古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

アングル:自動車各社、自動運転でドライバーへの注意喚起方法を模索

Reuters のロゴ Reuters 2017/06/26

[ワシントン 23日 ロイター] - 自動車メーカー各社が運転支援システム使用時に運転手に注意を促す方法を模索している。

昨年5月に米電気自動車(EV)大手テスラ・モーターズ(TSLA.O)の「モデルS」が運転支援ソフト「オートパイロット」を使用中に事故を起こし、ドライバーが死亡した問題で、米運輸安全委員会(NTSB)はこのほど、ドライバーは自動警報が繰り返えされたにもかかわらず、ほんの一部しかハンドル操作をしていなかったと発表した。

ただこのテスラの事故は、完全なる自動運転技術の確立によって優位性を得たい自動車メーカーにとって厄介な問題となった。あらゆる状況で安全に自動走行できる機能を持たない限り、自動運転中でも、運転手は気が抜けず、運転する心構えで居続けなければならない。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)は、当初は昨年末に予定していた運転支援技術「スーパークルーズ」の導入を、準備が不十分として遅らせている。今のところ今秋の導入を予定している。

「スーパークルーズ」のチーフ・エンジニア、バリー・ウォーカップ氏は、運転手を監視するための注意機能を追加したと述べた。これは小型カメラと赤外線を使って運転手の頭の位置を把握、どこを見ているかを確認するシステムだ。

同機能では、運転手の注意が逸れていると検知した場合、視点を道路に戻すよう促す。その後、運転手の反応がなければ、ハンドル上での点灯、警告メッセージ、シートに内蔵された警告機能、警報音などがエスカレート。それでも運転手が反応しなければ、自動車は停止するという。

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)傘下の高級車部門アウディは、ハンドルの操作と制動に関するシステムを導入。このシステムでは運転手に対し15秒ごとにハンドルを握ることを義務付けているという。警報音を鳴らした上で運転手の反応がなければ自動車を停止させるシステムだ。

アングル:自動車各社、自動運転でドライバーへの注意喚起方法を模索 © REUTERS アングル:自動車各社、自動運転でドライバーへの注意喚起方法を模索

自動運転車を規制している米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、自動車メーカーによる運転支援システムの導入前に同システムの事前承認や試験などを行っていない。NHTSAは代わりに情や事故に対応するなか、不具合の可能性が運転手の安全性にかかわるかどうかを調査している。2016年5月のテスラの事故により、自動運転車の規制に対する懸念が広がった。

NTSBのキース・ハロウェイ報道官は、テスラ事故の調査で可能性のある原因を公表し、NHTSAに対し提言する意向だが、事故に関する公聴会を開く予定はないと述べた。

一方、米アルファベット(GOOG.O)で自動運転技術の開発を手掛けるウェイモは、自動運転中に運転手に注意を促すことが間違っていると主張。ウェイモは運転支援ではなく、運転手が何も操作をしない完全な自動運転車の製造に向け注力する意向だ。

ウェイモのクラフチック最高経営責任者(CEO)は今年、「われわれは優れた自動車を作ることを求めていない。われわれの目標は優れたドライバーを作り上げることだ」と述べている。

(David Shepardson記者)

Reutersの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon