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パリの公園に全裸エリアが期間限定オープン 裸でピクニックもOK!

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2017/09/01 加藤亨延
© Excite Bit 提供

パリのナチュリスト(ヌーディスト)たちの願いが、かなうことになった。8月31日から10月15日、8時から19時30分までという期間と時間で、パリ市はナチュリストのためのエリアを、市内東部に広がる公園「バンセンヌの森」に設けた。ナチュリストとは、自然との調和を求め、全裸で生活することを主義とする人。そんな彼らが心置きなく外で服を脱げる場所が、パリで公に認められたのだ。

今までパリでは、週3日、夜の時間帯をナチュリスト向けに解放する公共プールはあったが、今回のように公園の一部で許可を出す試みは初だ。

パリ市との1年におよぶ交渉で勝ち取った許可

このパリのナチュリストにとっての歴史的な日に「昨年9月から1年間パリ市と交渉してきた。すごく、うれしい」と語ってくれたのが、パリ・ナチュリスト協会会長のローレンス・ルフトさんだ。同協会は1953年に設立され、現在363人の会員を抱えるパリにおけるナチュリストの集まりである。

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パリ・ナチュリスト協会は、会員数ではフランス国内の他地域のナチュリスト協会と比べて多いものの、自前の活動拠点を持たない。一方で、例えばパリ郊外にある協会は、会員数ではパリに及ばないものの、協会としてプールやコテージがついた広い敷地を持っており、その中で活動できる。そのため今回の許可は、施設を持たないパリ・ナチュリスト協会にとって悲願だった。

パリ市との交渉で特に難しかったのが、公園内の規定を変えること。そして、バンセンヌの森の近くに住む住民との合意形成だったという。そして今回の許可をきっかけに、来年以降も可能であれば今回よりさらに長い日程と時間で行なっていきたいと考えている。

普段は若者や女性、ときどき日本人の参加も

解禁初日の参加者は10人後半。年配の男性が中心で、若者や女性は少なかった。フランスのナチュリストは基本的に年配男性が多いのか、という質問に対して、ルフトさんは「そもそも解禁日が木曜という平日だったことに加えて、初日はメディアが集まるため、カメラに写った際の親や同僚の目を気にしてしまう若者や女性は来たがらなかった」と述べた。

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しかし、若者や女性の参加者がいるとはいっても、多いわけではない。「3、4年前まで参加者の年齢層の高さは、私たちの協会にとって深刻な悩みだった」とルフトさんは回顧する。年齢層が高いということは、ナチュリスム活動を担っていく次の世代がいないということ。2年前からは、若者や女性の参加者が増えたそうだが、それまでは協会の将来に危機感を募らせていた。

日本人の参加者もいるそうだ。パリに住んでいる人のほか、出張でパリに来るビジネスマンが、活動に参加することがあるという。「そもそも日本人もナチュリスト。銭湯や温泉に(基本水着を着用するフランスと違い)全裸で入っている。実際、何もつけないほうが気持ちいいし、自然だ」とルフトさんは笑う。

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「ナチュリストとは自由。服を着ている自分も自分ではあるが、それは何かに梱包されているということ。裸であれば、自分にある欠点を隠すものがない。自分が本当の自分でいられる。パリでの心配事、ストレス、日常が消える。裸とは自然だ」と語るルフトさん。

何をもって自分の存在意義を確かめるかは人それぞれだが、今回の市の許可により、パリにまた1つ新しい選択肢が増えたことは確かだ。

(加藤亨延)

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