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スマートフォンの通信速度制限を防ぐ方法

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2016/12/25
スマートフォンの通信速度制限を防ぐ方法: 大手キャリアだと、制限後の速度は128kbpsにまで落ちる © ITmedia Mobile 提供 大手キャリアだと、制限後の速度は128kbpsにまで落ちる

 スマートフォンで利用できる通信量は、毎月のプランによって上限が決められている。例えば3GBのプランを契約している場合、当月の通信量が3GBを超えると、通信速度が制限されてしまい、もとの速度に回復させるには追加料を支払うか、翌月まで我慢しないといけない。

 特に最近は音楽や動画のストリーミングサービスが普及し、スマホで大容量のデータを扱うことも増えてきた。月末になると、「今月のデータ量、どれぐらい残っているかな……」と不安になる人も多いだろう。

 そこで、毎月のデータ通信量を抑え、快適に高速通信を楽しむ方法を紹介したい。※記事で紹介している価格は税別。

●当月のデータ通信量/残量を確認する

 まず大前提として、当月のデータ通信量を確認する方法を覚えておこう。

 iPhoneの場合、「設定」→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信の使用状況」から確認できるが、通信量を月ごとに見るには、月が変わるたびに「統計情報のリセット」を押さないといけない。

 Androidの場合は機種によって異なるが、「設定」→「データ使用量」などから確認できる。Androidではリセットする日を決められるので、「1」に設定しておけば、以後は何もしなくても当月の通信量を確認できる。

 ただし、上記の方法はあくまで端末が計測するもので、通信事業者(大手キャリアやMVNO)が計測したものとは異なる場合がある。より正確に把握したければ、通信事業者が提供しているマイページやアプリから確認しよう。特にアプリは起動するだけで当月のデータ残量を確認できて便利だ。ドコモは「My docomo」アプリ、auは「デジラ」アプリ、ソフトバンクは「My SoftBankプラス」アプリからデータ残量を確認できる。いずれもiOSとAndroid向けに提供されている。なおY!mobileは、オンラインの「My Y!mobile」から確認する形となる。

 MVNO(格安SIM)も、アプリを提供しているところが多いのでチェックしてみよう。例えばIIJmioは「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」アプリ、OCN モバイル ONEは「OCN モバイル ONE」アプリから当月のデータ残量を確認できる。

●契約するプランを見直す

 毎月利用できる高速データ通信量はプランによって決められているので、「オーバーすることが多い」という人は、プランを見直した方がよい。

 オーバーしても追加料金を支払えば速度が戻るが、追加料金は基本的に割高だ。例えばドコモの場合、1GBあたり1000円を追加購入できるが、月3500円の「データSパック(小容量)(2GB)」の契約者が2GB分(2000円)を追加購入すると月5500円になり、月5000円の「データMパック(標準)(5GB)」より高くなってしまう。つまり月4GB以上使うのなら、SパックよりもMパックの方がお得になるということだ。

 自分が普段どれぐらい通信するのかを把握した上でプランを選択しよう。

 自宅にWi-Fi環境があり、スマートフォンを使うのは通勤、通学中がほとんどで、主な用途もブラウジングやSNSなら、2〜3GBのプランで十分だろう。5GBや7GBなどのプランもあるので、用途や使用頻度に応じて選びたい。

 モバイル回線でYouTubeやHuluなどの動画ストリーミングサービスを使う人、自宅にWi-Fi環境がなく、アプリのダウンロード、アップデート、テザリングもスマホで賄うという人は、大手3キャリアと一部のMVNO(DMM mobile、エキサイトモバイル、イオンモバイルなど)が提供している10GB〜50GBの大容量プラン(容量は事業者によって異なる)を契約すると安心だ。またMVNOサービスの「b-mobile」(日本通信)と「U-mobile PREMIUM」(U-NEXT)では高速通信の使い放題サービスを提供しているので、こちらも一考の価値がある。

 毎月の通信量に大きなムラがあるという人は、使った分だけ課金されるプランが向いている。こうした柔軟なプランはMVNOが得意としており、「FREETEL SIM」(プラスワン・マーケティング)や「エキサイトモバイル」(エキサイト)などが扱っている。FREETEL SIM(データ専用)では100MB 299円から20GB 4870円まで8段階で課金される。エキサイトモバイル(データ専用のSIM1枚コース)では、500MB 630円から10GB 2380円まで1GBごとに課金される。

●「カウントフリー」サービスを利用する

 MVNOを中心に、特定の通信サービスのデータ通信量をカウントしないサービスも増えている。例えばLINEモバイルではLINE、Twitter、Facebook、Instagramの通信量を、FREETELではApp Store、LINE、WeChat、WhatsApp、Pokemon GO、Twitter、Facebook、Messenger、Instagramの通信量をカウントしないサービスを提供している。特にSNSをヘビーに使う人にはうれしい。

