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アナログながらカレンダーにも計算機にもなる「万年カレンダー腕時計」を衝動買い!

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/05/17
アナログながらカレンダーにも計算機にもなる「万年カレンダー腕時計」を衝動買い! © KADOKAWA CORPORATION 提供 アナログながらカレンダーにも計算機にもなる「万年カレンダー腕時計」を衝動買い!

文字盤の上が満開な感じの「万年カレンダー腕時計」。コンプリケーションウォッチの“永久カレンダー”とは異なり、少しチープだけど、リーズナブルな手段で2031年までの任意の月の1ヵ月カレンダーを表示できる 文字盤の上が満開な感じの「万年カレンダー腕時計」。コンプリケーションウォッチの“永久カレンダー”とは異なり、少しチープだけど、リーズナブルな手段で2031年までの任意の月の1ヵ月カレンダーを表示できる  スマホ時代に腕時計なんて……と自分でも思う今日この頃だ。すべてを電子回路とネットワークだけで完璧にやってしまうスマートフォンのパワーは、歴史ある腕時計が何百年かの間に徐々に実現してきたことのほぼすべてをいとも簡単に実現してしまっている。  そして昨今は、腕に装着する“リモートワイヤレスディスプレー”のようなスマートウォッチなるモノも登場し、従来の腕時計のユニークな守備範囲はほぼ何もなくなってしまったような感じさえする。  ほんのもう少しウェアラブルテクノロジーが進化すれば、カメラも腕時計も地球上から姿を消すかも知れないが、まだしばらくの間はどちらも楽しめそうだ。  クォーツ腕時計が登場した時には手巻きやオートマチック腕時計の未来が危ぶまれたが、実際には手巻きやオートマチック腕時計は今も現存する。  スマートウォッチが登場した時にも、従来の腕時計の将来を危ぶむ声も一部にはあったが、実際には何の影響も与えていないどころか、スマートウォッチの存在意義に疑問を抱く人も多い。  しばらくはスマートウォッチは、現在の腕時計を置き換えるようなドラスティックで斬新なモノではなく、簡単に情報共有ができるスマートフォンの外部情報機器として、従来の腕時計のポジションに寄り添う新しく便利な道具としての存在が自然だろう。  スマートウォッチのように、スマートフォンやその背後にあるネットを有効に活用、共有すべく時代のすう勢として登場してきたテクノロジー腕時計とは別に、従来からあるゼンマイ系腕時計の中でも常に進化や工夫が行なわれているのが腕時計の楽しいところだ。  今回紹介する「オリエント万年カレンダー腕時計」(SEU07005BX。以下、万年カレンダー腕時計)はそんな伝統的なオートマチック腕時計が、思い切り背伸びしてアナログのマンスリーカレンダー機能を搭載した興味深いモデルだ。 カレンダーを内蔵した「万年カレンダー腕時計」 万年カレンダー腕時計はMADE IN JAPANを強調した海外販売モデルだ 万年カレンダー腕時計はMADE IN JAPANを強調した海外販売モデルだ  万年カレンダー腕時計はオリエントの得意とするメカであるが、一部の国内販売モデルを除いて、基本的には海外市場向けの製品だ。  筆者は、この万年カレンダー腕時計をアマゾンのタイムセールで9800円で購入した。翌日届いた万年カレンダー腕時計はかなり複雑な文字盤を持つ、ブラックカラーの腕時計だった。 海外向け販売商品だが、保証書や取説、補足資料などは日本語で記述されている キャリバー「EU07」は輸出用モデルだからか、国内のオリエントのウェブサイトを探してもPDFマニュアルは見つからなかった 海外向け販売商品だが、保証書や取説、補足資料などは日本語で記述されている キャリバー「EU07」は輸出用モデルだからか、国内のオリエントのウェブサイトを探してもPDFマニュアルは見つからなかった キャリバー別に超細かな文字で設定や操作方法が記述してあるが、残念ながらEU07キャリバーに関する記述は割愛されている キャリバー別に超細かな文字で設定や操作方法が記述してあるが、残念ながらEU07キャリバーに関する記述は割愛されている  海外向けとはいえ、日本語の保証書と取説が付属。取説は汎用のキャリバー(ムーブメントの形式番号)別に、大きな紙に極めて小さな文字で紙面いっぱいに記述されている。  残念ながら取説には今回の万年カレンダー腕時計のキャリバーである「EU07」に関しての記述はない。とは言っても、操作自体はそれほど複雑なものでもないので問題ないだろう。 一般的な腕時計の直径は38mm前後だが、万年カレンダー腕時計は約44mmと大きい 一般的な腕時計の直径は38mm前後だが、万年カレンダー腕時計は約44mmと大きい  万年カレンダー腕時計モデルは一般的なサイズの腕時計(直径38mm前後)と比較すると確実に一周りは大きなサイズだ。  