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フルサイズの裏面照射型CMOSは高感度に強い!? ニコンの主力デジタル一眼レフ「D850」の実力

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/09/11
フルサイズの裏面照射型CMOSは高感度に強い!? ニコンの主力デジタル一眼レフ「D850」の実力 © KADOKAWA CORPORATION 提供 フルサイズの裏面照射型CMOSは高感度に強い!? ニコンの主力デジタル一眼レフ「D850」の実力

 9月8日に発売されたニコン「D850」(ボディーのみの実売価格は40万円前後)は、有効4575万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載したハイクラスのデジタル一眼レフだ。  高解像度でありながら約7秒コマの連写機能を実現。ニコンファン待望の一眼レフで、予約殺到で供給不足がアナウンスされるほどの人気だ。  今回は実機に触れる機会を得たので気になるポイントをチェックしてみた。 外観は大きく変わらず従来機を踏襲 本体正面。フルサイズセンサーを搭載する 本体正面。フルサイズセンサーを搭載する  ボディーサイズは幅146×奥行き78.5×高さ124mm。重量はメディア・バッテリー込みで約1005gとなる。  前モデルの「D810」と比べると少し奥行きがスマートなっているがほぼ同等のサイズ。ただし重量は約25gほど微増している。 タッチパネルの操作では、特に再生時の画像拡大や移動が快適。ピントのチェックが断然やりやすくなった タッチパネルの操作では、特に再生時の画像拡大や移動が快適。ピントのチェックが断然やりやすくなった  背面インターフェースは、「Fn2」や「info」など多少変更はあるが、ほぼD810からのボタン配置を継承。「AE/AFロック」ボタンはサブセレクターに統合された。  背面モニターは上下に可動するチルト式。タッチパネルなのでライブビュー撮影や再生時の操作も向上している。 ファインダーの倍率がアップ ファインダーの倍率がアップ  ファインダー倍率はD810の0.7倍から0.75倍にアップ。覗いてみると像が大きく見え、倍率が高いのが実感できる。だたしその分、周辺部がケラレやすく、眼鏡をかけている人は少し見にくいかもしれない。 本体上面 本体上面  上面を見ると、D810とはモード切替とISOボタンの位置が入れ替わっている。撮影時によく変更するのはISO感度なので、シャッターボタンに近くに配置され即座に変更できるのはうれしい。  内蔵ストロボは非搭載となり、外部ストロボの同調には別途機材が必要になったのが残念。グリップの形状は深くなり、しっかり構えることができるのでホールド感は向上している。 高速メディアに対応したメディアスロット 1870枚も撮影可能なバッテリー 高速メディアに対応したメディアスロット 1870枚も撮影可能なバッテリー  メディアはUHS-II対応のSDメモリーカードとXQDのデュアルスロットを採用。画像サイズが大きい高解像度機では、速度の速いメディアが使えるのことは重要だ。  バッテリーは従来機と同じ「EN-EL15a」を使用し、省電力設計により約1870枚撮影が可能になった。ミラーレス機と比べると格段にバッテリーの持ちがいいのもデジタル一眼レフならではのメリットだ。 今流行りの1:1クロップが可能に 1.2倍 APS-C(DX) 1.2倍 APS-C(DX) 5:4 1:1 5:4 1:1  このほか、画像の一部をトリミングするクロップ機能が充実しているのはニコンフルサイズ機の特徴だ。今回は新たにアスペクト比1:1が追加された。  クロップ範囲のマスク表示もできるので、ファインダーでも撮影範囲が確認しやすい。 写真は極めて高精細  前述の通り、撮像素子は有効4575万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。最高解像度は8256×5504ドットとなり、実際に撮影したファイルサイズを見てみるとJPEG最高画質で25MB前後、RAW(ロスレス圧縮14ビット)は55MB前後になる。 実写撮影サンプル(クリックで原寸拡大) 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 64・絞りF8・シャッタースピード1/200秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G・ISO 64・絞りF8・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 64・絞りF8・シャッタースピード1/200秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G・ISO 64・絞りF8・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 64・絞りF5.6・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール スタンダード 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO64・絞りF8・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 64・絞りF5.6・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール スタンダード 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO64・絞りF8・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 125・絞りF5・シャッタースピード1/400秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G・ISO 400・絞りF4・シャッタースピード1/400秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 125・絞りF5・シャッタースピード1/400秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G・ISO 400・絞りF4・シャッタースピード1/400秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G・ISO 100・絞りF2.8・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート 使用レンズAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G・ISO 100・絞りF2.8・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート  画像を拡大して確認すると、高解像度だけあって細部まで精細に再現されているのがわかる。  