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どっちが正しい? 今更聞けない「SDメモリ」と「SDメモリー」の違い

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/09/01
どっちが正しい? “SDメモリカード/SDメモリーカード”論争に終止符を打つ: 何と呼べばいいのか…… © ITmedia NEWS 提供 何と呼べばいいのか……

 「SDメモリカードが正しい表記では」「いや、SDメモリーカードが規格の正式名称だ」──ある日、ITmedia編集部で“とある論争”が始まった。

 一体、何が問題なのか。問題の焦点は「メモリ」を「メモリー」と“音引き”するか否か。媒体として表記が揺れていてはマズいということで、しばしば問題になる「SDメモリカード」「SDメモリーカード」論争に終止符を打とうではないかということらしい。

●連載「明日から使えるITトリビア」

明日から使えるかもしれないITのトリビアを紹介する連載。最近ちまたで話題になっている身近なものを中心に取り上げていきます。

 結論に至るまで少々横道にそれるので、ここでは便宜上「SDカード」と呼びたい。SDカードは、1999年に東芝、松下電器産業(現パナソニック)、サンディスク(現 米ウエスタンデジタル)が共同発表したカード型記憶装置の規格。スマートフォンやデジタルカメラなどを利用する人なら、誰もが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。保存できるデータ容量の大きさによって種類が異なり、SD/SDHC/SDXCに分かれている。

 上記3社は、2000年1月に「メモリカードのストレージに関する規格の策定と普及のための業界団体」として、SDアソシエーションを設立。公式サイトでは、「業界指針となるメモリカード規格を策定する規格団体」「製品の製造、マーケティングまたは販売を行わず、SD規格を策定し、その採用、改良および使用を促進するための団体」と説明されている。

 ……今、メモリカードって言ってなかった?

 一部の読者は気付いたかもしれないが、SDアソシエーションの公式サイト内では音引きなしの「メモリカード」表記が使われている。しかし、規格の正式名称はSDメモリーカード。

 一体どちらが正しいのか。SDアソシエーションと、東芝、パナソニック、ウエスタンデジタルジャパンに聞いた。

●結局どちらが正しいのか?

 まず、SDカードを共同開発した3社で表記を統一するようなことはあるのか。各社の広報に聞いてみたが、回答は三者三様だった。

東芝メモリ広報 当社では、メモリ関係の製品については表記を「メモリ」で統一しているため、「SDメモリカード」としています。4月に発足したばかりの当社の名称も「東芝メモリ株式会社」となっています。

パナソニック広報 弊社では「SDメモリーカード」を使用しています。

ウエスタンデジタルジャパン広報 (傘下の)サンディスクに聞いたところ、「SDメモリカード」「SDメモリーカード」のどちらでも問題ないそうです。社内では「SDメモリーカード」を使っているそうで、多くのメディアもそちらを使っているとのことです。

 まとめると、以下のようになる。規格の正式名称である音引きの「メモリー」の方が多い。

・東芝→メモリ

・パナソニック→メモリー

・ウエスタンデジタル→どちらでも可(社内はメモリー)

 では、SDアソシエーションはどうか。

SDアソシエーション広報 日本語の場合は、基本的に「SDメモリカード」としておりますが、各社で音引きありなし表記が混在していると認識しています。

 SDアソシエーションの基本表記は全て英語で「SD Memory Card」と規定しているだけなので、日本語表記については特に厳しく規制していません。

 ということで、SDアソシエーションは「日本語表記については特に厳しく決めていない」としながらも、音引きなしの「SDメモリカード」という回答だった。

 これまで、英文サイトにある「SD Memory Card」を翻訳する過程で表記の揺れが生じてきたことが予想され、先述したように、SDアソシエーションやパナソニックは「日本語表記については特に決まりはない」というスタンスだ。

 東芝は、東芝メモリの売却先を米ウエスタンデジタルがつくる新連合に切り替える方向で最終調整に入ったと報じられたが、これによって「メモリ」表記を変更することもないだろう。

 多数決では決着がつかない結果となったが、規格の正式名称である「SDメモリーカード」にならうのが妥当だろうか。

 今回の件に限らず、外資系企業の製品やサービスを国内で展開するときは、“アルファベットの大文字小文字問題”も生じる。

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