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カレーまんはいつ衰退したのか?中華まんメーカーに聞いてみた

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2017/03/04 田幸和歌子

暦の上では春とはいえ、まだ寒い日が続く。

春の訪れが待ち遠しい一方で、去りゆく冬に悔いを残さないよう、存分に食べておきたいものの一つが、中華まんだ。

ところで、昔は中華まんというと、まず肉まん、あんまん、3番手にはカレーまんが位置していた気がする。

しかし、ピザまんが登場するとともに「4大中華まん」になった印象があり、近年は素材にこだわった高級中華まんも人気だ。気づくといつの間にかカレーまんはあまり見かけない存在になっている。

近所の各社コンビニ店舗やスーパーを巡ってみたが、ノーマルの「カレーまん」の扱いはほぼゼロに等しいものだった。

いったいいつから、カレーまんは衰退していったのか。井村屋に聞いた。

「確かに現在は、肉まん、あんまん、ピザまんのウェイトが高く、カレーマンは低いですね」(経営戦略本部)

井村屋では、チルドパックではカレーまんの扱いがあるが、冷凍パックにはない。また、コンビニなどのスチーマー商品としては、普通のカレーまんがあるものの、本格派の「ゴールド」シリーズには肉まん、あんまん、ピザまんに加えて牛すきまんもあるのに、カレーまんがないのである。

「売上などの詳細なデータは申し上げられませんが、カレーまんはピザまんが出てきてから、少しずつ売上が落ちてきたようです。昔から人気の肉まんと、今も根強い支持があるあんまんに、ピザまんが肉薄する状態になっています。カレーまんは、様々な本格派カレーが出ているという多様化の影響もあるかと思います」

確かに、HPを見ると、ファミリーマートでは「海老カレーまん」を2月21日からスタート。サークルKサンクスにも「海老カレーまん」「ビーフカレーまん」「チーズカレーまん」があり、セブンイレブンには「濃厚チーズカレーまん」、ローソンには「和風カレーまん」「欧風カレーまん」があるらしい。

しかし、これらは「多様化」の中の一部のため、身近な店舗で実際に必ずしもお目にかかれるわけではない。

そもそもメジャーじゃない!?

次に、同じ問いを山崎製パンにしてみたところ、広報担当者が大変興味深い資料を教えてくれた。

「カレーまんの売上などのデータは、何分古いので残っていないのですが、中華まん拡販に関する社内資料を見ると、実は1981年の時点で『肉まん、あんまん、ピザまん』となっています。そのときにすでに『カレーまん』は入っていません」

また、同じく1985年の山崎製パン社内資料では「高級肉まんも新登場!」とし、「今年のヤマザキの中華まんは、昨年の肉まんに続いて、あんまん、ピザまん、カレーまん、茶まんもグレードアップし」と記している。だが、この資料の一部にある、店頭ですぐ利用できる切り取りPOPの紙には、やはり大きな文字の「中華まん」と小さな文字の「肉まん あんまん ピザまん」だけ。カレーまんの文字はない。

「そもそもカレーまんを販促ツールでうたったものが見当たらないのです」

ちなみに、山崎製パンでピザまんが登場したのは、1978年だそう。そして、1981年の時点ではすでにピザまんが「肉まん、あんまん」に並んでPRされており、その時点で「肉まん、あんまん、カレーまん」時代は終了していたか、もしくは最初から「肉まん、あんまん、カレーまん=3大中華まん」の時代なんて存在していなかったのか。

いずれにしろ、思っていたよりも、カレーまんは最初からメジャーじゃなかった。

カレーパンはパンの中でも根強い人気商品だというのに。中華まんと同じく多様化しつつも、「元祖」「昔ながらの」カレーパンと、高級&本格路線カレーパンが共存しているというのに。

ちょっと不思議な気がします。

(田幸和歌子)

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