindows 7を使う──例えば動作チェック/検証といったシーンにおいて、本機+Hyper V環境はほとんど遅さを感じない。フルスクリーン表示にすると、あたかも普通のWindows 7マシンのように扱えてしまう。

 ちなみに筆者は自宅のデスクトップPC(A8-3870K、8Gバイトメモリ、3TバイトHDD)にも同様の環境を作成しているが、実は、明らかにdynabook R632の方がきびきびと仮想Windows 7が動作する。

 この差はおそらく本機に実装する高速SSDの効果だ。例えば仮想Windows 7上でプログラミング作業/エンコード作業など、やや高度な使い方ではデスクトップPCのほうが処理速度に勝ることも当然あると思う。ただ、このあたりは仮想マシン環境/あるいはPCそのものを作業に応じて使い分ければよく、基本的に筆者は仮想マシンに高いCPU処理能力を求める作業は行わない。うーん、仮想環境はデスクトップPCより速いとは......。自宅でもデスクトップPCの出番が......ますます減ってしまいそうである。

こちらがHyper-V上のWindows 7。Hyper-Vはマルチコアプロセッサに対応しているので、シングルコアしか使わないWindows 7のVitrual PC(Windows XP Modeなどで使用していた)と比較すると仮想マシンの処理能力は、いまどきのマルチコアCPU搭載PCであればぐっと高くなる。もちろん本機dynabook R632も同様である

 筆者は個人的な業務導入PCのポリシーとして、メインで使うのは持ち歩きも兼ねるノートPCに1本化することにしている。この点仮想OS環境が必要であっても、Windows 8 Proにアップグレードし、Hyper-Vを利用できるようにしたdynabook R632/W1のCore i7モデルは、このポリシーを満たすベストに近いマシンである。この点、筆者的にはあえてWindows 7版R632からWindows 8版R632へ買い換えた意味が十分にあったことが確認できたわけである。

 

 

 

 

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