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セキュリティの意識や倫理観は低下するばかり――IPA調べ

ITmedia エンタープライズ のロゴ ITmedia エンタープライズ 2016/12/20
セキュリティの意識や倫理観は低下するばかり――IPA調べ: PC利用者の問題行動に対する意識(出典:IPA) © ITmedia エンタープライズ 提供 PC利用者の問題行動に対する意識(出典:IPA)

 情報処理推進機構(IPA)は12月20日、「2016年度情報セキュリティに対する意識調査」の結果を発表した。ネット利用者などの意識や倫理観に低下傾向がみられると指摘している。

 それによると、ネットに文章や写真、動画、コメントを投稿したことがある経験者は、PC利用者で36.6%(前回調査比3.5%減)、スマートデバイス(以下、スマデバ)利用者で46.6%(同6.1%減)だった。

 このうち悪意のある投稿をしたことがあるのは、PC利用者で24.6%(同横ばい)、スマデバ利用者では24.2%(同2.7%減)。内容では「他人や企業の悪口」(PC利用者9.3%、スマデバ利用者8.7%)や「さげすんだり、けなしたりする内容」(PC利用者6.9%、スマデバ利用者6.7%)が上位を占める。

 悪意のある投稿をする理由としては、「人の意見に反論したかったから」(PC利用者34.0%、スマデバ利用者35.2%)が最も多く、スマデバ利用者では前回調査から10.7%増加した。これに「人の意見を非難・批評するため」(PC利用者29.7%、スマデバ利用者26.3%)、「人の投稿やコメントを見て不快になったから」(PC利用者26.6%、スマデバ利用者23.7%)が続く。

 悪意のある投稿後の心理ではPC利用者およびスマデバ利用者とも「気が済んだ、ほっとした」が約3割で最も多いが、特にスマデバ利用者では「面白かった」(16.2%、同5.7%増)や「小気味良かった」(14.9%、同5.1%増)などネガティブな達成感を覚える傾向が増加した。また、悪意のある投稿に使ったアカウントではPC利用者の81.3%、スマデバ利用者の79.7%が普段のアカウントだと答え、IPAは「自身や主張を隠すつもりが無いようにみえる」と分析している。

 問題行動に対する意識では、コンテンツの違法ダウンロードやニュース記事などの無断転載、ゲームやソフトウェアの違法コピー、チェーンメールなどを問題行動とみる回答者の割合が、いずれも前回調査から10ポイント近く低下した。特に、SNSに性的な写真や動画を撮影・投稿する行為では11.7%減少している。IPAは「セクストーションのような犯罪を助長するほか、リベンジポルノなどのリスクもあるため基本的には行わないことが賢明」と解説する。

 この他に、パスワードは推測されやすいものを避けて設定しているとの割合(経年変化はPC利用者のみ)が、2013年調査時から毎年減り続け、3年間で約10%減少した。また、ネットへの投稿時に心掛ける内容(経年変化はPC利用者のみ)でも「正確な内容」「人の感情を害さない」「責任が持てる」「他人や企業に迷惑をかけない」の4項目が2013年調査時から引き続き減少した。

 調査は13歳以上のPC、スマデバ利用者を対象に、倫理と脅威に対する意識をアンケートし、それぞれ5000人が回答した。

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