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がん予防の基本は「毎日の睡眠」にあり

All About のロゴ All About 2017/07/21

睡眠は、健康維持、体調管理だけなく、がんの予防においても重要な意味を持つのです © AllAboutMedical 提供 睡眠は、健康維持、体調管理だけなく、がんの予防においても重要な意味を持つのです

よい睡眠は健康のもと

ちょっと疲れたなぁと思った時や、風邪気味の時など、「今日は早く寝よう」と心に決めて帰宅することはありませんか? 私たちは、本能的に、睡眠が健康維持、体調管理のために良いことを知っているのだと思います。

では、がんの予防にとって、睡眠はどのような意味を持つのでしょうか? 知っているようで意外と知らない、睡眠とがんの関係についてお話しします。

交感神経と副交感神経

自律神経という言葉は、みなさんご存じだと思います。自律神経には交感神経と副交感神経という2つのタイプがあります。

交感神経は、いわば、緊張の神経。昔は戦いの時に活性化された神経ですが、今で言うと、仕事や試験に臨むときに活発になる神経です。もう1つは、副交感神経。これは、リラックスがキーワードの神経で、腸管の運動を促進させる働きもあります。

自律神経とは、読んで字のごとく、自ら律する神経ですから、私たちが特に意識しなくても、勝手に、交感神経と副交感神経のスイッチを入れ替えていきます。

よく、一仕事終えてふと気がつくと、お腹が「ぐるる」と鳴って急に空腹を感じることがありますが、これは、まさに、交感神経から副交感神経に入れ替わったことによるものです。通常は、この交感神経と副交感神経のスイッチが1日の中で適宜入れ替わっていくことで体のコンディションは整えられていきます。

そして、睡眠は、このスイッチに大きな役割を果たしています。

睡眠不足と自己免疫力

睡眠とは、言ってみれば、リラックスの極致です。すなわち、交感神経から副交感神経へとスイッチを入れ替えることで、ゆっくりと休むことができます。

副交感神経が働いているときには、NK細胞やヘルパーT細胞といった、免疫に関わる細胞が活性化すると考えられています。これらの細胞は、がんのもととなる「ミスコピーの細胞」を見つけ出し消去していく働きを持ちます。

また、睡眠の質と量とが十分ではないと、1日のリズムの中で、交感神経の過緊張状態が続くことになります。交感神経の過緊張は、老化や遺伝子損傷の原因となる活性酸素の発生を招きやすいと考えられています。すなわち、細胞のミスコピーを誘発しやすいということができます。

がん予防の観点から考える睡眠

すなわち、がん予防の観点からは、良い睡眠というのは、交感神経と副交感神経のスイッチを適宜入れ替えていくことで、自己免疫力の維持と、活性酸素発生の抑制というメカニズムによって、広い意味でのがん予防につながると考えることができます。適正な睡眠時間は、個人差があると考えられていますが、やはり、6~7時間程度を念頭におきながら、起床後の熟睡感も目安にされるとよいと思います。

また、その一方で、人間にはサーカディアンリズム(概日リズム)と呼ばれる生まれつき持っているリズムがあります。簡単に言うと、夜明けとともに交感神経を活性化させて活動し、日没とともに副交感神経へスイッチを入れて休息するというリズムです。

24時間化が進む私たちの社会では、どうしても、昼夜逆転がおこりやすい環境になってきています。しかし、人間も自然の一部であるということも考えて、やはり日付が変わる前には床につき、朝気持ちよく目覚めるというリズムを確保しておくことは、大切なことだと思います。

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