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タンブラーみたいな新感覚ミニPC「Diginnos DG-CANPC」を試す

ITmedia PC USER のロゴ ITmedia PC USER 2016/11/04
タンブラーみたいな新感覚ミニPC「Diginnos DG-CANPC」を試す: Diginnos DG-CANPCは、斬新な円筒型のフォルムが大きな特徴。タンブラーやペットボトルのように片手でスッと持てる © ITmedia PC USER 提供 Diginnos DG-CANPCは、斬新な円筒型のフォルムが大きな特徴。タンブラーやペットボトルのように片手でスッと持てる

●インパクト抜群のシリンダーボディー

 ドスパラが販売する「Diginnos DG-CANPC」は、ユニークな円筒型のフォルムを採用したWindows 10搭載のミニPCだ。500mLのペットボトルとほぼ同じ大きさのボディーに、開発コードネーム「Cherry Trail」で知られるAtom x7-z8700を中心とする基本システムを搭載している。プリインストールされるWindows 10のエディションの違いで2種類のモデルがあるが、今回は64bit版Windows 10 Homeモデルを入手した。性能や使い勝手をみていこう。

●タンブラーサイズで容積は約0.6L

 まずは最大の特徴であるボディを見ていこう。具体的なサイズは、直径約66mm、高さが約181mm、容積では約0.62Lとなる。500mLのペットボトル、タンブラーと同じようなサイズ感だ。

 小さめの水筒のようでもあり、デザインも上部のカメラ部分がフタのようにも見える。ボディカラーは明るめのシルバーで、表面はきめ細かい乱反射加工がされている。外装の質感は悪くない。

 実測重量は460gで、重さはペットボトル飲料(ミネラルウォーターのボトルで550g前後)よりも軽い。約6時間(公称値)駆動できるバッテリーも内蔵しているため、ACアダプターなしで携帯することも可能だ。

 水筒のフタのように見えるボディ上部にはWebカメラを内蔵しており、上方向に角度を調整できる。その下方、ボディ中央部にはモノラルスピーカーを内蔵している。音圧は一般的なタブレットよりは少し大きい程度。エンターテイメント向けの要素を期待するなら別途外付けで用意したほうがよいだろう。

 また、背面には端子類が並べられている。DC入力(ACアダプター)、ヘッドフォン/マイク兼用端子、HDMI出力、2基のUSB 3.0、microSDXCスロットという内容だ。

 HDMI出力の側には内蔵マイクもあるが、公式ページには、設計上の都合により、内蔵マイクが冷却ファンの動作音を拾う仕様となっているとのことである。実際に試してみると、確かに小さく「サーッ」というノイズが入っていた。一時的に利用するだけならばそれほど気にならないとは思われるが、常用するなら対策が必要だろう。

●タブレット向けのSoCを採用

 CPUは、Atom x7-Z8700を採用する。開発コードネーム「Cherry Trail」として知られるタブレット向けのSoC(System On Chip)で、4つのCPUコアに加えて、GPUコア、チップセット機能も統合している。メモリは4GBのDDR3L SDRAM、ストレージは32GBのeMMCを搭載している。

 32GBという容量は、Windows 10を運用するうえではギリギリの容量だ。64bit版Windows 10 Homeをプリインストールする評価機では、初期状態で空き容量は17.5GBしかない。Cドライブにそのままベンチマークテストに使うPCMark 8、3DMarkなどをインストールしただけで残り1GBを切り、Windowsアップデートも保留されてしまった。よほど使い方を限定しない限りはmicroSDメモリーカードスロットを利用してのストレージ増量は必須で、運用には工夫が必要だろう。

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応の無線LANとBluetooth v4.0を標準装備する。本体装備の端子類は、前述したとおり、ヘッドフォン/マイク兼用端子、HDMI出力、2基のUSB 3.0、microSDXCスロットといった内容。Windows 10を使うPCとして、必要十分な装備といえるだろう。Webカメラの画素数については記載がないが、画質からは90万画素程度と思われる。

●Windowsタブレットと同等の性能

 ベンチマークテストの結果を見てみよう。基本スペックを改めて記載すると、CPUがAtom x7-8700、メモリが4GB、データストレージが32GBのeMMC、プリインストールOSが64bit版Windows 10 Homeという内容である。

 PCMark 8のスコアはHomeで1589、3DMark/SkyDiverで1159と、やはりタブレット向けの基本システムを搭載するだけあって、Windows 10タブレットレベルのスコアである。CrystalDiskMarkのスコアも、eMMCとしては標準的だろう。

●バッテリーは実働約6時間、動作音はやや気になる

 bbench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、残り5%で休止状態に入るまで、5時間19分と、公称値(5.8時間)に近い時間動作した。最近のタブレットデバイスとしては長くはないが、実用的に運用できる水準はクリアしているとはいえるだろう。

 bbench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、残り5%で休止状態に入るまで、5時間55分と、公称値(約6時間)に近い時間動作した。約14WAhというバッテリー容量はタブレットとしては小さいが、液晶ディスプレイを内蔵していないのでこれだけ駆動できるのだろう。十分実用的な駆動時間といえるだろう。

 少し気になったのが、動作音だ。アイドル時でも風切り音ははっきり聞こえ、キーンという金属的な高い音がする。音量自体はそれほどでもないのだが、音質的に気になる方はいそうである。

●普通のPCでは面白くないという人に

 基本システムがタブレット向けだけに、性能的には液晶ディスプレイのないタブレットといったところだが、ボディサイズに余裕があるため、HDMI、USB 3.0ともフルサイズの端子を搭載しており、PCとしてはより使いやすい。実用的なバッテリーを内蔵しているため、利用する場所も柔軟に対応できる。

 1つ惜しいのは、ストレージ容量が32GBしかないことだ。使い方を思い切り限定するか、自分で容量をやりくりする工夫が必要になる。そうした工夫が楽しいという上級者もいるだろうが、これで対象がかなり限定されてしまうので、価格が多少上がっても64GB以上を搭載してほしかったところだ。

 ドスパラでの販売価格は、Windows 10 Homeモデルが2万6800円。Windows 10 Proモデルが3万1800円(いずれも税別)となっている。普通のPCでは面白くない、ちょっと変わったPCが欲しいという方は検討してみてはいかがだろうか。

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