 音楽や動画サービスをよく使う人は、ビッグローブがBIGLOBE SIMで提供している「エンタメフリー・オプション」に注目したい。このサービスでは、月額480円で、AbemaTV、YouTube、Google Play Music、Apple Musicが使い放題となる。音楽や動画はSNSに比べて消費するデータ量が多いので、有料ではあるが、ヘビーユーザーなら導入する価値は大いにあるだろう。

●家族でデータ通信量を分け合う

 家族で同じキャリアの回線を使っていれば、家族間でデータ通信量を分け合える。ドコモの場合は家族向けのパケットパックに加入していれば、プランごとのデータ通信量を家族で分け合える。

 例えば3人家族でドコモの「シェアパック15(標準)(15GB)」を契約している場合、単純計算すると1人あたり月5GBを使えるが、他の2人(妻や子供など)が合わせて5GBしか使わなければ、自分は残り10GBを使えることになる。

 auの場合は「データギフト」として、月間データ通信量の中から家族に0.5GB単位で贈れる。ソフトバンクの場合は「家族データシェア」(月額500円)を契約すれば、子回線とデータ通信量を分け合える。

 格安SIMでも、IIJmioの「ファミリーシェアプラン」では10GBを家族で、楽天モバイルの「データシェアサービス」では余った通信量を家族で翌月に、mineoの「パケットギフト」では余った通信量を誰とでも翌月に分け合える。

●Wi-Fiスポットを活用する

 飲食店、商業施設、駅などでWi-Fiスポットも普及している。3キャリアは「docomo Wi-Fi」「au Wi-Fi SPOT」「ソフトバンクWi-Fiスポット」を提供しており、一度設定をすれば、アクセスポイントに近づくと自動で接続するので、積極的に活用しよう。設定方法は各キャリアのWebサイトを参照。

 MVNOでは、OCN モバイル ONE、BIGLOBE SIM、UQ mobile、NifMo(ニフティ)、楽天モバイル、UQ mobile、ワイヤレスゲートなどでWi-Fiスポットが提供されている。

●モバイル回線で大きな通信を抑える

 モバイル回線では、なるべく大きなデータ通信をしないことも重要だ。特にデータを消費するのはアプリのダウンロードとアップデート。

 App Storeではモバイル回線から100MB以上のアプリはダウンロードできないようになっているが、数10MBのアプリでも数が増えるとデータ通信量がかさむ。またアプリのアップデートも、数10MBから100MBを超えることもあるので注意したい。ダウンロードとアップデートはWi-Fi環境で行うのがよい。

 App StoreとGoogle Playでは、モバイル回線では自動でアップデートしない設定が用意されているので、これを有効にしておこう。

 iOSの場合、「設定」→「iTunes StoreとApp Store」の「自動ダウンロード」で「アップデート」をオンにしている場合、その下にある「モバイルデータ通信」はオフにしておこう。これで、Wi-Fi接続時のみ、アプリが自動でアップデートされる。

 Androidの場合、Google Playアプリの「設定」→「アプリの自動更新」で「Wi-Fiに接続しているときだけ自動更新する」を選択すればよい。

●高速/低速通信を切り替えて運用する

 大手3キャリアの場合、データ通信量をオーバーすると128kbpsに制限される。筆者も制限されたことがあるが、SNSの閲覧でさえ表示に時間がかかり、さすがに厳しいと感じた。

 一方、格安SIMでは制限時の速度が200kbpsや300kbpsのケースが多く、3キャリアよりも緩い。さらに、アプリやWebサイトから、ユーザーが高速通信と低速通信を切り替えられるのも特徴。例えば「今月データ残量が厳しいな〜」という場合に、低速に切り替えて使えば、高速通信のデータ量を節約できる。SNSの更新程度なら、3キャリアの128kbpsほどストレスを感じない。

●3日の速度制限にも注意!

 ここまでは、月のデータ通信量をオーバーしないことを前提に説明してきたが、通信事業者によっては、3日間で一定の通信量を超えたら速度が制限されてしまう。

 大手キャリアでは、KDDIが3日で6GB、ソフトバンクが3日で1GB、Y!mobileが3日で3GBまたは1GBを超えたら、通信速度が24時間制限される。例えば7GBプランを選択していても、3日で1GBや6GBを超える通信をすると、1日だけ速度が遅くなってしまうのだ。なおドコモの場合、LTE端末では3日間の通信制限は現在行っていないほか、ソフトバンクも一部ユーザーに対して3日の制限を緩和している。

 ソフトバンクでは、Webサイト「My SoftBank」のメニュー→「ご利用のデータ通信量を確認」→「過去3日間の通信量」から、直近3日間の通信量を確認できる。auでは「auお客さまサポート」アプリの「今月のデータ通信量」から、直近3日間の通信量を2回までさかのぼって確認できる。

 格安SIMはサービスによって異なるが、3日の制限を設けているところが多い。例えばIIJmioでは高速通信の3日間の制限はないが、低速通信では3日間の通信量が366MBを超えるとさらに速度が制限される。IIJmioのみおぽんアプリでは、クーポン(高速通信)のオンとオフそれぞれの通信量が1日ごとに表示されるので、気になる人はマメにチェックしておこう。

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