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デザイン/カメラ/通信を再設計――世界最薄LTEスマートフォン「Ascend P7」の全容

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2014/05/09 ITMedia
デザイン/カメラ/通信を再設計――世界最薄LTEスマートフォン「Ascend P7」の全容: Ascend P7のデザインは、前モデルのP6を一回り大きくした印象だ。ダブルカーブデザインの本体下側。手に当たる部分が丸みを帯びており、ハンドリングしやすい © ITMedia 提供 Ascend P7のデザインは、前モデルのP6を一回り大きくした印象だ。ダブルカーブデザインの本体下側。手に当たる部分が丸みを帯びており、ハンドリングしやすい

 5月7日、Huaweiは最新スマートフォン「Ascend P7」の発表会をパリで開催した。より美しいボディ、使いやすくなったカメラ、そしてLTEに対応するなど、2013年に発売された前モデル「Ascend P6」を大幅にブラッシュアップした製品となっている。

●Huaweiのブランド認知度は2012年の25%から52%に向上

 Huaweiの「Ascend P7」は、スタイリッシュなデザインと高性能な機能を搭載した同社のスマートフォン「Pシリーズ」の最新モデル。CPUは1.8GHz駆動のクアッドコア、ディスプレイは5型フルHD、内蔵ストレージは16Gバイトで、32GバイトまでのmicroSDを使える。本体サイズは68.8(幅)×139.8(高さ)×6.5(厚さ)ミリで、LTEスマートフォンとしては現時点で世界最薄の製品となる。

 Huaweiのコンシューマー・ビジネス部門CEOのリチャード・ユー氏は、2013年7月に発表した「Ascend P6」の販売実績を説明した。Ascend P6は100以上の国と地域で販売されており、累計販売台数は400万台を突破するベストセラーモデルになったという。販売台数は月ごとに前月を上回る数を記録しており、2014年に入ってからも売れ行きは好調とのこと。デザインと機能のバランスの取れたAscend P6の好調な結果は、Huaweiのブランド認知度を大きく高め、2012年の25%から2013年は52%に向上した。

 Ascend P6を含むスマートフォン全体の売れ行きもよく、Huaweiのスマートフォンの世界シェアは2013年に3位にまで上り詰めた。だがユー氏は「3位になったことで満足はしていない」と言う。スマートフォンの開発には2014年も前年以上にリソースをかけ、同社のスローガンである「Make it Possible」、つまり「不可能を可能にできるような製品」を市場にこれからも送り続け、販売数の引き上げを狙っていく構えだ。

 これらを踏まえ、Pシリーズの最新モデル Ascend P7が発表された。Ascend P7の製品コンセプトは「Excellence with Edge」。ヒットモデルとなったAscend P6の感性やデザインをさらに引き上げた製品であり、特に「職人仕上げのようなデザイン」「カメラ体験」「コネクティビティ」の3つの部分を重点的に再設計したとのこと。

 スペックが向上しただけではなく、より美しく高級感のあるデザイン、使い勝手にこだわったカメラ機能、各国で普及が広がるLTE対応、改善されたUI(ユーザーインタフェース)など、Ascend P7はさらにエレガントに、そしてパワフルな製品に仕上がっているという。

 Ascend P7は6月2日から先行して欧州やアジア、中東など33カ国で販売が開始される。ほかの国はそれ以降の発売となるが、Ascend P6と同様に100カ国以上での販売が予想される。日本は先行販売をする33カ国には入っておらず、現時点では未定。本体のカラーはホワイト、ブラック、ピンクの3色。価格は欧州ではSIMフリーの単体品が449ユーロ。通信事業者との契約によって割り引かれる予定だ。

●職人が作り上げた質感を目指したデザイン

 Ascend P7の強化ポイントのうち、デザインと仕上げについては、Huaweiのモバイルデザイン部門バイスプレジデント(VP)、キム・ジュンス氏が「デザイン」「クラフツマンシップ」「インサイド&アウトサイド」の3点を説明した。

 本体の形状はAcend P6でも採用している「ダブルC」を踏襲している。底部の前後のカーブと、本体上部の左右へのカーブの2つの組み合わせであり、これがAscend Pシリーズのオリジナリティを表現しているという。また、スマートフォンは近年ディスプレイサイズの大型化に伴い、本体サイズも大きくなっているが、手に持ったときに自然に操作できる大きさとボタン配置を心がけた。

 Ascend P7はP6よりも0.3インチアップの5インチディスプレイを搭載しているが、本体の厚さは6.5ミリに抑えられている。この6.5ミリの薄さはLTEスマートフォンとしては世界最薄としている。ディスプレイ左右のベゼル部分も2.97ミリに薄くし、前面全体に占めるディスプレイの比率は72.16%にまで広げられている。その結果、片手でホールドした状態でも電源や音量の上下、画面のタッチなど指先1本で操作しやすくなっている。

 クラフツマンシップ(職人)が作り上げたような質感を出すために、金属素材を多く取り入れたこともポイントの1つだ。スマートフォンに金属素材を使うとコストが上がるだけでなく、アンテナ感度が落ちるなどパフォーマンスの低下を招きかねないが、キム氏は「Ascend P7は最高品質の素材を採用することで、所有者にプレミアムな体験を与えられる」と考え、金属素材にあえてチャレンジした。表面には細かいテクスチャーを取り入れ、本体表面は7層の素材で仕上げられている。側面や角などディテールの仕上げにもこだわり、「職人芸」ともいえる要素をちりばめた。

 Ascend P7は、P6よりも一回り大きくより高解像度な5型フルHDディスプレイを搭載している。このディスプレイに表示されるアイコンやウィジェット類は「バランス、ナチュラル、シンプル」をモットーにデザインがすべて再設計された。アイコンデザインはフラットなものになり、カラーには自然の色を取り入れた。アイコンデザインや背景をセットで変更できるテーマも100種類以上あり、Ascend P7を好みの見た目に変更できる。

●800万画素のインカメラを採用した理由

 Ascend P7の機能面で最も強化されたカメラについては、Huaweiのテクノロジープランニング部門のヘッド、リ・チャンズ氏が3つのポイントを説明した。世界の70%の写真がスマートフォンで撮影されており、スマホではカメラ機能が最も使われ、そして重要な機能になっているという。だがあらゆる瞬間をベストな状態で撮影したいというユーザーの要望に対し、現状のスマートフォンのカメラはフラストレーションのたまるものになっていると説明する。

 ユーザーがスマートフォンのカメラに求めている機能のうち、最もよく聞かれるのは以下の3つだという。

・自分をきれいに写したい

・暗い所でも自然な仕上がりにしたい

・思い立った瞬間にすぐ撮影したい

 これの要望に応えるべく、Ascend P7は8メガピクセルのインカメラを搭載。そして人物をより美しく撮影できるよう、ビューティモードを備えた。インカメラで撮影時に目線がずれないよう、プレビュー画面内に目線を合わせるためのミニ画面も表示できる。インカメラでもパノラマ写真が撮影できる「Groufies」機能も搭載した。このGroufiesは「Group」と「Selfie」の造語で、インカメラを左右に動かしながら集合写真などを撮ることもできる。

●「明るく自然な色合いで撮れる」アウトカメラ

 1300万画素のアウトカメラは、ソニーの最新のカメラモジュールを採用。F2.0と明るく28ミリのワイド撮影が可能だ。画像処理の専用プロセッサとして、デジタルカメラODMの最大手でもあるアルテック社のイメージシグナルプロセッサ(ISP)を搭載しており、暗いシーンでもノイズの少ない写真を撮れる。撮影シーンに最適な画像処理ができる「IMAGESmart Engine 2.0」も備える。iPhoneとAscend P7の作例を比較したところ、Ascend P7はより明るく自然な色合いになったという。

 突然のシャッターチャンスも逃さないよう、1.2秒でシャッターが切れるという「Ultra-fast Snapshot」も特徴の1つ。ほかに、写真撮影時にスタンプや文字を組み合わせたウォーターマークを入れたり、音声を同時に録音したりもできる。インカメラを使ったマジックミラー機能のほか、マイク部分に吹きかけた息の音を認識して鏡の表面が曇るという、お遊び的な機能も用意した。本物の曇ったガラスの上で指先で絵を描くように、ディスプレイ表面を指先でスワイプして文字や簡単な絵を書くこともできる。

●150MbpsのLTEに対応、バッテリー残量10%でも1日使える

 コネクティビティ(通信機能)については、Huaweiのグローバル Go-Toマーケット部門ディレクターのクレメント・ウォン氏が「LTE対応」「バッテリー駆動時間」「コネクティビティのエコシステム」を説明した。チップセットは、LTE Category4/下り最大150Mbpsに対応したHiSilicon製の「HiSilicon Kirin 910T」を採用。CPUは1.8GHzのクアッドコアを実現する。LTEは最大で11バンドに対応し、FDDのみならずTDDもサポートする。LTE/3G/2Gの切り替えはわずか1秒で行えるという。

 本体の厚さがわずか6.5ミリのAscend P7は、金属フレームを採用したともあり、新しくL字型の小型アンテナを開発し、本体の下部に設置した。本体上部のアンテナと合わせたデュアルアンテナで電波感度を引き上げている。Ascend P7にはデュアルSIMモデルも用意されるが、SIMカードを2枚分のスペースを確保するのは難しい。そこで側面にある1つのSIMカードスロットはmicroSIM用、もう1つのスロットはmicroSDとnanoSIMの共用とすることで、2枚のSIMカードを同時に使えるようになった。

 バッテリーは2500mAhと容量が大きく、10%以下の残量でも1日待ち受け可能になるという超省電力モードも搭載。本体内部の基板はナノコーティングされており、万が一水がかかった場合でも本体の動作には影響がないという。Android 4.2.2に最新の自社開発UIであるEMUI(エモーションUI)2.3を搭載し、650以上もの機能が拡張されているとのこと。例えばメモリ管理などが行えるアプリは多数あるが、Ascend P7向けの「Phone Manager」は、同端末に特化したネイティブなアプリなので、より最適な管理ができるそうだ。

 発表会の後には実機を操作できるタッチ&トライコーナーも設けられていた。ファームウェアはまだ製品版の前の段階ということで一部利用できない機能もあったが、EMUIの最新版やナチュラルカラーを採用したアイコンの見栄えなどを確認できた。

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