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お酒にまつわるウソ・ホント

All About のロゴ All About 2017/07/15

「日本人はお酒に弱い?」、「酔いにくいおつまみはある?」など、お酒にまつわるウソ・ホントをお届けします © AllAboutMedical 提供 「日本人はお酒に弱い?」、「酔いにくいおつまみはある?」など、お酒にまつわるウソ・ホントをお届けします

日本人はお酒に弱いってホント?

これはホントなのです。

アルコールは胃や腸から吸収され、大部分が肝臓で代謝されます。この代謝する助けをするもの(アルコール分解酵素)のうち、一番重要なのがALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)と呼ばれる酵素です。この酵素を作る遺伝子が2種類あるのですね。これは両親から一個ずつ受け継がれます。

分解能力が高いのがN型、低いのがD型。つまり、NNタイプのヒトと、NDタイプのヒトと、DDタイプの人がいるわけです。NNタイプの人はすぐお酒を分解できるのでいわゆる「お酒に強いヒト」、NDタイプは「そこそこ飲めるヒト」、DDタイプは「下戸」という話になります。日本人ではそれぞれ45%、45%、10%くらいといわれています。飲めないヒトが1割ってことですね。といっても、大量飲酒して肝臓を傷めたり、アルコール依存症になる方はほとんどNN型のヒトですから、強いからといって飲みすぎは厳禁!です。 白人や黒人の方にはあまりDタイプの遺伝子を持つヒトはおらず、日本人、中国人はDタイプの遺伝子のヒトが多いようです。なので、「日本人はお酒に弱い」はホント。

お酒を飲み続けてると強くなるってホント?

これはある程度ホント。

ALDH2が一番働く酵素なのですが、実は飲み続けているとMEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素)という酵素も働くようになります。この酵素はお薬を代謝する作用もあるのですが、アルコールを大量に飲むと、アルコールの分解の手助けもするようになります。つまり、「鍛えるとアルコールが強くなる」のですね。

でも、MEOSはお酒をやめるともとに戻ってしまいます。あとは、MEOSが働きすぎるというのは肝臓にとってあまり良くないので、あんまり鍛えること自体には意味がなさそうですね。

女性はアルコール依存症になりやすいってホント?

 ホントです。

女性のほうがアルコール依存症になるスピードが早いことが知られています。一般的に女性のほうが小柄なことや、女性ホルモンの影響があるとされます。ちなみにアルコールは主に肝臓で代謝されます。アルコールによって直接痛めつけられることと、栄養障害という間接的な影響で、アルコールを長期にわたり大量に摂取した方の肝臓はまず脂肪肝になり、そしてアルコール性肝炎、肝硬変という状態まで悪化します。ちなみに脂肪肝の時点ではお酒を控えればもとに戻ります。「検診で脂肪肝といわれた」なんて方、まだまだ大丈夫。かえって元に戻すチャンスですよ。

肝硬変とは、肝臓がきちんと働かなくなった最後の状態のことです。アルコールを1日平均120g(日本酒5合)を15年間つづけると1~2割の人が、160g(6合強)を20年間続けると約半分の人が肝硬変になります。

アルコール依存症によっておこる内臓の障害の一例である肝硬変では、女性は男性より肝硬変の発生率が高く、積算飲酒量(どれだけの量を何年飲んだかということ)が約2/3で、飲酒期間も約10年短いうちに肝硬変がおこってしまうことがあるといわれています。男性の半分から2/3位くらいの量にとどめておきましょうね。

お酒を飲むと乳がんになりやすいってホント?

残念ながら、ホントのようです。

なんと、1日平均の飲酒量がアルコール換算で6g、12g、24gの人の乳がんリスクは、お酒を飲まない人と比べて、それぞれ4.9%、10%、21%高くなったという調査があります。ちなみにアルコール12gは、日本酒なら半合、ワインなら1杯(100ml)、ビールなら1杯(250ml)くらい。たいした量ではない気がしますけれどね…。

アルコールの種類にはよらず、純粋に量のみがリスクと関係があるといわれています。

月経前は酔いやすいってホント?

月経前は酔いやすい ホントです。

エストロゲンという女性ホルモンは肝臓のアルコール代謝を遅くすることがしられています。そのため「エストロゲンが体内に多いとき=月経前」は「長時間体内にアルコールが残ってしまう=酔いやすい」ということになるのです。

この理屈でゆくと、排卵前も酔いそうですね。排卵は自分ではわからないことも多いので、目立たないのかも知れません。

女性で30歳すぎてからだんだん飲めるようになるヒトや、閉経後にお酒に強くなるヒトがいるようですが、体内のエストロゲンが減ることが一因とも言われています。

ビタミンCを飲むと酔いにくいってホント?

おそらくホントです。

体内のビタミンCが減少する原因として、タバコ、飲酒、ストレス、大気汚染などが言われています。

とすると、ビタミンCをとると酔いにくいのでは?と間接的に考えられますね。飲酒で不足することが有名なのはビタミンB群です。個人的にはコンビニに並んでいるビタミン剤(栄養ドリンク剤)は酔いにくくなると思います。

酔いにくい食べ物があるってホント?

コレもホント。

基本的にはアルコールの吸収をゆっくりにして、代謝を助ける食べ物ということで低カロリー、高タンパク、ビタミン、ミネラルが多いおつまみというのが基本。

お酒を飲む前に飲む前に市販の胃薬をのむと、胃粘膜を保護して吸収がゆっくりなりますので、酔いにくくなるようです。胃粘膜を保護という意味では牛乳もOK。あとは、なんと言っても肝臓がお酒を分解できる速さには限界があるので、ゆっくり飲みましょう。

そして、肝臓のためには、アミノ酸の一種のタウリン・システインを含む食品がおすすめです。タウリンはイカ・タコやカキ・アサリ・ホタテなどの貝類、また市販のドリンク剤にも配合されています。(するめについている白い粉、実はあれがタウリンです。)システインは枝豆・ゴマ・うずらの卵・そば・キウイなどに多く含まれます。 ちなみにゴマは肝臓を守るといわれるセサミンを含むので、なおベター。

ハーブでは、ウコンにふくまれるクルクミンも肝臓の機能を高めて酔いにくくなります。

二日酔いに効く食べ物があるってホント?

ホントです。

でも、とにかくまず水分をとってアルコールを体の外に追いだしてあげるのが基本。その上での話です。

コーヒー、お茶、チョコレートに含まれるカフェインはアルコールの分解を助け、中枢神経を刺激して興奮させてぼーっとした状態から抜け出る手伝いをします。

また、昔から言われることですが、に含まれているカタラーゼという酵素は、アルコールの分解を進める効果があります。また、柿に含まれるタンニンやペクチンもアルコールの吸収を抑える作用があるようです。

飲んだ次の日の朝にシャワーをあびるのも血行、新陳代謝を良くして、体の中でのアルコールなどの分解を活発にします。同じ理屈でぬるめのお風呂に入るのも効果がありますが、飲酒直後は避けましょう。

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アルコールはいわばある意味「質の悪い麻酔剤」です。

ゆっくり楽しく飲むようにしましょうね。

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