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サザンオールスターズ×8Kモーションライドが映す“東京”の過去と未来 VR体験レポート

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/07/23 株式会社ブループリント
© Real Sound 提供

 今年3月に『SXSW 2017』にも出展された「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」。サザンオールスターズの「東京VICTORY」に乗せて8K映像を体感できる、モーションライドだ。本稿ではこの世界初の8K:VRライドを、10月の一般公開に先駆けて体験した模様をレポートする。(関連:宇多田ヒカルとの“距離”の近さを体感ーーネットイベント『30代はほどほど。』の楽しみ方) NHK エンタープライズ、NHK メディアテクノロジー、レコチョク・ラボ、WONDER VISION TECHNO LABORATORYの4社が共同制作した「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」は、Sphere 5.2というドーム型のワイドスクリーンと座席で構成されている。VRと言えばヘッドマウントディスプレイを着けて体験するイメージが強いが、このモーションライドの場合は8K映像がワイドスクリーンに直接映し出され、ヘッドマウントディスプレイなしでVR体験できる。席に座ると座席がゆっくりと上昇し、上から風が吹くなど、遊園地のアトラクションに乗っているような気分に。そして“始まり”を予感させる「東京VICTORY」のイントロとともに映像がスタートする。 映像は前回の東京オリンピックが開催された、1964年の首都高速道路から始まる。すぐ横を車が走り抜けていくリアルな映像と音に驚いていると、レインボーブリッジ、新宿、渋谷、浅草、上野、スカイツリー、東京タワー……といつのまにか現代に移った“東京”の風景を空から見下ろしているような映像が続く。サザンオールスターズらしいポップで華やかなサウンドと桑田佳祐の力強い歌声が、次々と変化していくムービーとマッチし、さらに気分を高揚させてくれる。座席も映像や音と連動して動き、まるで空を飛んでいる気分になれる。待ち時間に後ろから見ていた時点でもかなり臨場感があったが、座席に座って体験するとより映像に没入できた。中でもスカイツリーや新宿の高層ビルに沿って上昇していくシーンはさながらジェットコースターのようで、思わず声を上げてしまいそうになるほど。最後は次の東京オリンピックが開催される2020年にタイムスリップし、打ち上げ花火と「VICTORY」の文字で終了した。 実際の“東京”の映像と空撮部分のCGが組み合わさったムービーでありながら、ごく自然なものに仕上がっていたのは驚きだった。上部に凸面鏡が設置されているため、ワイドスクリーンに映し出される映像はほとんど歪みがない。また<海の青さ>という歌詞では海を、<川の流れのように>という歌詞では川を映したり、<時が止まったままのあの日の My home town>という歌詞では渋谷のスクランブル交差点で全ての照明が消えたシーンになり、3.11の震災を思い起こさせるなど楽曲とリンクした映像が多かったのも印象的だった。NHKエンタープライズの田邊浩介エグゼクティブ・プロデューサーは、「『東京VICTORY』は2020年の東京オリンピック開催が決まったことをきっかけに桑田さんが書かれた曲ということで、“東京”をテーマに8K:VRライドを作るならこの曲がぴったりだと思いました。映像も歌詞からインスパイアされた部分が多いです」とコメント。歌詞のみならず、サウンドと合わせたように花火が打ち上がる場面もあり、曲と連動して楽しめるものとなっていた。 “東京”の名所をリアルに楽しめる「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」。『SXSW 2017』出展時に「空中ジェットコースターみたい」「このライド体験を米国でツアーしたらウケるわよ」といった好意的な海外の声が多かったのも納得できる(参考:https://dime.jp/genre/371939/3/)。すでに次の『SXSW』出展も視野に入れているとのことで、田邊氏が「8K:VRのひとつの方向として、モーションライドの進化系は引き続き取り組んでいく予定です。プロジェクターのポテンシャルが上がることで映像の表現力も向上しますし、また違う視点でもアプローチできればと思います」と語ってくれた通り、今後新たなアーティストや楽曲とタッグを組んだ、新しい8K:VRにも期待できそうだ。(村上夏菜)

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