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フランスの観光業でも広がる無料スマホ貸し出しとデジタルデトックス

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2017/08/20 08:00 加藤亨延
© Excite Bit 提供

旅の必需品になりつつあるスマホとインターネット。海外へ行った際には、あらかじめ日本から契約したWi-Fiルーターや、現地で購入したSIMカードを使い、まずネット環境を確保する人は多いはずだ。

さらに近年では、現地で使えるスマホ一式を宿泊者に対して、ホテルが無料で貸し出しをするというサービスが各国で広がっている。日本でも今年7月から香港の企業が、日本国内のホテルと提携して同様のサービスを始めた。海外ではすでに同サービスを導入しているホテルもあり、観光業が盛んなフランスでも、このスマホ無料貸し出しサービスを行うところは年々増えている。

貸し出しスマホは通話やネットが無料

パリ市内でも観光客に人気が高いサンジェルマン・デ・プレ地区。ここにある4つ星ホテルも、スマホの無料貸し出しを導入した場所の1つだ。貸し出し用のスマホは各客室に備え付けられ、それを宿泊客が自由に外へ持ち出して使える。スマホの表示は英語とフランス語だけでなく、主要言語に対応。ネットの他に通話も無料で、海外への発信もできる。同ホテルによれば、特に外国からの宿泊客に好評だという。

ホテルのスマホの活用は、無料貸し出しサービスだけではない。日本でも一部ホテルが始めている、スマホにダウンロードした無料アプリを使い、スマホをホテルのチェックインとチェックアウト、および客室の鍵として活用しようという流れが広がりつつある。

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「キリアド」「カンパニール」「プルミエール・クラス」「ゴールデン・チューリップ」など、各ホテルチェーンを展開する仏大手ルーブル・ホテルズ・グループは、この試験運用をグループ内の施設で順次広げており、最終的にはすべてのホテルで宿泊客が、スマホを使って同サービスを使えるようにする予定だ。

スマホから逃れるデジタルデトックスも

一方で、スマホ依存への反動もある。休暇先ではあえてスマホとインターネットから離れ、「デジタルデトックス」する人がフランスでも増えている。

仏紙フィガロ電子版によれば、保養地として有名な仏中部ビシー市内のスパ施設では、宿泊客に対しパソコンやタブレットなどの類は、滞在中すべてフロントに預けることを勧めているという。また旅行会社の中には、旅行中はスマホを除くすべてのインターネットに接続する電子機器を回収。スマホにもインターネットの接続を切断する特別なアプリを入れ、滞在中はデジタルデトックスをするプランを売り出しているところもある。

携帯電話の電波が届かない場所へ行き、物理的にネットとの接続を断つという選択肢もある。フランス国内には携帯電話の電波が入らない村が250カ所ほどあり、そのような場所を休暇先として望む人は多い。

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BVAオランジュ・プシコロジーによる2016年の調査では、フランスでは58%の人が常にスマホを持ち歩いていると回答し、36%は依存していると答えた。またフランス人が1日にスマホに触れる平均回数は200回。マカフィーの調査でも、75%のフランス人がスマホから逃げられないと答えており、69%は仕事場以外でもメールを確認している。

さまざまな利便性をもたらしてくれるスマホ。しかし、それが高まれば高まるほど、その便利さに息苦しさを感じて、休暇くらいはそこから距離を置こうという人も増えそうだ。

(加藤亨延)

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