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ネット予約で申し込みが3割増 好調“iPhone修理”の現状をゲオに聞く

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/07/21
ゲオの中古スマホ2017上半期ランキング 販売・買取トップ10をiPhoneが独占: 【その他の画像】 © ITmedia Mobile 提供 【その他の画像】

 中古携帯を販売するゲオが、iPhoneの修理サービスを始めたのが2016年10月。当初は「iPhone 6」のみを対象にしていたが、2017年2月にiPhone 5s、iPhone 6 Plus、iPhone 6sを追加した。現在はゲオとゲオモバイルの33店舗で修理を実施している。

 2017年4月には、オンラインで修理の予約をできるサービスも開始。店頭で申し込んだけど部品がない、対応できるスタッフがいないために修理を受けられなかった、という事態を防ぐのが狙いだ。ゲオ マルチプロダクト事業部GM 富田浩計氏によると、予約サービスによって、修理の受け付けは約3倍に増えたという。修理件数が増えたことで、当初は1店舗につき2人だった修理担当者を、現在は1店舗3〜5人に増員した。

●ディスプレイとバッテリーの修理が9割

 修理するパーツの比率はフロントパネルが約4割、バッテリーが約5割で、これら2つが大半を占めている。バッテリーは劣化に伴い交換を希望する人が多いようだ。

 修理するiPhoneで最も多い機種が約6割の「iPhone 6」で、約3割の「iPhone 5s」が続く。現在対象の4モデル以外のiPhoneも修理対象に追加するかは「新型(iPhone)が出てiPhone 7が前の機種になってから、時期と需要を見ながら考える」(富田氏)とのこと。

 そもそもゲオが修理市場に参入し、iPhoneを扱うようになった狙いについて、富田氏は「スマホが普及して、特にiPhoneはシェアが約半分になった。Androidは約2000拠点ほどのキャリアショップで修理してもらえるが、iPhoneはアップルでの扱いになるので、申し込めるお店の数も限られる。需要が足りないので、そこに参入することで、より安く、気軽に修理を申し込んでほしい」と説明する。

 Android端末を対象にする可能性については「やりたいとは思っているが、部品の用意が難しい」と富田氏。「まとまった数が売れるAndroidが出て、部品が共通化すれば検討したい」(同氏)

●修理の“品質”は総務省のお墨付き

 ゲオの調査によると、約4割のユーザーが2年以上、1台の機種を使っている一方で、約3割が、何らかの故障で携帯を眠らせたままにしており、携帯の修理をしたことがあるのは2割未満にとどまった。修理に至らなかった理由のうち、「対応機種ではなかった」を除くと「料金が高い」「時間がかかる」の2つが多かった。

 料金については、例えばiPhone 6のフロントパネルを交換するには、8000円(税別、以下同)がかかるが、「毎月の料金と比べるから高いのでは?」とゲオモバイルアキバ店長の林野下譲氏は言う。また、ゲオは総務省が定める「登録修理業者制度」に登録しており、電波法に抵触せず正規に修理ができる。「この修理行程だったら問題ないというお墨付きを総務省からもらっていて、分厚いマニュアルもある。登録事業者として品質は任せてほしい」(林野下氏)

 なお、ゲオは7月21日からiPhoneの修理費用を1000円〜1万3000円に値下げするほか、事前にネット予約をすると1000円を一律割り引くキャンペーンを8月31日まで実施する。「その時々のシーズン、例えば春先だと学割を展開するなど、費用面のハードルが高いと感じている人に向けて、手軽に修理できる施策はやっていきたい」(富田氏)とのこと。

 修理時間は、フロントパネルの交換が約1時間、バッテリーの交換が約30分で、「他社より長いわけではない」と林野下氏。これを長いと取るか、短いと取るかは人によるだろうが、即日で修理してもらえるのは大きな魅力だ。なお、店舗に出向くのが難しい人に向けて、オンラインで修理を申し込めるサービスも検討しているとのこと。

 交換する部品はアップルの純正品ではなく「サードーパーティーのものを使っている」(富田氏)。アップルの純正品は調達できないそうで、その他の部品を使わざるを得ないが、この点は総務省も認めており、第三者機関が「純正品と同等」と認めた上で使用している。

●古いiPhoneを修理に出すメリット

 ユーザーにとっては、修理をすることで端末の寿命が延びることに加え、端末の価値が上がってより高く買い取ってもらえる……というメリットも生まれる。ゲオ側で、買取の査定をする際に修理済みかどうかを把握しているわけではなく(把握するすべがない)、修理をしたからといって、同じ状態の同機種より価値が下がるわけではない。

 ゲオにとっては、修理サービスの申し込みが増えることで、当然ながら売り上げ増につながる。100万円以上かかるという登録費用や、スタッフの人件費を加味しても、修理サービスで利益を上げられることは想定済み。

 iPhoneを修理することで、そのままだと自宅に眠っているはずのiPhoneが復活し、機種変更のタイミングでゲオに売却すれば、中古市場でより多くのiPhoneが流通することにもつながる。特にiPhoneは中古市場で需要に供給が追い付いていない状況が続いているので、ゲオにとっては一石二鳥ともいえる。

 今もなお中古市場で人気のiPhone 5sについては、バッテリーを交換した状態の機種を、東京の吉祥寺や神戸、福岡の店舗で実験的に販売しているという。5sは間もなく発売から4年を迎えることもあり、中古モデルを購入する際にバッテリーの劣化を気にする声が多かったためだ。バッテリー交換済みモデルは3000円高いが、通常のバッテリー修理価格が4800円なのでお得だ。

 「スマホをメンテナンスできることを知らない人も多い」(林野下氏)ため、ゲオは、今後スマホ修理の啓もう活動を行っていく。「正規の登録修理事業者も増えているので、足並みをそろえていくのも大事。まずは店頭で来てくれたお客さんに、修理できることをしっかりと伝えていきたい」(富田氏)

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