古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

さわってナンボのOSだ──まとめて覚える! Windows 8のタッチ操作

2014/09/19

「Windows 8スタイル」と「デスクトップ」で異なるタッチ操作 

Windows 8には、大きく分けて2種類の動作モードがある。1つが従来のWindowsで長らく標準的なユーザーインタフェース(UI)として利用してきた「デスクトップ」で、もう1つがWindows 8で新たに導入する「Windows 8スタイル」と呼ぶUIだ(後者は以前まで「Metroスタイル」という名称だったが、現在では「Windows 8スタイル」の名称で統一されている"よう"なので、この本連載でも合わせることにする)。

 Windows 8スタイルのUIは、スレートタイプのタブレットPCでタッチ操作を想定した作りだ。Windows 8スタイルに対応したアプリも、全体にアイコンやフォントが大きく、画面表示も全画面モードのみでコンテンツ閲覧を重視している。一方、ドキュメントの入力といった細かい作業は、依然としてデスクトップが適している。Windows 8のUIを意識した次世代のMicrosoft Officeもデスクトップ上で動作する。さらに、ファイルのコピーやOSの設定などを行う場合も、強制的にデスクトップモードへ移動する。デスクトップモードもWindows 8スタイルモードも互いに補完関係にある。ユーザーは、適時使い分けていくことが必要だ。

 とはいえ、「Windows 8スタイル」と「デスクトップ」でモードが明確に分かれているわけではない。操作の過程で両者を何度も切り替えながら作業することになる。Windows 8を起動した直後は「Windows 8スタイル」のスタート画面を表示する。起動から直接「デスクトップ」に進むことはできない。

 一方で、このスタート画面から従来のWindows向け(デスクトップ対応)アプリケーションを起動できるほか、デスクトップ対応アプリケーションと関連付けたファイルを保存するUSBメモリをPCに接続すると、「デスクトップ」画面に移動して関連付けたアプリケーションが動作したり、エクスプローラが起動してファイル一覧を表示したりする。

 しかし、ほかのアプリケーションを起動したり、アプリを切り替える場合には「Windows 8スタイル」の画面に戻ることになる。やや複雑だが、デスクトップモードとWindows 8スタイルにおける挙動の違いとモードの移行に慣れることがWindows 8を"攻略"する第一歩だ。

発売最終バージョンのRTM版における、Windows 8スタイルのスタート画面

Windows 8のデスクトップ画面。スタートボタンはなく、アプリケーションを切り替えるには、一度Windows 8スタイルのスタート画面に戻る必要がある

Windows 8のタッチ操作に慣れる 

PCメーカー各社の製品企画担当者は、その多くが「今後ほぼすべてのPCがタッチパネルを搭載して、Windowsでもタッチ操作が当たり前でごく自然なUIとなる」と考えている。Microsoftは「Windows 8ではタッチ操作だけでなく、同じ画面でマウスやキーボードも利用できる」と訴求するが、マウスやキーボードを中心とした操作は、アプリケーション開発者や一部のプロフェッショナルなど、ごく限られたユーザーが使うUIとなり、コンテンツを消費する大多数のユーザーは、タッチ操作が中心になっていくと考えている。Windows 7以前のOSを導入したPCはその限りではないが、これから登場するWindows 8対応のPCは、デスクトップPCであれノートPCであれ、その多くがタッチパネル搭載が一般的になるだろう。

 Windows 8で使うタッチ操作は、基本的に、現在すでにタッチ操作が主体のiPhoneやiPad、そしてAndroidといった、スマートフォンやタブレットデバイスに近い。アイコンやリンクを"タッチ"することで"選択"操作を行い、画面をタッチしたまま指を上下左右に動かすことで、画面のスクロールや切り替えができる。2本の指を開いたり閉じたりすることで画面の拡大と縮小を行え、"ドラッグ"操作を行うことでアイコンの入れ替えもできる。このあたりの操作を覚えるのはそれほど難しくない。

 だが、Windows 8は"特有"のタッチジェスチャーが存在するので、この操作に慣れることが重要になる。

Windows 8特有で主要なタッチ操作を確認する

Windows 8では、画面端から中央部に向かって指をなぞることで、システム動作を切り替えるジェスチャー入力を採用している。画面左端から中央部に指をなぞると、直前まで実行していたアプリ(またはメニュー)の画面が左端からサムネイル形式で出現し、それを中央部までそのまま持ってくることで直前のアプリに切り替えられる。画面右端から中央部へ向かって指をなぞると、こんどは「チャーム」(Charm)と呼ぶメニューと「日付/時間」が出現する。さらに、画面上端、または、下端から中央部に指をなぞると、使っているアプリで利用するメニュー画面を表示する(アプリによっては表示しない場合もある)。この画面端(エッジ)から中央部に指をなぞる操作は、Windows 8で固有もので、どのアプリを起動していても機能する。