実測した所、直径は約44mmあった。3時位置のリュウズの上下に2つの操作ボタンが配置されている。  2時位置のクリックボタンは万年カレンダーの設定ボタン。4時位置のサブリューズは、万年カレンダー腕時計に付属する回転計算尺の操作リューズだ。  万年カレンダー腕時計はゼンマイで駆動されるが、ゼンマイを巻く仕組みはオートマチックのみとなる。  常時、身に着けていれば問題ないが、デスクなどに1日以上置きっぱなしにしたりすると停止してしまう。指先でリュウズを回すことはできないので、ゼンマイを巻くには腕につけて振るしかない。リュウズ単体でカレンダー送りや時刻調整は可能だが、秒針は停止しない。 ブレスレットは板バネ方式調整には工具が必要 ロック機構付きのステンレスブレスレットは決して高級品とは言えないが機能的だ ロック機構付きのステンレスブレスレットは決して高級品とは言えないが機能的だ  万年カレンダーと回転計算尺の説明は後述するとして、万年カレンダー腕時計が筆者宅に届いて一番大変な作業だったのはステンレスブレスレットのサイズ調整だった。 板バネ方式のステンレスブレスレットはコマに刻まれた矢印の方向に板バネを押し出して、不要なコマを抜いてサイズ調整する。腕時計工具がないと少し難しい 板バネ方式のステンレスブレスレットはコマに刻まれた矢印の方向に板バネを押し出して、不要なコマを抜いてサイズ調整する。腕時計工具がないと少し難しい  万年カレンダー腕時計は一般的なピンタイプではなく、最近ではそれほど多くはない板バネタイプだったのだ。  長さ調整には、ブレスレットの内側にいくつかある矢印(↓)の方向に板バネを押し出し、不必要な何個かのコマを取り外して長さを調整する。 L字型の板バネの角にある小さな丸い出っ張りをピン抜き棒を使って穴から抜く。棒をハンマーで叩いて矢印方向に押し出す L字型の板バネの角にある小さな丸い出っ張りをピン抜き棒を使って穴から抜く。棒をハンマーで叩いて矢印方向に押し出す  ピン抜き棒やシリコン系のハンマーなどの腕時計工具があればそれほど面倒ではないが、工具がない場合は、有料でも近所の腕時計ショップに行ったほうが間違いないだろう。 結局、筆者はコマを3個外してサイズ調整を終えた 結局、筆者はコマを3個外してサイズ調整を終えた  腕時計を複数個所有しており、ベルト交換や調整などが億劫でない人なら、この際、安価な工具一式を買い揃えてもいいかもしれない。結果的に筆者の場合は3個のコマを抜くことでほぼベルト調整は終了した。  万年カレンダー腕時計のステンレスブレスレットのバックルには3個の長さ微調整穴が用意されているので、コマを抜いた後でも、そこそこ細かな調整も可能だ。  ブレスレットのバックルには、バックルの開放防止のためのしっかりしたロック機構がさらに備わっているので、アウトドアで腕時計を装着している腕を衣服で引っ掛けたり、どこかにぶつけても、その衝撃でバックルが勝手にアンロックすることはまずないだろう。 ボタンを押してカレンダー盤を回転見たい月のカレンダーが見られる  さて、ブレスレット調整で時間をとってしまったが、ここからは万年カレンダー腕時計の本来の素晴らしい点についてご説明しよう。  まず、「万年カレンダー」という表現だが、本当のところはこの表現は正確ではない。あえて言うなら「マルチイヤーカレンダー」という表現が正しいだろう。  今回筆者が手に入れた万年カレンダー腕時計も、実際に月次のカレンダーを表示できるのは2010~2031年までの20年間だ。  もし、それ以降のカレンダーが必要になれば、オリエント時計ではそれ以降のカレンダーを保守パーツとして販売してくれるらしい。  今日が何日で何曜日であるかは、一般的なカレンダー対応腕時計なら表示できるのが当たり前だ。 万能なようで意外とできないことが多いスマートウォッチ。翌月のカレンダーを見るだけでも何らかの操作が必要だ 万能なようで意外とできないことが多いスマートウォッチ。翌月のカレンダーを見るだけでも何らかの操作が必要だ  しかし、今月のカレンダーの全貌や来月の第三水曜日は何日だったっけ? とか言うことになれば、リーディングエッジプロダクトであるスマートウォッチでも、何回か画面をタップするか話しかけないと簡単には教えてくれない。 昔の人が考えたウォッチバンドカレンダーは、腕時計の補完道具として秀逸だ。万年カレンダー腕時計は、毎月、ウォッチバンドカレンダーを付け替えなくても、毎月、2031年までの任意の月のカレンダーを見られる 昔の人が考えたウォッチバンドカレンダーは、腕時計の補完道具として秀逸だ。万年カレンダー腕時計は、毎月、ウォッチバンドカレンダーを付け替えなくても、毎月、2031年までの任意の月のカレンダーを見られる  昔の人は本当にすごいもので、カレンダー機能のない腕時計でも、腕時計のベルトやブレスレットに巻きつけるアルミ製の「ウォッチバンドカレンダー」なるものを発明している。  