古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

ホフディラン、デビュー盤『多摩川レコード』を“完全再現” 貫禄のパフォーマンスを見た

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/09/11 株式会社ブループリント
© Real Sound 提供

 ワタナベイビー(Vo / Gt)と小宮山雄飛(Vo / Key)によるホフディランが、1996年にリリースしたデビューアルバム『多摩川レコード』。2017年、彼らがデビュー時に所属していた<ポニーキャニオン>からアルバム『帰ってきたホフディラン』をリリースし、メジャー復帰する。それを記念して、9月2日に渋谷CLUB QUATTROにて同作の完全再現ライブ『HMV GET BACK SESSION「多摩川レコード」LIVE』が開催された。(関連:ボールズがカジヒデキとのライブで見せた可能性 “うた”を深く追求した新曲群も披露) 開演前には、二人が曲順通りに演奏、キーもテンポも当時のままでアルバムを再現し、MCは一切なしであることがアナウンスされた。まずは自己紹介的な「ホフディランのテーマ」からスタート。<キミだけに聴かせるための歌/そんな歌が山ほどあるのさ>と笑顔で歌う様子から、観客への思いが感じられる演奏だった。ゆったりとした「ゆで卵」、ワタナベイビーの真っ直ぐな歌声がそっと背中を押す「スマイル」から一転し、ロックなギターサウンドの目立つ「ミスターNo.1」では拳を突き上げ、身を乗り出すように楽しむ観客も多かった。 その後も観客のクラップと掛け声があってこそ完成する、といっても過言ではない「マフラーをよろしく」と「マフラーをありがとう」や、アコースティックな雰囲気からスタートした「Milk」と温かく優しいホフディランワールドを展開。過激な歌詞の「ハゲてるぜ」、ワタナベイビーがウクレレを片手に歌う「フランクフルトの日が暮れちゃう」などではユーモアのある一面も覗かせた。 MCはないものの、二人の表情や演奏から全力でパフォーマンスしていることが存分に伝わる演奏が続いていく。中でも印象的だったのは「恋の年賀ハガキ」。メンバーの名前や「L・O・V・E」をコールする観客はもちろん、そんな観客を前に演奏するメンバーからも楽しげな雰囲気が伝わってきた。「サガラミドリさん」で本編を締め、アンコールへ。ボーナストラックの全楽曲に続き、アルバム全曲メドレーを披露した。この日のライブを凝縮したようなメドレーに客席はヒートアップしていく。そして「ホフディランのテーマ・リプライズ」を歌い、大いに沸かせた。 鳴り止まぬ熱い手拍子に応えるように、ワタナベイビーの「こんばんは、ホフディランです」という挨拶からMCありの第2部へ。MCで小宮山は「96年の格好をしてきてくれ」とメンバーにリクエストし、自身の衣装は「『多摩川レコード』のジャケットで着てた実物」。衣装に至る細部まで再現にこだわったライブであったことを明かした。ワタナベイビーが「正確にいうと1997年の服」と発言したり、小宮山が自身の衣装のサイズ感を「カレ服」と表現するなど、二人ならではのMCに客席は大盛り上がり。 そして「キミの顔」「恋はいつも幻のように」「欲望」を歌唱。この選曲は当時の彼らの担当で、現在<ポニーキャニオン>代表取締役社長の吉村隆氏によるものだという。代表曲のみならず、ワタナベイビーが「当時のライブを見てくださった人ならではの選曲」と評していた通り、ファンにはたまらない楽曲が並んだ。そして最後は「また逢う日まで」でライブを締めくくった。 小宮山は『多摩川レコード』について「めちゃくちゃ面白いアルバム」「ぜひ聴き直してください」と語っていたが、そのサウンドや歌詞はノスタルジックなだけのものではなく、発売から21年経った今なお、現在進行形で楽しめるものだとライブを通じて改めて感じることができた。『多摩川レコード』をまさに“完全再現”したライブだったのはもちろん、MCでは新たなアルバムへの自信を覗かせていた二人。およそ20年の時を経て、パワーアップした姿で古巣に戻った彼らの今後の活動にも注目だ。(村上夏菜)

Real Soundの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon