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パンチラ時に桃が見える謎タイツ「スカートの中の果実」制作の真意

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2016/11/02 寺西ジャジューカ

以前、コネタでこんなものをご紹介しました。

© Excite Bit 提供

「ekoD Works(エコードワークス)」(東京都中央区)は「スカートの中のロマンス」というシリーズ名で、同一コンセプトのもとにタイツを制作。その第1弾として9月に発売されたのは、その名も『スカートの中の宇宙』です。

ある時、風が吹いたとしましょう。そしてスカートがめくれ上がると、眼前に広がるのはこの光景。

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ekoD Works代表・福澤貴之さんは、デザインの意図を以下のように解説してくれました。

「スカートの中は普段見えないからこそ、その中はどうなっているんだろうという想像は無限に広がっていきます。そして、中が気になってスカートの裾がなびく度に視線が吸い込まれていく。宇宙のデザインは、そんなスカートの内側がもつ物語性を可視化したものです」

一方、このタイツは“穿く側”の女性にも喜びをもたらしている。「お気に入りの下着を穿くとウキウキする」という女性の心理をフォローしているし、同時に見えない部分をおしゃれする「底至り」(外観はそれほどではないが、表に出ないところが念入りで精巧にできていること)の概念も作品に注入している。

これらのコンセプトが好評を博した「スカートの中のロマンス」の第2弾が、11月にリリースされるようです。作品名は『スカートの中の果実』! デザインは、こんな感じです。

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桃! 瑞々しさが溢れんばかりですが、このレイアウトにも深き意図が込められているはず。その真意を探りに、またしても福澤さんに話を伺ってきました。

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「お尻」と「桃」には、イコールに近い関係性がある

――前回の『スカートの中の宇宙』は「スカートの中が見えるかも? 見えないかも?」というワクワク感、「中はどうなっているんだろう?」という想像の物語性を宇宙に喩えて可視化したとのことでしたが、今回のデザインの意図は?

福澤さん 「スカートの中に潜むロマンス」にスポットを当て、「スカートの中の宇宙」の次を考えると、今度は「スカートの中の果実」かなと思いました。

――「果実」ですか。

福澤さん フルーツの可愛らしさだったり、食べてみたくなるような“おいしそうな感じ”を表現しています。

――男性が女性に抱く感情として「食べたくなる」「おいしいそう」といったものもあると思うんですが、それらを可視化したということでしょうか?

福澤さん そういう部分もあるとは思うんですけど、もっとダイレクトです。「桃みたいに可愛いお尻」という意味で「桃尻」と喩えますよね? 男性からの一方的な感情だけでなく女性同士でもそういう目線はあると思うんですが、比喩として「桃=お尻」という相関関係は存在します。イメージする時に、スカートの中に桃があるのは意外性もありつつ、見ると「なるほどね」と思える親和性もある。そう考えて、このタイツを作りました。

――たしかに「お尻」と「桃」には、イコールに近い関係性がありますよね。

福澤さん タイツをよく見るとわかるんですが、後ろ側は「桃尻」と言われているくぼんだシルエットになっています。

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――あぁ、本当ですね! このくぼみをお尻に寄せていってるんですね。

福澤さん そうですね。元々、桃のくぼんだ形をお尻に喩えてみたりするので、それに準じて桃の形とお尻の位置を合わせました。

とことん“リアル”にこだわった

――色味もリアルですよね。桃というとどうしても真ピンクにしがちですが、このタイツは実際の桃に近い色合いです。

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福澤さん これは実際に桃を選んできて、実物を撮ってその写真からプリントしています。

――そうなんですか!

福澤さん 皮の斑点の質感とか細かいブツブツ、全て実際の桃によるものです。タイツを作り始めたのが残暑の時期で、スーパーにまだ桃がたくさん並んでいたので、その中から一番お気に入りのものを選びました。

――じゃあ、本当に本物の桃なんですね。……あっ、バック(左足の裏側)には葉っぱがプリントされています。

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福澤さん はい。前回はワンポイントが宇宙飛行士だったんですが、今回は桃の葉です。これも実際の桃の葉っぱを入手し、それを写真に撮ってプリントしました。本物にこだわったんです。というのも、“それっぽい葉”をここにレイアウトしても見る人が見たら「本物の桃の葉っぱじゃない」とわかってしまうので。たまたま、スーパーに一枚の葉が付いてる桃があったので「おっ、ラッキー!」と購入しました。最初は、どこかの農家まで行かなきゃいけないかなと思ってたんですが(笑)。

――たしかに「どうやって入手したんだろう?」と、自分も思ってました(笑)。

福澤さん 最初は「桃科の葉っぱは形はほぼ一緒なのかな?」とも思ったのですが、桃科の葉っぱがどこに生えているのかわからなかったし、コケモモはその辺の街路樹に埋まっているんですが、調べたら桃科じゃないし形も違う。

――じゃあ、スーパーにあって良かったですね(笑)。

福澤さん 本当です。今どき、ネットで拾った画像は迂闊に使えませんし。

「桃」は、かねてより腹案として温めていた

福澤さん 桃=お尻という発想はすぐに働いたんですけど、元々はこういうキャラクターもののグッズを作りたいと考えていた時期がありました。

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――以前、コネタでも取材した『ポイズンきの子』に似ている気がします。

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福澤さん まさに、『ポイズンきの子』の流れで「Delicious HiP モモ尻」というキャラを思い付きました。この時から桃とお尻を絡めた何かをやりたいと考えていたのですが、その落とし所がなかなか見つからなかったんです。そして「スカートの中のロマンス」という作品を作ろうと思った時に、まず最初にひらめいたのが前作の「宇宙」と、ずっと温めていた「桃」(果実)だったんです。

「可愛いお尻=桃」を密かに楽しむ女性のワクワク感

――前回の『スカートの中の宇宙』には、「奢侈禁止令」(「庶民は慎ましく生活し、豪華なものを着ちゃいけません」という江戸時代の法令)や「底至り」に通じる概念が根底にありました。一方、今回はお尻とイコールに近い桃がデザインされている。「底至り」「奢侈禁止令」の概念は、今回の「果実」より前回の「宇宙」のタイツの方に強めに反映されているのでしょうか?

福澤さん いや、それと全く同じと考えていただきたいです。「底至り」とは「見えない部分のおしゃれを楽しむ」という考えですが、『スカートの中の果実』に関しても同様で、「可愛いお尻=桃」というイメージを見えないところで着こなしていただきたいという意図があります。それは、デザインが持つ派手さの度合いやモチーフの奇抜さの度合いとは関係ありません。本来だとスカートで隠れてしまう部分に、グラフィックを施したタイツ。その思想自体は、前回と全く変わりありません。

――なるほど。

福澤さん ただ、前回は露出している部分が黒タイツだったんですが、今回は白タイツになっています。白タイツのほうが、普段使いという意味で着る人を選ぶとは思います。

――ということは、前回と比べて若干“若い人向け”のタイツになりますか?

福澤さん はい。あとは、ガーリーなファッションで普段から白いタイツを穿きこなす方。そういう人が「見えない部分も遊んでみたい」とお考えだったら、丁度いいのではと思います。

――白いカラーも、隠れている桃も、可愛いです。

福澤さん 見えない部分で、可愛いらしいモチーフを着こなしていただく。「実は穿いてるのよ」という見えない部分のワクワク感を抱き、このタイツを使っていただきたいです。

――モデルさんの着用写真を見ると、タイツに合わせて他の服も可愛い系というかフェミニンな雰囲気で合わせていますね。

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福澤さん そうですね。こういう色合いが多くなるんじゃないかと思います。

――この写真撮影で起用されたモデルさんは、今回の『スカートの中の果実』についてどんな感想をおっしゃってましたか?

福澤さん 「宇宙より可愛い」って言ってました(笑)。黒や紺のタイツに比べると白いタイツは多少着る服を選ぶかもしれませんが、物の出来自体は可愛らしくできているので、好きな方には積極的に着て楽しんでいただきたいです。

もしスカートがめくれてもクスッと笑ってしまう

――スカートが何かの拍子にめくれると、タイツ……要するに桃が露わになりますよね? 万が一、その場面に遭遇した男性はどういう心境になると想定していますか?

福澤さん 前回の『スカートの中の宇宙』に関しては、「でも、これって“パンチラ”じゃないよね」という感想も上がりました。スカートはめくれても、パンツが見えなければ「なんだよ!」と思うかもしれない。スカートがめくれてタイツが現れたら普通は「残念だったな」で終わっちゃいますけど、スカートがめくれて桃が見えると「面白いもの見たな」という気持ちになると思うんです。

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福澤さん 尻と桃には親和性がありますし。だから男性からすると、少しクスッとさせられるタイツだと思います。

――あと、別の意味のお得感もあります。

福澤さん 桃を見て、そのまま女性のお尻へのイメージが膨らむかもしれません。

――たしかにデザインは桃ですけど、桃のフォルムは穿いた女性のお尻そのものになるんですよね。だから、実はお尻により近くなってる気がします。

福澤さん 桃がお尻のフォルムなんです。桃とお尻の親和性が高いので、桃が見えると男はお尻を想像できる。でも、あまりいやらしくないと思います。

――そうなんですよね、いやらしくないんです。可愛らしい印象を受けます。

福澤さん 面白いし、「こういうセンスの子なんだ」って思えるじゃないですか(笑)。

――たしかに。女性にとっても、これだけ可愛いと抵抗ないでしょうね。

福澤さん だと思うんですよね。

そんな『スカートの中の果実』は、今月(11月)より発売が予定され、ekoD Worksのオンラインストアやヴィレッジヴァンガードの販売サイトで予約注文が可能です。価格は4,320円(税込)。

また本日(11月2日)より、TOKYO DESIGN WEEK 2016(明治神宮外苑)会場内のekoD Wroksブース(CC-05)にて先行出品されるそうです。

「スカートの中のロマンス」はシリーズものなので、第3弾の公開ももちろん予定されているとのこと。“見えない部分のおしゃれ”を楽しみたい女性、ふとパンチラに遭遇できた男性、両者を満足させるタイツが完成するに違いない。期待したいです!

(寺西ジャジューカ)

※今回掲載されたタイツの画像の一部はサンプルで、実際の製品とはデザインが多少異なります。

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