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ハロウィーンの夜に「ドラキュラ城」で民泊 Airbnbの企画に8万8000人が応募

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2016/11/03
ハロウィーンの夜に「ドラキュラ城」で民泊 Airbnbの企画に8万8000人が応募: Airbnbが企画したドラキュラ城無料招待企画 © ITmedia ニュース 提供 Airbnbが企画したドラキュラ城無料招待企画

[AP通信] ドラキュラ伝説発祥の地とされるルーマニア・トランシルバニア地方のブラン城では、カナダ人の姉弟が赤いベルベットの裏地が敷かれた棺桶に横たわり、ハロウィーンの夜を過ごしている。このゴシック様式の城で誰かが夜を過ごすのは70年ぶりとのことだという。

 この“ドラキュラ城”での宿泊体験は、民泊サービスのAirbnbが企画したもの。コンテストに応募した8万8000人の中から、カナダのオタワ在住の姉弟が選ばれた。

 姉弟はイベントマネジャーのタミー・バルマさんと大学院生のロビンさん。2人はイギリスゴシック文学の研究者で吸血鬼の専門家でもあるデベンドラ・P・バルマ氏の孫で、バルマ氏は1971年にこの城を訪れたことがあるという

 「ドラキュラ伯爵に会ったときに言いたい台詞は?」というコンテストの質問に、タミーさん(31)は次のように答えている。「亡くなった私たちの祖父は、世界有数のゴシック文学研究者の1人で、ドラキュラの専門家でもあった。祖父にインスピレーションを与えたオリジナルの吸血鬼に招待してもらうためなら、何でもする」

 31日のハロウィーン当日、14世紀に建てられたブラン城には小雪が舞い、不気味で神秘的な雰囲気を盛り立てた。ブラム・ストーカーのゴシック小説「吸血鬼ドラキュラ」(1897年)に登場する吸血鬼のモデルとされるワラキア公ヴラド3世も、実際にこの城に滞在したことがあると伝えられている。

 タミーさんとロビンさんは当日、2頭の黒い馬が引く馬車で城に到着。優雅な赤いドレスとブーツ姿で馬車から降り立ったタミーさんは、「心臓がバクバクする。本当に興奮するわ」と喜びをあらわにした。このイベントの様子はドローンでも撮影された。

 さらにタミーさんは城の管理者であるアレックス・プリスクさんに、「圧倒されている。今日は私たちの人生で最高の1日になりそう」と語った。弟のロビンさんはあまり発言せず、時折、照れくさそうな表情を浮かべていた。

 ブラム・ストーカーの甥の孫に当たり、ドラキュラ伝説の継承者であるダクレ・ストーカーさんは、「我が居城へようこそ。自由に入って、安らかにゆけ、幸せの欠片をここに残して」というドラキュラ伯爵の台詞で、2人を城に迎え入れた。

 この後、2人は「吸血鬼ドラキュラ」にも出てくるチキンパプリカのディナーでもてなされる。テーブルにはキャンドルが灯され、地元産のスモークチーズやフルーツ、プラムや黒スグリのブランデーが入った瓶が並べられた。

 タミーさんは45年前にこの城を旅した祖父のことを思い起こし、次のように語っている。「祖父は日没前のまだ明るい時間に城を発った。そのとき誰かが後を付けてくるような足音が聞こえたという。私たちは今夜、ちょっと変わった興味深い方法で、祖父への敬意を示している。祖父も私たちと一緒にこの城にいるはず」

 ドラキュラ伯爵は夜間に姿を現すのだろうか。ハロウィーンの夜、ブラン城の誰もその秘密を明かそうとはしなかった。

【2】末尾

(日本語翻訳 ITmedia ニュース)

(C) AP通信

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