Windows 8特有のタッチジェスチャーを示してみた

いつでも便利な「チャーム」 

「チャーム」とは、Windows 8全般を通して有効な"共通メニュー"として利用できる。「検索」「共有」「スタート」「デバイス」「設定」の5つの項目があり、どのアプリやメニューが起動中でも呼び出せる。ただし、個々の動作は呼び出したときに起動しているアプリによって異なる。「検索」は、スタート画面で「アプリ一覧の検索」「システムを横断したファイル検索」が中心なのに対し、地図アプリでは「場所の検索」であったり、Internet Explorerでは「インターネットでのキーワード検索」であったりする。ほかも同様で、「共有」であれば共有対象となるコンテンツがアプリによって異なり、「設定」では開く設定メニューが異なってくる。なお、「スタート」については、ここのWindowsアイコンを"タッチ"すれば必ず「スタート画面」に戻る。

スタート画面でチャーム(Charm)メニューを表示した。画面左側に時間/日付とともにネットワークの接続状況と電源の供給状況を示している

これははおなじみ「セマンティックズーム」 

ここまでは、Windows 8のタッチUIを発表した時点ですでに決まっていた基本操作だ。ただ、何度かのβ版リリースを経て開発のブラッシュアップが進むにつれて、新たな操作を追加している。

 代表的なのが「セマンティックズーム」で、スタート画面で2本指を"つまむ"ように操作すると、スタート画面全体を縮小表示したような状態になる。アプリを多数インストールすると、スタート画面には数十個から百数十個のアイコンが並ぶようになる。こうなると、画面をスクロールしながら目的のアイコンを探すのが面倒だ。そこで、セマンティックズームで全体を表示しつつ、目的の項目を"タップ"して直接移動することで、素早い操作が可能になる。

 この「セマンティックズーム」操作は、アプリ内でも有効だ。表示しているメニューが階層構造になっている場合、セマンティックズームのジェスチャーで「親階層のメニュー」に移動できる。ただし、アプリ内セマンティックズームは個々の実装によるので、Microsoftが示すソフトウェアの開発ガイドラインから外れたアプリでは使えない場合もある。

スタート画面で「セマンティックズーム」操作を行うと、画面全体を表示する。この事例では評価用機材ゆえにアイコンの数が少ないが、使う期間が長くなって多くのアプリをインストールするとアイコンは膨大な数になる。目的のアイコンがある周辺を"タッチ"することですぐに移動できる。セマンティックズームはアプリ内でも有効だ

スタート画面で「セマンティックズーム」操作を行うと、画面全体を表示する。この事例では評価用機材ゆえにアイコンの数が少ないが、使う期間が長くなって多くのアプリをインストールするとアイコンは膨大な数になる。目的のアイコンがある周辺を“タッチ”することですぐに移動できる。セマンティックズームはアプリ内でも有効だ

ちょっとコツが必要「アプリ一覧表示」 

画面左端から中央部に向かって指をなぞる操作で、直前に実行していたアプリのサムネイルを表示する。そのまま指を動かしてサムネイルを中央部へと持っていくとサムネイルのアプリに画面が切り替わるが、サムネイルを画面左端に押し戻す操作を行うと、画面左端に「過去に実行したアプリ一覧」を表示する。一覧で表示したサムネイルを"タッチ"することで、目的のアプリにワンアクションで切り替えられる。

 この操作では、画面左端からアプリのサムネイルが出現したのを確認したら、すぐにそのまま左端まで指を戻す。指の戻しが遅れると、一覧を表示する前にアプリが切り替わってしまったり、「スナップビュー」(Snap View)」と呼ぶ分割画面を表示してしまう。スナップビューが出現した場合、2つの画面を分割している"縦棒"を"タップ"したまま画面左右へと移動し、消したいアプリの実行ウィンドウを画面の外に"押し出す"とそのアプリは画面から消えてバックグラウンドに回る。

「アプリを1つ前に戻す」操作を行った後に、表示したサムネイルを素早く画面左端に戻すと、過去に使ったアプリの一覧を表示する

画面を2分割するスナップビュー(Snap View)と呼ぶモード。メインのアプリ実行画面と小さなスナップビューの間にある“縦棒”をタッチしたまま左右に動かすと、表示サイズを調整できる。1つのアプリが全画面状態になれば、表示が消えたアプリがバックグラウンドにまわったことになる

最初は気がつきにくい「アプリの終了」 

Windows 8特有のジェスチャーの中で、最近追加したのが「アプリの終了」だ。最初に公開したWindows 8のβ版には、一度実行したアプリをタッチ操作だけで簡単に終了する方法が存在しなかった。一度実行したアプリは、バックグランドに回るとメモリの一部を占有したまま休止状態になる設計だったからだ。だが、最新の製品版では不要なアプリはユーザーが適時終了して整理できるようになった。

 タッチ操作による終了方法も簡単だ。終了したいアプリを実行している状態で、指を画面上端から中央付近まで移動すると、いったんアプリがサムネイル状態となり、そのまま下端まで指を移動するとアプリが終了する。なお、このサムネイル状態で左右に指を移動すると、スナップビューの状態になって左右に分割した状態になる。使う機会は少ないかもしれないが、アプリを素早く終了/切り替えるためのテクニックとして覚えておくといいだろう。

 

image beaconimage beaconimage beacon