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エリートほど同い年を好む? マクロン氏の例と比べる仏カップル事情

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2017/05/16 加藤亨延
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マクロン大統領と妻ブリジットさんの24歳(誕生日の関係で25歳にも)という年の差婚が話題だ。

2人の出会いは、マクロン氏が仏北部アミアンの私立高校生だったとき。マクロン氏は、同校の国語教師で演劇部顧問をしていた、既婚のブリジットさんと出会った。2人の交際にマクロン氏の両親は反対し、マクロン氏はパリに転校するが、その後もマクロン氏とブリジットさんは思いを貫き、マクロン氏が29歳のときに2人は結婚した。

マクロン氏が仏大統領選を戦った前後、2人の年齢差が24歳あったこともあり、馴れ初めなどが各メディアで大きく取り上げられた。実際に、女性が年上で年齢が離れたカップルというのは、フランスでは多いのだろうか?

フランスでも姉さん女房は少数派

仏国立統計経済研究所(INSEE)が発表した2012年の統計によれば、フランスにおいて、女性が年上のカップルは全体の14%を占めるという。一方で男性が年上のカップルは56%、同い年は30%だった。つまりフランスでも、マクロン氏のケースは少数派だ。

男女カップルの年齢差の平均は、男性が上の2.5歳。さらに男性が16歳以上年下のカップルだけだと全体の0.3%しかいない。一方で男性が16歳以上年上のカップルは全体の1.9%だった。つまりマクロン氏のパターンよりは、トランプ大統領のパターン(妻であるメラニアさんとは24歳差)の方が、フランスでもカップルの比率としては高い。

ただし年上の女性を選ぶ男性の割合は年々伸びている。1960年代には10%だった比率が、1990年代には15%、2000年代には16%まで上がった。

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学歴・職務内容によって変わるパートナーの年齢

どのような年齢のパートナーを選ぶかについては、学歴によっても傾向は変わる。INSEEが30〜59歳を対象にまとめた同統計によれば、より高い学位を持つ男性は、年下の女性より同い年のパートナーを選ぶことが多かった。

学位を持たない男性の場合、62%が年下の女性をパートナーとしていたが、中等教育修了資格および大学入学資格相当の学位を持つ男性になると、それは55%前後に下がる。そして高等教育学位を持つ人の場合では、男性が年上の比率は49.6%まで低くなった。女性はつまりその逆で、学歴が高ければ高いほど、年上の男性よりは同い年の男性を選ぶ傾向にある。

学歴と比例して、同い年をパートナーに選ぶ人は増えるものの、学歴が上がっても年下男性と年上女性の組み合わせが増えるわけではない。このカップルはどの学歴カテゴリーでも14〜15%だった。

加えて職務内容によっても、年齢差の比率は変わる。カードル(上位ホワイトカラー)同士のカップルの場合、40%が同い年の相手を選んでいるという結果になった。この比率は、カードルではない一般被雇用者、農業従事者、職人、商店主などの割合より、10%ほど高い。

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マクロン氏のケースはよくある話なのか

これらINSEEの統計をまとめると、年々フランスでは年上男性と年下女性のカップルは減っており、年下男性・年上女性のカップルは増えている。また学歴が高く職務上の立場が重い立場に就いている人は、そうではない人と比べて、同い年のパートナーを選ぶ傾向が強い。

マクロン氏の場合、高学歴で職務上の立場も重いが、同い年ではなく年上女性のブリジットさんと結婚した。つまりマクロン氏とブリジットさんのような選択は、増えている傾向ではあるが、カテゴリー分けしたときの選択としてはフランスの主流とはいえず、まだまだレアなカップルといえる。

(加藤亨延)

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