古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

ディズニー・ハロウィーンは“地獄のイベント”!? 元キャストが明かす“クソ客”の実態

サイゾー のロゴ サイゾー 2017/09/09
© Cyzo 提供

 9月8日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで、毎年秋の恒例スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」が開幕。10月31日までの54日間行われる同イベントは、「ディズニーのイベントの中で最も高い人気を誇る」(元キャスト)といい、今年は20周年を迎えることから、例年以上の盛り上がりを見せそうだ。開催期間中、パーク内は“妖しげな異空間”に変貌し、ハロウィーンをテーマにしたショーやグッズなども充実、ゲスト(入園者)も“フル仮装OK”になるなど、普段とは違ったディズニーパークを楽しめるという。

 しかし、前出の元キャストは、そんな「ディズニー・ハロウィーン」に後ろ向きの反応を示している。

「ディズニー・ハロウィーンは、キャスト側からすると、正直言って“地獄のイベント”。単純に来場者数が増えて混乱が起こるというだけでなく、さまざまなトラブルが勃発し、てんやわんやの状況に陥っていました……」

 今回は、元キャストが、ため息交じりに明かす“ディズニー・ハロウィーン”の裏側をお届けする。

■ヴィランズの手下たちの“異様すぎる人気”

 ディズニーシーでのハロウィーンイベントでは、ディズニーの悪役たち(ヴィランズ)にスポットが当てられており、今年も、ヴィランズを主役にしたショー『ザ・ヴィランズ・ワールド』が開催される。

「2015年から、ヴィランズたちの“手下”という設定のキャラクターたちが登場し、パーク内でアトモスフィアと呼ばれる小規模なショーを行っているんです。手下には、例えば、『ピーター・パン』のキャプテン・フックの手下・ホック、『不思議の国のアリス』のハートの女王の手下・ジャックハート、『白雪姫』のウィックド・クイーンの手下・アップルポイズンなどがいて、彼・彼女らは、“ヴィランズの力で魅力的な人間の姿に変えられた”とされており、実際に、容姿端麗な人間が扮しています。これが、多くのファンのハートをつかんだようで、大変な人気を博しているんです」(前出・キャスト)

 ネットを見てみると、ファンの間では「手下沼」なる言葉が飛び交っており、どっぷりハマッている人はかなりいる様子。一昨年、シー内のレストラン「セイリングデイ・ブッフェ」で手下たちと会える期間が設けられた際は、なんと東京ディズニーリゾート歴代最高待ち時間630分を記録し、ディズニーファンを驚愕させたこともあったという。

「それだけ人気なので、毎日アトモスフィアが行われるエリアでの“場所取り”が横行。入園ダッシュ(開園すると同時に、一目散にそのエリアへ走っていくこと)して、その場から動かない人が続出し、ほかのゲストの邪魔になっていました。ゲスト同士で、“場所を取った取られた”のトラブルも発生することから、夢の国なのに、殺気立った空気が流れてしまうことも」(同)

 なぜ手下たちは、そんな熱狂的なファンを生み出したのか。その理由についても、元キャストは、解せないところがあるようだ。

「手下たちが容姿端麗で魅力的というのもありますが、手下同士の“関係性”が着目され、いわゆる“カップリング萌え”をする人が増えたからかもしれません。なんというか、オタク的な消費のされ方をしていて、これはあくまで私個人の意見ですが、受け入れにくかったですね。手下の中の人たちも、ファンが沸くことを知ってか、ショーの際に男女キャラがイチャついたりしてましたし……。そもそも、この手下たちは、日本のディズニーが創作したものですし、純粋なディズニーファンには嫌悪感を抱く人もいたと思います」(同)

 今年も手下たちは、シー内でアトモスフィアを行う予定だというが、大きな混乱が起こらないことを祈るばかりだ。

 ハロウィーンイベント開催中、普段は禁止されている全身仮装がOKとなる。ディズニーファンには常識かもしれないが、実はこの仮装には詳細なルールが設けられているという。

 東京ディズニーリゾートの公式サイトには、「特別なこの時期を楽しむために必要な仮装ルール」というページがあり、仮装できるキャラクターは「ディズニー映画・番組(実写を含む)、ゲームに登場するディズニーキャラクター※マーベル社のキャラクターへの仮装はご遠慮ください」「東京ディズニーランド、東京ディズニーシーに登場するディズニーキャラクター(アトラクションに登場するキャラクターを含む)」「東京ディズニーランド、東京ディズニーシーでのパレードやショーなどのエンターテイメントプログラムに出演するダンサーや出演者(過去実施分も含む)」と明記され、仮装対象作品の一覧も掲載されている。

「マーベル社のキャラクターというのは、スパイダーマンやアベンジャーズといったキャラクターです。ディズニーがマーベル社を買収したため、これらは名目上ディズニーキャラクターなのですが、スパイダーマンは、ディズニーというより、USJのイメージの方が強いのでは。ディズニー内では、仮装はNGとなっています」

 さらに、ほかのゲストを不快にさせる可能性のある露出度の高い仮装、防犯上の理由から過度なメイク、お面、ゴムマスク、付けヒゲなど、顔がわかりづらくなる仮装もNGとされている。また棒や長杖も、ケガの原因となり危険なため持ち込むことができない。

「例えば、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウの仮装をしたい場合は、自分のヒゲを伸ばしてもらうしかないです(笑)。ルールが細かすぎるため、毎年違反者が続出している状況ですが、キャストは見つけ次第注意しなければいけないので、かなり労力がかかる。しかも仮装している人は、絵になる場所で仮装写真を撮りたいと思うようで、一箇所にとどまり続ける場合も少なくありません。道の真ん中にドンッと座るなど、邪魔で邪魔でしょうがなかったですよ。あとこれはハロウィーンに限ったことではありませんが、写真をたくさん撮るゲストの中には、それをキャストに見せたがる人がいて、対応しなければいけない身としては面倒でした」(同)

■“限定”に踊らされるゲストたち

 ファンならば誰もが必ず手にしたいであろうハロウィーンイベントの“限定グッズ”。ランドでは、ミッキーマウスやミニーマウスなどおなじみのキャラクターが描かれたタオルやTシャツ、リストバンド、シーではヴィランズをモチーフにしたボールペンセットやマグなどが発売されている。しかし、キャストたちは、日々ディズニー人気を利用する“悪党”たちに、頭を悩ませているようだ。

「いわゆる“転売ヤー”、限定グッズを大量購入して、高値をつけて売りさばく人たちです。この人たちも、入園ダッシュして、グッズを買い漁っていくので手を焼きました」(同)

 ネット上のオークションサイトを見ると、すでに今年のハロウィーンの限定グッズが、正規価格より高値でやり取りされている。中には、並ばないと買えないという激戦グッズもあることから、転売品に手を出してしまう人もいるようだ。

「人の心理として、“限定”という文字に踊らされるのはしょうがないかもしれません。ハロウィーン“限定”のパレードに目の色を変えてしまうゲストも大勢いて、よりいい位置で見たいと、入園ダッシュして荷物を道の真ん中に置いて場所取りをする人もいました。何より邪魔ですし、置き引き被害も増えますから、本当にやめてほしいといつも思っていましたね。特に年間パスポートを持っている人は、1デーパスポートの人をバカにしていて、『アイツらにいい場所を渡してなるものか!』と躍起になっているみたい。そんなライバル心、さっさと捨ててほしいものですが……」(同)

 このように、さまざまなトラブルの火種がくすぶっているディズニー・ハロウィーン。ゲストたちの熱狂をよそに、今ころ現役のキャストたちは、深いため息をついているのかもしれない。

サイゾーの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon