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トップ1%のサッカープレイヤーに学ぶ成功哲学

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2014/04/30 ITMedia
トップ1%のサッカープレイヤーに学ぶ成功哲学 トップ1%のサッカープレイヤーに学ぶ成功哲学

※この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。

 今回の著作『トップ1%のサッカープレイヤーに学ぶ成功哲学』は僕の16冊目の作品になるが、ワールドカップ(W杯)イヤーにちなみ、日本代表や古今東西の各国の代表選手の名言からビジネスや人生の成功哲学を学ぶ」という変わったコンセプトの本となっている。

 そもそも、なぜサッカー選手からビジネスや人生の成功哲学を学ぶという本を書くことになったのか、それには2つの理由がある。1つは、2010年の南アフリカ大会以降に続々と発売された日本代表選手の本を読んだ際に、サッカーのトップ選手の言っていること(本で書いていることやインタビューなどで答えていること)は、過去何千冊と読んだビジネス書や自己啓発書に出てくる成功哲学とほぼ同じことを言っていることに気付いたからだ。

 長谷部誠の『心を整える。』(幻冬舎)をはじめ、長友佑都の『日本男児』(ポプラ社)や『上昇思考』(角川書店)、内田篤人の『僕は自分が見たことしか信じない』(幻冬舎)など、現日本代表選手の本は、僕にはそのまま「自己啓発書」「成功本」として読める部分が多かった。

 例えば、日本代表のエース、本田圭佑は今年1月のACミランへの入団記者会見で、「ミランでチャンピオンになり、チャンピオンズリーグで勝つこと。それしか考えていない。すべての選手を子供のころから知っている。毎週毎週見ていた。日本で一番有名で強いリーグ」(『日刊スポーツ』(2014年1月8日)と述べている。

 入団時の報道で有名になったが、本田は小学校の卒業文集で以下のように書いている。

 「Wカップで有名になってぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくしてスパイクやジャンパーを作り、世界中の人がこのぼくが作ったスパイクやジャンパーを買って行ってくれることを夢みている」

 成功法則に共通するのが、『思考は現実化する』に代表される「願えば叶う」というものである。「思考は現実化する」は、若き日のナポレオンヒル博士が鉄鋼王アンドリュー・カーネギーに依頼されて40年もの月日を費やして記された大著である。同書では、成功するための6原則として第1の原則に「明確な目標」を持つ。以下、第2は「プラスαの努力」。第3は、「調和の精神」。第4は「信念の現実化」、第5は「自己規律」、第6は「自然の法則」を上げている。

 12歳の本田少年が「思考は現実化する」を読んでいたとはとても思えないが、彼の言動をチェックしていると、まるで「思考は現実化」するを100回くらい読み込んだのではないかと思えるほど、成功法則が血肉化されている。特に第1章で書いているが、本田などはナポレオンヒルの「思考は現実化」するや「引き寄せの法則」「潜在意識の活用」「アファメーション」や「ビジュアライゼーション」などを使いこなす成功法則上級者の趣きすらある。

 また長友選手なども自己啓発の名著デールカーネギーが乗り移ったのかと思う程のポジティブシンキングぶりで数々の困難に負けず「道を切り開いて」来た印象だ。

 世界中のサッカー選手の自伝を市販のものは全て購入し、古本屋を漁り、新聞記事やナンバーなどの雑誌など、ありとあらゆる選手の名言やインタビューを集め、成功法則、ビジネス法則にのっとって書いたのが本書である。

 もう1つの理由は、他ならぬ僕自身がサッカーに対して人一倍の思い入れがあるという点である。なにしろ僕は10歳の頃から30年間サッカーを続けていて、40歳となった現在でも大学生などと毎週フットサルをしている。現在は家族と首都圏郊外に住居を構えているのだが、毎週サッカーをするためだけに、新幹線で都内まで通っている。移動手段だけはプロ並なので、プロ“草”サッカー選手と自称しているほどである。

 過去の著書にもよく書いていることだが、僕は以前ベンチャー企業の経営者だったのだが上場手前で業績悪化により取締役を解任され、3億円の負債を抱えることとなったその際に助けてくれたのが、草サッカーの仲間たちだった。

 この頃、全ての希望を見失い頭では楽しい要素を何もみつけられなくなっていた。そんな時でも不思議とボールを追いかけて全力で走り、プレイをして汗を流している間だけは心が躍るような喜びを感じることができた。

 それからしばらくして僕は元経営者から作家として生まれ変わり、本を書くようになり、あれからW杯2大会分ほどの時が流れたのだが、今の僕はかつての経営者としての経験とビジネス法則や成功哲学を研究した成果をビジネスコンサルティングしたり、「成功本のコンシェルジュ」とまで呼ばれた研究成果を伝える出版セミナーや塾などを開催するようになっている。著作数は本書を含めて16冊になった。

 昔の辛い日々を思えば夢のようだが、これもひとえにビジネス書を多読し、成功哲学を研究するだけでなく、愚直に実践し続けてきたからだと思っている。今度は本を通じて、成功哲学とサッカーの素晴らしさを伝えられればと思っている

●今までは出版しないと決めていた、サッカー×ビジネスというジャンル

 実は僕の中で、一番の趣味である“サッカー”に関しては、本を書かないと決めていた。どんなに好きなことでも仕事になると、ただ「楽しい」だけでは済まなくなる可能性があるからだ。例えばサッカーの記者になると、当然お酒を飲みながらサッカー観戦するわけにはいかないし、試合後もまず原稿を書かなければならない。

 それにサッカーに対して何か仕事で物を書くようになると、色々な責任が発生する可能性があり、とても気軽に楽しめるという雰囲気ではなくなってしまう。だから、これまで、自分がどれだけサッカーについて愛着があったとしても、書籍のテーマにすることは頭の中から捨てていた。しかし、今回、本書の担当編集者氏から、サッカー選手に学ぶ成功哲学」というテーマを貰った時、「これは僕が書くべきテーマなのかもしれない」と自然に思うことができた。

 先に書いているように本田圭佑選手や長友選手など海外で活躍するトップ選手の発言は僕からすると「思考は現実化する」のナポレオン・ヒルや「人を動かす」などのデールカーネギーと本質的にあまり変わらない。いや、むしろそっくりなことを言っている。これはサッカー選手として成功するにはテクニックや体力、運動能力よりも「マインドが大事なのではないか」と気づいたのだった。

 僕自身、プライベートでは、これまで多くのサッカー選手と関わってきた。そんな中で、プロにこそなっていないけど、ずば抜けて技量の高いプレーヤーもたくさん見てきたが、彼らと本田選手や長友選手の「差」は「成功マインド」くらいではないかと思う。

 W杯は86年のメキシコ大会からずっと観戦してきており、つまり、僕の人生の節目には4年に一度のW杯が関わっており、過去のさまざまな出来事がW杯とともに記憶されている。例えていうなら、僕はW杯暦にそって生きていると言っても過言ではない。

 高校時代にはイタリア大会があり、大学卒業の頃にはドーハの悲劇とJリーグブームの後にアメリカ大会があった。98年のフランス大会では働きづめで使う暇のなかった貯金を引き下ろして現地開催し、すっかりパリの自由な雰囲気に感化され、帰国と同時に会社に辞表を出してしまったほどである。

 2002年の日韓W杯時はビジネスも上り調子で公私ともに充実していたが、2006年のドイツ大会の頃にはすべてを失い絶望の淵にいた。それでも、なぜかW杯観戦でドイツにいたのだが、自身の悲惨な状況とは裏腹に、南ドイツの青い空にビールとソーセージ。そしてW杯とサッカーが僕を癒してくれた。

 2010年の南アフリカ大会時は作家として1年で5冊も本を出した。僕の本はデビューから一貫して、失敗した人を元気づける、世の中の人を幸せにすることを書く、子供達の役に立つことを書くと決めており、過去の本は自身の経験と再生の過程で読んだビジネス書や成功哲学を絡めたものがほとんどだった。今回、改めてビジネスの成功法則と、サッカーのトッププレーヤーの考え方には多数の共通点があることに気付き、皆さんの人生や仕事やサッカー観戦に役立つ本になればと思い執筆した。

 いわばビジネスや人生の成功法則をサッカー選手の生き方から学べるわけである。また、多くのサッカー選手の名言がちりばめてあるので経営者層にとっては朝の訓示や朝礼のネタ拾いにもなるだろうし、普段ビジネス書など読まないサッカー好きの若い部下に薦めても喜ばれるはずだ。これまであまりサッカーに興味のなかったビジネスマンの方々にもサッカー選手のユニークな生き様を知っていただき、少しでもサッカーが好きになってくれれば幸いである。

●著者プロフィール:水野 俊哉(みずの としや)

・1973年東京生まれ。大学卒業後、金融機関に就職。退職後、ベンチャー起業をするが、上場の一歩手前で急激に業績が悪化、取締役を解任される。さらに個人保証を入れていたため、3億円の負債を抱えることに。その後、絶望から這い上がり、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破、成功法則を研究。仕事、お金、恋愛とあらゆるジャンルの成功法則を分析した書籍を執筆。

・一方、プライベートでは、大のサッカーフリークで、プレイはもちろん、W杯も86年メキシコ大会から観戦。その過程で、世の成功法則と、サッカーのトッププレイヤーの考え方には多数の共通点があることを発見。それをまとめたのが本書。

・著書には、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社ペーパーバックス)の他、『明日使える世界のビジネス書をあらすじで読む』(TOブックス)、『幸福の商社、不幸のデパート 〜僕が3億円の借金地獄で見た景色〜』(大和書房)、『知っているようで知らない「法則」のトリセツ』(徳間書店)、『「成功」のトリセツ』(角川学芸出版)、『徹底網羅!お金儲けのトリセツ』(PHP研究所)など多数。

(ITmedia エグゼクティブ)

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