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まずは親しんで 各地で取り組み

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2014/05/01 21:49 毎日新聞
Photo: イタリアンレストランでの憲法学習会のランチタイム。参加者たちはくつろいだ雰囲気の中で憲法の意義を話し合う=神奈川県座間市で2014年4月17日午後1時21分、椋田佳代撮影 © 毎日新聞 イタリアンレストランでの憲法学習会のランチタイム。参加者たちはくつろいだ雰囲気の中で憲法の意義を話し合う=神奈川県座間市で2014年4月17日午後1時21分、椋田佳代撮影

 まずは親しんでもらうところから−−。特定秘密保護法の成立や集団的自衛権を巡る論議で憲法への関心が高まるなか、「護憲VS改憲」という従来の対立軸とは異なるソフトなアプローチで、市民に憲法に触れてもらおうという取り組みが各地に広がっている。【椋田佳代、鈴木理之】

 「国民は憲法を守らないといけません。これは、○か×か」

 神奈川県座間市のイタリアンレストランで先月、横浜弁護士会の太田啓子弁護士(37)が問いかけた。相手は20〜40代の女性約50人。子連れもいる。みな首をかしげ、○と×に分かれて挙手した。正解は「×」。「憲法は国家が守らなければならないルール。国民からの注文なのです」

 「明日の自由を守る若手弁護士の会」(東京都)の協力で開かれた憲法学習会の一コマだ。会は自民党の改憲案に批判的な若手弁護士たちが昨年1月に結成し、メンバーは現在300人以上。カフェやレストランの経営者、常連客に「護憲を掲げる必要はないので、憲法や時事問題を学びたい人たちを集めて」と呼びかけ、講師を派遣する。乳児を抱いて参加した横浜市戸塚区の主婦、広越由美子さん(33)は「憲法は今まで近寄りがたいと思っていました」。

 若手経営者らでつくる日本青年会議所(JC)は独自の改憲案を掲げ、憲法をテーマにタウンミーティングなどを開くよう各地の組織に指示する。だが、個々のイベントで「改憲」を前面に出さない傾向が強まっている。

 「防犯カメラの映像って、誰が何のために使ってるか分からんことない?」。高松市内の公園で先月27日、ハンディーカメラの前でJC香川ブロック協議会のメンバーたちがせりふを口にする。今月11日開くタウンミーティングで、自主制作ドラマを上映する。防犯カメラを巡り「生命や財産の保護」と「プライバシー保護」がぶつかる問題がテーマだ。

 企画した真鍋有紀子さん(38)は「憲法に興味ゼロという若者に受け入れてもらえる内容は何かと考えた」と狙いを話す。同協議会では、2011年に改憲を巡る有識者の討論会を開き、一般参加者がわずか2人だったという苦い経験がある。今年は上映のほか、憲法を題材に4コマ漫画を公募。集まった約30作品をフェイスブック上で人気投票し、11日に結果を発表する。

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