ただし、高解像度機に共通して言えることだが、わずかなピント位置のズレや手ブレ、レンズの描写の甘さなども目立ってしまうので、画質を最大限に引き出したいのなら慎重に撮影したほうがいいだろう。 フラッグシップ機並みに連写合焦性を実現 連写した画像。使用レンズAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G・ISO 320・絞りF4・シャッタースピード1/2000秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール スタンダード 連写した画像。使用レンズAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G・ISO 320・絞りF4・シャッタースピード1/2000秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール スタンダード  連写はボディー単体で秒間7コマだが、今回は試すことができなかったが別売のバッテリーパック「MB-D18」(実売価格 5万3000円前後)と大容量バッテリー「EN-EL18b」(同1万6000円前後)を装着すると秒間9コマにアップする。  さらに同社フラッグシップモデル「D5」と同じAFモジュールを搭載しているので、被写体へのピントの食いつきが素早く、電車のような規則的な動きの被写体であれば、苦もなくすべてのカットで合焦し続けてくれた。  JPEGなら最大200枚までの連続撮影が可能だがメディアの速度に影響されるので、連写を重視するなら書込み速度が速いXQDかUHS-IIのSDメモリーカードがオススメだ。 ISO 6400でも安心の高感度撮影  D850に搭載されているフルサイズの裏面照射型センサーは、同社のデジタル一眼レフでは初めての採用とのこと。  感度特性が気になるので、いろいろ撮影してみた。  以下の撮影サンプルは、「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G」レンズを使用し、絞りはF5.6、ホワイトバランスは「AUTO1」、ピクチャーコントロール「オート」、ノイズリダクション「標準」で撮影している。 感度別撮影サンプル L1.0(ISO 32相当) ISO 64 L1.0(ISO 32相当) ISO 64 ISO 100 ISO 200 ISO 100 ISO 200 ISO 400 ISO 800 ISO 400 ISO 800 ISO 1600 ISO 3200 ISO 1600 ISO 3200 ISO 6400 ISO 12800 ISO 6400 ISO 12800 ISO 25600 H1.0(ISO 51200相当) ISO 25600 H1.0(ISO 51200相当) H2.0(ISO 102400相当) H2.0(ISO 102400相当) 高感度の画質を等倍で切り出して比較。左上からISO 800、ISO 1600、ISO 3200、ISO 6400、ISO 12800、ISO 25600、H1.0(ISO 51200相当)、H2.0(ISO 102400相当) 高感度の画質を等倍で切り出して比較。左上からISO 800、ISO 1600、ISO 3200、ISO 6400、ISO 12800、ISO 25600、H1.0(ISO 51200相当)、H2.0(ISO 102400相当)  最低感度のISO 32相当は拡張感度なので、状況によっては若干コントラストが高く感じることもある。  ISO 64からISO 800程度まではほぼ遜色のない画質。ISO 1600を超えたあたりから少しノイズを感じるが、ISO 6400程度までは常用範囲といえる。 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF5.6・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF4・シャッタースピード1/30秒・ホワイトバランスAUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF5.6・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF4・シャッタースピード1/30秒・ホワイトバランスAUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/50秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/40秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/50秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/40秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 12800・絞りF4・シャッタースピード1/20秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO25600・絞りF5.6・シャッタースピード1/13秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション 標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 12800・絞りF4・シャッタースピード1/20秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準 使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO25600・絞りF5.6・シャッタースピード1/13秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション 標準  実際に高感度で撮り歩いてみたが、ISO 6400でも安心して撮影できる。さすがにISO 12800を超えるとノイズリダクションによる解像感低下が目立つものの、拡大して見なければ十分満足できる画質だ。 キヤノン「EOS 5D」やソニー「α7RII」のライバルとなる正統進化モデル  今回試用して解像度や連写性能の向上に加え、可動式タッチパネル採用といった操作性の改良が大きいと感じた。また、ライブビュー撮影でサイレント撮影などの機能も追加され、従来機から着実に進化していることがわかる。  価格もキヤノンの「EOS 5D」シリーズやソニー「α7RII」といったライバル機と比べて決して高くはない。2世代前の「D800」や「D800E」ユーザーなら買い換える価値にあるだろう。  ただ、ニコンファンとしては正統進化モデルもいいけど、もっとワクワクする(例えば「D3」や「Df」の時のような)カメラを望んで人も多いはず。そう遠くない将来、そんなカメラに出会えることにも期待したい。

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