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ジャニヲタ2万人参加『ジャニーズ楽曲大賞』上位曲を解説 あの曲が人気高い理由とは?

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/02/17 株式会社サイゾー

 2016年に発表されたジャニーズ事務所所属アーティストの楽曲を対象とした、WEB上のアワード企画「ジャニーズ楽曲大賞2016」(http://j-m-a.info/award2016/)の投票結果が1月23日に開示された。「ジャニーズ楽曲大賞」とは、一般の主催者が「ハロプロ楽曲大賞」へのオマージュとして2006年にスタートさせた企画。非公式ながらネットを活用するジャニヲタを中心に年々投票規模が拡大し、11回目の開催となる今年は史上最多の20431人が参加した。なお、このアワードは順位を決めることが目的ではなく、ジャニーズの楽曲を通して各々がその年を振り返ってみようという趣向の企画だと主催者は説明している。本稿でも投票結果をもとに、人気の高かった2016年のジャニーズ楽曲を掘り下げていこう。  アワードの目玉である「楽曲部門」の上位5曲について見ていくと、5位を獲得したのはHey! Say! JUMPの10月発表のシングル曲「Fantastic Time」。9人の速く複雑なフォーメーションダンスが見どころのエレクトリックなナンバーだ。2014年からかわいくてポップなシングルが続いていた彼らは、この曲でダンスグループとしての真価を見せる新たな方向に舵を切り、2カ月後に同じくクールな路線の「Give Me Love」をリリース。ファンにはこの方向転換が大いに受け入れられ、「Give Me Love」も楽曲部門7位にランクインした。曲中の言葉で表すならば、Hey! Say! JUMPが<革命前夜の決意を持って>放った曲、それが「Fantastic Time」なのかもしれない。  4位の関ジャニ∞「罪と夏」は、ORANGE RANGE「ロコローション」や湘南乃風「睡蓮花」といった往年の夏ソングにも通ずる、難しいことを考えずに楽しめる快活なアッパーチューン。早口混じりのキャッチーなメロディ、「フッフー!」という合いの手、マネしやすいサビの振付、タオル回しと、親しみやすい要素がふんだんに盛り込まれている。リスナーの間では<君の八月の全てくれないか?>という歌詞が今年一番のキラーフレーズだと話題に。  3位には、NEWS「恋を知らない君へ」がランクイン。加藤シゲアキが出演し、後輩・菊池風磨(Sexy Zone)の好演も光ったドラマ『時をかける少女』(日本テレビ系)のエンディングテーマとして発表され、「ひと夏の最高に切ないラブ・バラード」というキャッチコピーのもと、NEWSのシングルでは初の本格的なバラード作となった。作詞・作曲・編曲にはグループなじみの作家・ヒロイズムが名を連ねているので盤石の仕上がりだが、『時かけ』の世界観を際立たせる儚い詞と、バラードで冴え渡るメンバー4人の歌声に、ファン以外の人も耳を奪われた。  続いて多くの票を得た曲は、KinKi Kidsのシングル「薔薇と太陽」。デビュー20周年イヤーの幕開けを飾ったこの曲は、吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)が作詞・作曲を手がけるということでリリース前から大きな話題を呼んでいた。蓋を開けてみれば、編曲に船山基紀を配したラテン歌謡風の曲に乗せて、堂本剛がギターを弾き、堂本光一がダンサーと踊り、2人が信頼を寄せる堂島孝平も吉田建もバンドにいるという、過去最高にKinKi Kidsらしい斬新なステージングが実現した。大人になった「硝子の少年」は、確固たる意志を築き上げながらも、変わらず危うく繊細で孤高。そんなKinKi Kidsの“ftr”にしか成し得ない世界観をぜひ覗いてみては。  圧倒的なポイント数で1位となったのは、関ジャニ∞の最新シングル曲「NOROSHI」だった。これはエイトの戦友的存在・生田斗真が主演する映画『土竜の唄』の主題歌第2弾。前主題歌「キング オブ 男!」の義理人情に厚く男臭い路線を引き継ぎつつ、和のエッセンスがプラスされている。テレビ番組やツアー『関ジャニ'sエイターテインメント』で披露した和装姿でのバンド演奏に「カッコいい!」と胸打たれる人が続出した。エイトの音楽性を形作る、“バンド曲”と“男臭くアツい曲”、その双方の最高到達点と言えるだろう。ちなみに楽曲部門において、シングル表題曲以外で最も高い6位をマークしたのも彼らの楽曲「Black of night」。こちらはひさびさのダンスMVで、作詞・作曲・プロデュースを担当した安田章大の才能を絶賛する声が特に多い。このように関ジャニ∞は音楽的武器を、バンド演奏、メンバー個々の作曲能力、歌唱力、提供アーティスト、ダンス、ビジュアルなど、全方位的に有してアップデートを続けており、2017年もジャニーズ楽曲の幅を広げる存在となりそうだ。  また、コンサートや舞台を意味する“現場”の人気投票「現場部門」を制したのは、Hey! Say! JUMPが7月から11月にかけて開催したアリーナツアー『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR.』だ。メンバーの山田涼介が“仮面舞踏会”をテーマに総合演出を手がけ、ジャニーズ現場の醍醐味である非日常的な空間を提供して来場者の心を満たした。次点以降は、ジャニーズWESTが京セラドーム大阪で行った初のドーム公演、KAT-TUNの充電期間前最後の場となった3人体制での10周年ツアー、というようにメモリアルなステージが続いている。  「未音源化楽曲部門」では、楽曲部門と同様2位に大きな差を付けて、関ジャニ∞「Tokyoholic」が首位を獲得。作詞作曲者の錦戸亮が“東京”への思いをぶつけたエモーショナルな楽曲で、「NOROSHI」の初回限定盤A特典DVDにセッション映像が収められ、その後コンサートでも演奏された。2位以降には、Prince、Love-tune、Mr.KING、SixTONES、Snow Man、関西ジャニーズJr.といったジャニーズJr.内ユニットの各オリジナル曲や、三宅健(V6)と滝沢秀明(タッキー&翼)が『滝沢歌舞伎 2016』で披露したオリジナル曲、A.B.C-Z主演の舞台『ABC座2016 株式会社応援屋!!~OH&YEAH!!~』で西寺郷太(NONA REEVES)が制作した曲などが並ぶ。このうち、9位のV6「ハナヒラケ」と16位のV6「足跡」はCMで音源の一部が公開されているのみだったが、3月15日にニューシングルに収録されることが決定した。そのほかの曲も音源化もしくは映像化され、手元で楽しめることを願おう。  ちなみに筆者が1つずつ選ぶとするなら、楽曲部門はKinKi Kids「なんねんたっても」(70位)、現場部門は「JOHNNY’S Future WORLD」(9位)、未音源化楽曲部門は三宅健・滝沢秀明「LOVE」(11位)、そしてベストバイ部門は「SMAP 25 YEARS」(6位)に投じたい。2017年は現時点で20th Centuryの『TWENTIETH TRIANGLE TOUR「戸惑いの惑星」』が早々に年間ベストと言いたいほど素晴らしい現場だった。SMAPの新しい作品がもう出ないことだけが残念でならないが、ジャニーズには今年も私たちの期待値を超える楽曲や現場を生み出してほしい。(鳴田麻未)

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