万年カレンダー腕時計は、このウォッチバンドカレンダーを巻き付けなくても2031年までの任意の月のカレンダーを見ることのできるスグレモノだ。  前述したように任意のカレンダー月を見るためには2時位置のクリックボタンをプッシュする。1回押すごとに、針の中心軸を支点にして周囲にある白い円盤が左回りに1コマずつ回転する。 2017年5月のカレンダーは、西暦の下二桁の17をMAYの場所に合わせるだけ 2017年5月のカレンダーは、西暦の下二桁の17をMAYの場所に合わせるだけ カレンダー盤はこうなる カレンダー盤はこうなる  たとえば、今月(2017年5月)のカレンダーを見るには、西暦の下二桁である「17」を5月である「MAY」の真下に来るまでプッシュしてカレンダー円盤を回転させる。それだけで2017年5月のカレンダーが文字盤の下半分に扇形に表示される。  曜日の列が可変で移動するために、一般的なカレンダーのように左端が日曜日や月曜日固定となっていないので、当初は違和感を覚えるかもしれないが、2週間ほど使っているうちに筆者は慣れてしまった。 翌月の2017年6月のカレンダーは、西暦の下二桁の17をJUNの場所に合わせるだけ。背景が白い1月と2月は閏年の年だけに使う 翌月の2017年6月のカレンダーは、西暦の下二桁の17をJUNの場所に合わせるだけ。背景が白い1月と2月は閏年の年だけに使う カレンダー盤はこうなる カレンダー盤はこうなる  そして来月である2017年6月のカレンダーを見たければ、先ほどと同様、西暦の下二桁である「17」を「JUN」(6月)のところに移動させれば見ることができる。日曜日が週の真ん中に位置してしまったが、日付と曜日の関係は問題ないはずだ。  1月から12月までの月表示の中には、白地が背景の「JAN」と「FEB」が余分にあるが、この2ヵ月は閏年(うるうとし)の1月と2月にだけ使用する調整用のポジションだ。  まだ未確定のようだがオリンピックの年と重なる2020年が、今後、最初にこのポジションを使う年になるかもしれない。 オリエント時計のウェブサイトから設定方法を書いたPDFをダウンロードできる オリエント時計のウェブサイトから設定方法を書いたPDFをダウンロードできる  説明がないとカレンダーの設定は難解だが、付属の取説に挟まれている設定方法のメモやオリエント時計のウェブサイトからダウンロードできるPDFを見れば極めて簡単だ。 計算機としても使える「円盤計算尺」機能  そして万年カレンダー腕時計にはもう1つ、円盤計算尺の機能が搭載されている。  筆者は“超”が付くほどの文化系人間なので、計算尺に関しては長い定規状のモノもほとんど触れたことがない。それゆえ、それが丸くなった回転計算尺と言われても当然ながらまったくピンと来ない。 回転計算尺の使用方法もオリエント時計のウェブサイトからダウンロード可能だ 回転計算尺の使用方法もオリエント時計のウェブサイトからダウンロード可能だ  万年カレンダー腕時計のパッケージには一切、回転計算尺関係の解説はなかったが、オリエント時計のウェブサイトには補足説明として「回転計算尺のご使用方法」という1ページだけのPDFファイルがあった。  4時位置にあるリュウズのような回転ボタンを回転させると、10~90の文字が表示された最外周の可動スケールが回転する。そして、その内側にある固定スケールとの関係性において乗算などができる。  たとえば「18×20」の乗算は、4時位置のリュウズを回転させ、可動スケール上の「18」を固定スケール上の単位指標である「10」に合わせる。その時、固定スケール上の「20」の位置にくる可動スケールの数字を10倍したものが解であるらしい。  今回の場合は、固定スケール20位置の可動スケールは「36」なので、その10倍である360が答のようである。筆者には狐につままれたようなイメージしかないが、この回転計算尺が楽しめる賢者なら、万年カレンダー腕時計はますます“買い!”に違いない。  すべてをカレンダー回転盤でこなすアナログ最右翼の万年カレンダー腕時計は、ちょっとクラシカルなアイテムと相性がよさそうだ。 万年カレンダー腕時計は、どちらかといえばステンレスブレスレットよりも、この手帖のような濃いブラウンの本革のベルトで使いたい 万年カレンダー腕時計は、どちらかといえばステンレスブレスレットよりも、この手帖のような濃いブラウンの本革のベルトで使いたい  できればイカつくて調整に手間取るステンレスブレスレットではなく、温かみのある濃いブラウンのシンプルな革ベルトに交換して長く使っていきたいと考えている。 今回の衝動買い アイテム:「オリエント万年カレンダー腕時計」(SEU07005BX) 価格:アマゾンにて9800円で購入 T教授  日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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